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上ったり下りたり|湯沢2022

大地の芸術祭2022

新潟県越後妻有地域で開催されているアートトリエンナーレ「大地の芸術祭2022」に、友人とともに訪れた。芸術祭としては、瀬戸内と並んで先駆けとなったものだ。

会場はあちこちに点在しており、全てのエリアを巡ろうとすると、数日はかかる。以前にも訪れたことがあるため、今回は主だったところを数カ所巡ることにした。

「越後妻有里山現代美術館 MonET」
十日町にある現代美術館で、メイン会場の一つ。美術館の規模としても大きいため、展示数も多い。

建物の中心が水が張られた中庭になっており、そこに反射した風景が美しい。

と思ったら、計算されて描かれた絵。まんまと騙される感覚が面白い。

「松代城」
松代城山の山頂にある城址の模擬天守内のアート作品。ちょっとした小山だが、15分ほど山道を登らなくてはならないため、とにかく汗だくになる。

ようやく到着した場所にある模擬天守内に、いくつかの作品が展示されている。三層構造のため階段で登ることになる。どこまで登らせるつもりだ。

金の茶室を模し、襖にはこの土地のものが描かれている。

最上階は黒い空間の中央の金の台座。窓から吹き込む風が気持ちよい。このために登ったのか。

「農舞台」
こちらもメイン会場の一つ。棚田を一望できる場所にある総合文化施設。棚田と館内それぞれに作品の展示があるが、季節的に棚田エリアはまだ始まっていなかった。

教室を模した部屋に、壁・天井全てが黒板で作られており、チョークで落書きし放題という作品が面白い。まさに子供の夢のような空間。こうした参加型・体験型は、作品が日々変わっていくので面白い。

エリア内には、まだまだ作品もあり、道々に点在しているが、さすがに移動距離も多いため、このぐらいで引き上げた。何せ僕らは、湯沢でお酒を飲まなければいけないのだ。

魚沼の里 八海山

湯沢の宿でしこたま盛り上がった翌朝、魚沼の里へと向かう。魚沼の里は、八海山醸造が経営する酒造の観光施設。八海山の酒造を中心に、食堂・カフェ、雑貨などがあり、もちろん清酒八海山も購入できる。

観光的なメインは八海山雪室で、日本酒の熟成のため、魚沼の雪で冷やすという施設。雪自体は見学ツアーに参加しないと見ることはできないが、建物内には土産物屋と焼酎保管エリアがあり、その冷気を感じることができる。

今回来れなかった友人に、お土産として清酒を買い、自分用としては麹を使った醤油を購入。この醤油がコクがあってとても美味しい。飲める。

土合駅 モグラ

東京へと戻りながら、群馬県の土合駅に立ち寄る。土合駅は谷川岳の登山口の最寄り駅であるが、乗降客の少ない無人駅である。乗降客は少ないが、訪れる人はとても多い。それは土合駅の最大の特徴のため。

下りホームが地下80mにある。

エスカレーターやエレベーターのような軟弱なものはなく、ただひたすら階段が続く。地上からホームまで10分かかるという遠さである。なお、上りホームは地上にあるので、徒歩1分かからない。(一応、エスカレーター設置計画はあったらしく、階段の横に場所だけは確保されている。)

ということで、僕らも早速下りてみる。下りるということは登らなくてはならないのだが、それは後で考えることにする。

距離こそあれ、下りはそれほど苦労はせずに到着。そこには確かにホームがあった。こんな深い場所に駅を作るとは、伊達や酔狂以外の何者でもなく感じてしまう。

これほど深い場所にあるため、そこではビールを熟成しているらしい。

しばらくホームを堪能したのち、問題の上りである。

そこには、上る人向けの看板も用意されており、462段の階段数とのこと。東京タワーの外階段(600段)ほどではないが、古いコンクリートの階段は少し歩きにくい。

友人とともに、汗だくになりながら上り続ける。疲れを感じる前に上り切ってしまおうとしたが、さすがに無理があった。ただ友人は置いて行った。

そして当然のように訪れる、翌日の筋肉痛。

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