子どもをサッカー好きにさせるために取り組んだ9つの事

我が家には4歳と0歳の男児がいるんですが、親の思惑通り上の子がサッカー小僧に育ちつつあるので備忘録代わりにその取り組みを残したいと思います。

息子4歳とサッカーの現状

まずは最近の息子について。
・Jリーグ(J1~J3)全チームが言える
・日本代表全員名前が言える
・J1各クラブ主力5名ほどは知っている
・J2各クラブ主力2名ほどは知っている
・日本サッカーのピラミッド(J1~JFL~地域リーグ~)を理解している
・世代別代表の概念を理解している
・リーグ/ルヴァン杯/天皇杯/ACLの違いを認識している
・昇降格の概念及びレギュレーションを理解している
・選手の移籍の概念を理解している
・いろいろなクラブのチャントを歌うことができる

こんな感じです。基本的には単一クラブのサポーターの前にサッカーファンであって欲しいのでそう言う面では力入れてます。そしてこのレベルまで理解が進むと4歳児とは言え話していて普通に面白いです。

我が家で実践したサッカー好きにさせる9つのステップ

①キャプテン翼を一緒に見た
②選手やサポーターが歓喜し絶望するシーンを見せた
③ダイナミックな動きをするプレイを繰り返し見せた
④選手名鑑を身近なところに置いた
⑤行われてる大会&試合の意義を教えた
⑥スポナビを一緒に見た
⑦移動中にいろいろなチャントを歌った
⑧やべっちFC&スパサカを一緒に見た
⑨ビッグマッチを一緒に見た

オマケ

ざっくりと上記9ステップが実践した(している)主な取り組みです。
そして前提として「サッカーの話を日常的にする」。特にこれについては圧倒的であると自負しています。

①キャプテン翼を一緒に見た

3歳手前でタイミング良く始まったのを録画して一緒に視聴。ベタにオーバーヘッドシュートが好きだったらしく、よく寝転がってオーバーヘッドの真似してましたね。
あと保育園送迎の道中にオープニング歌いまくってました。中学生編に入ったあたりから視聴の強度が下がってフェイドアウトしてますが、録画は残してあるのでまた忌を見て見せたいと思います。

②サポーターが歓喜し絶望するシーンを見せた

本格的にサッカーの話をし始めたのが息子が3歳になりたてのタイミングで開催されたロシアW杯前後でした。
「なんのためにサッカーをするのか」
「勝利する/点を取る事がどれだけ嬉しいか」
「負けることがどれだけ悲しいか」
こう言った感情の起伏こそがサッカーの大きな魅力の一つだと思っているので、導入としてその辺りを重視していました。ロシアW杯期間中は注目試合について得点シーン中心に一緒に振り返っていたんですが、特にゴールや勝利に歓喜してるシーンと絶望してるシーンは多く見せたつもりです。
また「優勝の喜び」をリアルに体感するために湘南ベルマーレが優勝した昨年のルヴァン杯決勝にも足を運びました。帰宅途中「オーーー……オーイ!」とカップ掲げごっこを繰り返ししていたのが非常に印象に残っています。

③ダイナミックな動きをするプレイを繰り返し見せた

これゴールシーンじゃないのが自分的にポイント。歓喜の瞬間は確かにサッカーの魅力なんだけど、オーバーヘッドの様な「映える」スーパーゴールを実際に試合を見るのは本当に稀。そして多くのゴールは子供目線で「映え」ていないのではないかと考えていました。
それより試合での再現性の高い「映える」プレイを伝えた方が試合観戦の強度が上がるのではと主に以下の3つのプレイについてフォーカスしていました。
①ヘディング
②スライディング
③セービング

この辺りのプレイは子供でも認識しやすく「必殺技」みたいに伝えると再現性が高いので観戦の強度が多少上がる。
一緒に観戦しながら「(ゴールキックの際に)この後ヘディングするかも!」「(サイドをドリブルする選手とDFが並走しいたら)スライディングしろ!」とかとか試合見ながらしゃべりまくっていました。
またプレイの理解に応じて徐々にプレイを名詞化して「必殺技」を増やしてあげると良いと思います。
ちなみに我が家では現在「インサイドキック」「アウトサイドキック」「オーバーラップ」「ポストプレイ」「○○(選手名)ドリブル」あたりまで名詞化してあげています。

④選手名鑑を身近なところに置いた

最初に成果を感じたのがW杯の時ですかね。試合(ハイライト含む)を見たらセットで「さっきのこの人ね」的な使い方してました。すると「香川さんのこの字(川)、ここにもある!」とか言い出して「そうそうこの人は川島さんで、この字は【かわ】って読むんだよ」とか話が膨らんでいきます。大人のものに触れると勝手にいろいろと学んでいくのも面白いポイント。今は大人と同じでたまに開いてプロフィール眺めながらいろいろと発見しています。

⑤行われてる大会&試合の意義を教えた

これ大人も一緒だと思うんだけど「この試合/大会に勝つと結局どうなるの?」が曖昧だとイマイチ感情移入も乗らないですよね。なのでそこをハッキリさせてあげる。子ども相手だと文字通りゼロから伝える事になり大変だけど、理解してくると試合観戦に挑む心構えが段違いによくなります。
昨年は松本や横浜FCみたいなJ1昇格争いするチームをよく見ていたので、特にそこにフォーカスしていましたが、昇格争いを感情移入して楽しむには少なくとも以下の情報は知っておきたいと思い日々伝えていました。

強い順にJ1→J2→J3→JFL…とカテゴリー分けされている

・J2で強いとJ1に上がれる。J1で弱いとJ2に落ちる(他カテゴリーも同様)

・具体的にはJ2で1位2位はそのままJ1へ。3~6位はプレイオフを経てJ1の16位との入替戦へ(プレイオフを「3から6位大会」と伝えていました)

・その順位は勝点によって決まる(勝ち→3点、分け→1点、負け→0点)

試合前にはスポナビで順位表一緒に見て簡単にシミュレーション、試合終了後も順位表を見て振り返り、その繰り返しが理解を深めていきました。(これ繰り返してるとJクラブの漢字が読める様になってくる不思議)

4歳半を迎えた今90分間強度高く試合観戦出来るかと言われたらもちろんそんな事はないけど、少なくとも目の前の試合の意義を理解し得点・勝利に喜び、他会場の結果を気にしながら動向を見守ることは出来る様になってきてはいます。

またいろいろなカテゴリー(代表/クラブ/国内/海外/大学/高校etc)で、いろいろな大会(リーグ/ルヴァン杯/天皇杯/ACL etc)が開催されているので、その都度説明をしてきました。本当に根気が必要ですね。(「天皇杯」を伝えるために都道府県予選決勝や下克上起きそうな試合に足を運んだり実際に体感したりしました)

難しいこと説明してるなと思うことはあるけど、しっかりと説明すれば小さい子でも理解出来るんじゃないかと思って日々説明しています。(息子はウンチク好きっぽさはあるかも)

⑥スポナビを一緒に見た

これ先ほどから度々述べてるけど、かなり効いてたんじゃないかと思っています。そもそも子どもはスマフォが好き。こちらはスマフォでサッカー情報をチェックしたい。そのお互いの「スマフォを見たい」と言う共通のニーズをスポナビチェックで実現しただけの話です。

例えば順位表開いて「横浜FC3位か」とつぶやくだけで、子どもはいろいろと聞いていきます。そして「このページに順位が書かれている」ことを理解します。「中村俊輔スタメンか」この言葉だけで「このページに出場メンバーが書かれている」ことを理解します。そして徐々にサッカーについて無限に情報を得られる場所だと理解し勝手に操作していきます。そこで面白いのは教えなくても勝手に漢字を読み始める様になっていくこと。もちろん読み方聞かれたら答えるし、順位表やスタメン見ながら読み方クイズしたりするけど、身近で接してると「勝手に」感が相当に強いです。順位表も数字の意味を少し教えてあげると理解します。

現在息子の読解力かなり高めだと思うんだけど、親目線では「漢字はスポナビに教わった」と言うレベルですね。(選手名クリックすると読み方出てくるの大きいかも)そんなところもスポナビの副産物だと思っています。


⑦移動中にいろいろなチャントを歌った

これ保育園の送迎中にやりまくっていました。毎日なのでコチラの引き出しがなくなるくらいに日々歌いまくり。なくなってくるとyoutubeで引き出し増やしてと言った感じですね。試合観に行く際には相手チームの有名なチャントを1~2個予習して、試合観戦の一つのモチベーションとしたりします。

先日フットゴルフの移動中に同乗者とJチャントのイントロドン(出題者が少し歌って続きを歌えた方が勝ち)した際、圧倒的なスピードでの回答に「絶対に勝てない」と言われたのは記憶に新しいところ。

そもそも一緒に歌ってると純粋に楽しいのでおススメです。

⑧やべっちFC&スパサカを一緒に見た

「子どもに見せる」というよりは「親が見たい番組に同席させる」と言う考え方をしていました。「見せる」と嫌がりそうなので「今テレビ親の番だから」と見始める。興味示さなかったら放置。興味示し始めたら「この選手知ってる?」と話を広げていき慣れてきたら「映った選手の名前先に言った方が勝ちゲーム」にシフトしていく感じ。今の旬と選手名覚えるのが目的ですね。

⑨ビッグマッチを一緒に見た

代表戦や世代別W杯やCL決勝などサッカーファンとして押さえておきたい試合は予めカレンダーに記入しておき、試合の存在(&意義)を認識させておき一緒に見る。ただ一緒に見るって言ってもフルタイムは見ないで録画を追いかけながら早回しで得点シーン中心に10分くらいでおさめる感じで視ています。フルタイムはだれるので基本的に自宅では視る必要ないと思っているんだけど(それでも大事な試合は見ますが)、情報として知っておいて欲しい試合は感情の疑似体験を含めて追いかける様にしています。今はU-17W杯がその対象で、早くも若月選手の活躍に興奮していますね。

オマケ レンタルJリーガーをレンタルした

浅川選手がレンタルJリーガーをリリースした瞬間から「子どもをサッカー好きにさせる」コンテンツとしてメチャクチャ面白そうだと思いレンタルさせていただきました。

直接指導してくれたお兄さんがJリーガーとして試合に出て点を取るって子ども目線でどうなのかって言うのは想像できないけど、少なくとも指導前から楽しみにしていた(⑤を通してJ3選手の凄さはかなりしつこく伝えていました)し、来月YSCCの試合に行くのも楽しみにしている様子です。この接点をきっかけに浅川選手を通して継続的に感情移入してJリーグを見ていけるのではと期待しています。


まとめ

4歳とは言え、順位表見て一喜一憂したりとサッカーを楽しむ基礎はついてきたのではないかと感じています。「我が家に住んでいる」と言う環境も含めて余程の事がない限りサッカー離れはないんじゃないでしょうか?

息子の場合小難しい話を聞く素養がある方だったりと万人に通用する内容ではないのかもしれないけど、こちら側としては一応考えてアプローチをしてきたつもりです。

上記内容が子どもをサッカー好きにさせる上で何かのヒントになれば幸いでございます。

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