満月の夜に。

お風呂上がり、ベランダで雲に隠れている満月を今眺めている。

願ってももう叶わないとわかっているけど
心の中で

「あーあ、〇〇くん。
 私のこともう忘れちゃったの?」

と月に問いかけた。

すると雲がかかっていた満月が一瞬だけ
見えて

まるで私を包み込むような、抱きかかえるようななんとも生暖かい風が私の体を包んだ。

なんだか、

「何言ってんだよ、忘れるわけねぇじゃん!」

って、ちゃめっ気たっぷり話す

貴方に言われたような気がした。


私の勘違い・思い違いだと思うけど

想いって伝わるのかもしれないなって

思った