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閉鎖病棟で正気に戻った私

私が本格的に精神が病み始めたのは、中学生くらいからだと思う。
なぜなのかはちょっと記憶があやふやで思い出せないけど、多分友達関係でいろいろあったからじゃないかと推測する。

精神科にかかり始めたのは、高校生になってからだったような気がする。
正直、中学生のときに自殺未遂はした。
頭もおかしかったと思う。
でも病院には行ってなかったと思う。
記憶が忘れ去られていて、定かでない。

高校生のときも、頭はおかしかったと思うのだけど、なんとかなっていたと思う。

そして、なんやかんや誤魔化し誤魔化ししてきて、爆発したのが、大学生になったとき。

本格的、2度目の自殺未遂。

で、ついに閉鎖病棟へ入った。

正直な話、それまでも幾度となく『入院したい』と親にも精神科の医師にも頼んでいた。
でも、叶わなかった。

だが、ついに念願叶って閉鎖病棟へ入院したのだ!

最初、私が目が覚めたときは、どこなのか全然わからなかった。
それもそのはず、大量の安定剤と睡眠薬をガブ飲みしたからだ。
医師からも『いつ目覚めるかわかりません』とまで言われていたらしい。

だが、思いのほか早く起きた。
発見されたのが、早すぎたからだ。
私は最後の最後で友達に電話をし、
『今から死ぬ。今までありがとう』
と言っていて、その友達が只事でないことを察知し、自宅電に電話を入れていたのだ!

その節はありがとう。
あなたのおかげで今も生きています。


そして、閉鎖病棟での生活が始まる訳だが、
異変に気づいたのは、2、3日経ってからだった。

ようやく少し元気になってきて、売店にでも行ってこようと、病室から出た。
廊下の先のドアに鍵がかかっている。

ガチャガチャ

あれ?開かないなー。
ドアと格闘していると、血相を変えた看護師さんが物凄いスピードで駆け寄ってきた。

何してるの!?

もうその形相に私もたじろぐ。
『いや、あの売店に行こうかと…』
とモゴモゴ言っていると、看護師さんに、
『私が買ってくるから、紙に書いて』
と即座に言われて、そのあと
『ここに入院してる人は、ここから先は出られないんですよ』
と説明された。

今考えれば、閉鎖病棟なんだから当たり前だ。
看護師さんも病人が脱走しようとしてると思ったに違いない。
でもあの頃の私は深く考えてはいなかったので、
『買い物くらい行かせてくれればいいのに』
と思っていた。

そして1番怖かった出来事は、
私の個室のドア窓に紙が貼ってあって、廊下から見えないようになっていたのだけど、
丸に四角の紙で貼ってあったので、微妙な隙間があったのだ。
ちょいちょい視線を感じると思っていた。
でも気のせいだと思っていた。


気のせいじゃなかった!

見知らぬ爺さんがそこからいつも覗いていたのだ!!
『あれ?目が合ってる??っていうか、誰かみてる!?!?!?』
パニックになって看護師を呼んだ。
見知らぬ爺さんは注意され、連れていかれたが、多分わかってなかったと思う。
ドア窓の四角の紙も巨大なものに変えられ、無事に中は見えなくなった。

そして、私は平穏を取り戻したわけだが、鬱は良くなる気配はなく、毎日毎日『泳げたいやきくん』を聴いていた。

Part2️⃣へ続く

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