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【読了】地頭力を鍛える

書籍名:地頭力を鍛える
著名:細谷功
出版社:東洋経済新報社

本書で述べられている「地頭力」とは、以下3点挙げられています。
①仮説思考力
②フレームワーク思考力
③抽象化思考力

そして、この3点を組み合わせたツールが「フェルミ推定」と紹介されています。

結論(仮説)をまず考えてから細部を検討する事(ズームイン)が、後戻りや無駄が少なく効率的だと述べられています。

抜け漏れなく仮説検証を行うために、誰しもが理解できるフレームワークを用いて考える事こそが重要で、他人と視座・視点を合わせるためにも必要と述べられています。

抽象化では、問題対象から本質を見極めて単純化し、仮説検証を行うための思考プロセスをシンプルにモデル化する上で重要と述べられています。

ビジネスや組織で何かを決める時、視座を他人と合わせるためにも型(フレームワーク)にはめて考えないと、誤解や齟齬が生じやすいですよね。。
(正直、窮屈に感じることもあります)

本書で難しいなぁと感じたのは、
・最初の仮説の設定
・フレームワーク(アプローチする切り口)の設定
です。

まず、仮説の設定って直感やセンスに頼る部分が大きいですよね。仮説を検証するための切り口も自分の経験や知識に依存すると思います。

本書に書かれているz方向の知識量も深めつつ、地頭力を鍛えていかないといけないですね。
これらを行っていく原動力は、最終的には自身の好奇心や動機が重要です。

例えば、アイザックニュートンは万有引力を発表していますが、「地球上の引力が月まで届いており、その影響で地球の周りを公転している」と仮説を立てています。そこで、単位時間辺りに月が地球に引き寄せられる距離を計算し、まず引力は2つの物体の距離の2乗に反比例していると答えを出しています。
次に、「惑星の公転運動と物体の落下運動が同じ原理で起こっている」という仮説を立てて計算を行い、結果的に引力が距離の2乗に反比例、且つ2つの物体の質量の積に比例する「万有引力の法則」を発見しています。

「惑星の公転運動と地球上の物体の落下運動を結びつけて考える」かのように至るのは、ニュートンの直感とこれまでの知見の結晶ですよね。

※ニュートンの下りは、あくまで素人の解釈です。。間違いなどあったらすみません…

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