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過去の月次レポートは投信の財産

私が株式投資をはじめた2000年頃、受益者向けに丁寧な情報発信をしていたのは「さわかみファンド」しかなかったと思う。私は2007年1月まで投資していた。個別株投資を学ぶ過程で、同投信の情報発信には勉強させてもらったと記憶している。

あの頃のさわかみファンドのレポートを読み返してみたいなと思い、さわかみ投信のウェブサイトを訪れて探してみたが見当たらない。「長期投資だより」でさかのぼれるのは、2013年10月までのようだ。これは非常に残念。

たとえば昨日紹介した2020年12月の鎌倉投信「結いだより」。COVID-19の襲来による2020年3月の株価急落とその後の急回復を受けてのメッセージだった。

こうしたメッセージは何年かに一度は必ずやってくる危機の時、受益者があの時はどうだったか?と振り返り、投げ売りを思いとどまる材料になるかもしれない。運用担当者の立場からすれば、株価急落の不安から売却を急ぐ受益者が多ければ、絶好の買い場での投資資金が減ってしまい、投信の長期的なリターンに悪影響となるだろう。

ゆえに過去の月次レポートは投信の財産なのである。運用会社、個人投資家の双方が認識すべき投信の勘所ではないかと思う。

ふと思いついたのだが、運用期間20年超の投信が、リーマン・ショック前後にどのような情報発信をしていたのか? 振り返ってみると面白いかもしれない。

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