ゾウ


雨にさらされ泥だらけ

凹凸が目立つ荒れた地面を見下ろす

ここはどこの風景なのだろう

幾度もフラッシュバックしていた

眠れば時折り現れる場所

そんなこともすっかり忘れ

呆けたように生きていた私は

寝ぼけ眼でリモコンを操作する

浮かんだのはアフリカゾウの巨体

遅さはイコール優しさであり

そのスピードに憧れを抱く

太い足が泥を踏む

凹凸の地面が出来上がる




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