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#月次レポート研究所 のポッドキャスト 2022年6月 第3回 テキスト版

引き続き私のプロフィールがテーマのポッドキャストをテキスト化しました。シリーズ全6回のうちの最終回。

renny:ブログに書かれてる2015年のプロフィールからお話をうかがいますが、この年の1月末に結婚を決めて9月に入籍。そのきっかけになったのが、鎌倉投信さんで、交際0日で結婚って、どうやって知り合われたんですか?

吉田:妻は私が運営しているNPOの法人会員さんの窓口担当で、元々顔見知りだったんです。このあと話に出てくる妻の母親の退職金をどうしたらいい?って相談されたのがきっかけです。

renny:その窓口されてたっていうことは、多少なりとも投資とか、当時でいう社会的責任投資というか、今で言うESG投資とかに、奥様も当時ご興味お持ちだったんですか?

吉田:いえ妻は全く興味なくて。知り合いに個人投資家がいるから、話を聞いてみようと思ったらしいんですよ。

renny:そうなんですね。そのときに鎌倉投信さんを選ばれたっていうのは、これは完全に吉田さんの独断と偏見だったわけですか。

吉田:そうですね。ただ、妻の会社もCSRとかESG投資とかそっちの分野の事業なので、鎌倉投信という存在を知っておけば、仕事との相乗効果みたいなのもあるだろうなと。当時NPOの関係者から自分の資産運用どうしよう?って尋ねられたら、鎌倉投信のセミナーに連れて行ってたんですよ。NGOや監査法人の方とかも。このぐらい真剣に取り組んでいる投資信託はめずらしいから、話聞いといた方が将来役に立つよみたいな感じで。

renny:そうなんですね。鎌倉にはずいぶん運ばれたんですか。

吉田:結構行きましたね。鎌田さんには、あれ?また来たの、みたいな顔をされたり。

renny:そうなんですね。それがでもきっかけで奥さんとはお互いの理解が深まったっていうようなのがあったのか、ここにもお書きになってますが、食へのこだわりが異常というところが大きかったのか、その辺はどうだったんですか?

吉田:昼ご飯食べて鎌倉投資のセミナー行って、晩ご飯も一緒に食べて帰ったんですが、なんか気が合うかなって感じて、その後数回食事をする機会があって、別に付き合うとかいう話もなく、もう気が合うから結婚しようみたいな感じ。

renny:へぇー、本当に何があるかわからないもんですね。そのあと最近って鎌倉行かれたりしましたか? 今は大河ドラマでまた人増えてんだろうなと思いますけど。

吉田:最近全然行ってないですね。

renny:僕もしばらく行けてないんでね、何かそういう機会があればいいなと。鎌倉投信の最初の受益者総会って鎌倉の施設で、次はお寺で、その後は横浜と京都での開催になってからは、総会は鎌倉でやられてないですし。早くお邪魔できるような状態に、あともう少しなのかな。私の妻は全然投資には興味はないんですけど、鎌倉投信の建物だけは好きだって言ってまして。そこが売りに出るんだったら買いに行けって言われてるんですよ。

renny:次に2017年のところにお書きになっているのが、結婚されて一番驚いたのが福岡にお住まいの奥様のお母様が金融機関のカモにされていたと書かれてますね。投信の販売手法とか、仕組債を買わせる金融機関とか。僕自身も時々親からこういう相談を受けるケースがあっりますが、ここまでひどいことはなかったと思うんですが、実態をお知りになって、ここまでなのか!っていう驚きだったってことですかね?

吉田:そうですね、ここまでなのかっていうのと、あと、妻のお母さんって結構すごい人で、女手一つで3人の娘を大学まで出したっていうぐらいの人なのに、そんな人でも引っかかっちゃうんだ、っていうのは驚きでしたね。

renny:そうですか。知り合いの金融機関に勧められて、それならっていうような感じでそういう選択をされてたっていうことだったんですか。

吉田:勧められるがまま、めちゃくちゃなことになっていたという。。。

renny:あるべき状態に戻すまで時間とかってかかったんですか?

吉田:かなりたくさんあって、全体像を掴むのに時間がかかったところがありますね。

renny:なるほどね。なにか一つ疑問を真剣に持ち出せるようになると、何か他にもこれはどうっていうのが出てきて、数が結構な数になっていった感じですかね。

吉田:そうですね。計算したら手数料だけで100万円以上取られてるんじゃないか?という感じでした。

renny:しかし、この種の問題は役所の方も対応されてたんだと思うんですけれども、今でもあるのかもしれないですね。

吉田:もしかしたら地方は結構あるかもしれないですね。自宅に郵便局員が上がり込んできて投資信託を売っていくとかって、東京じゃ考えられないですからね。

renny:それはなかなかないですよね。でも、とりあえず今は全部整理されたんですね。

吉田:はい。ネット証券に入れてあります。

renny:2018年にカイロプラクティックの先生に治療を受けながら、いろいろ話しているうちに、金融経済の先生になってほしいと頼まれるって書かれてますね。そのどういう話をされたというか、投資をしてると話したら、どうしたらいいの?みたいに聞かれたんですか。

吉田:そうですね。カイロプラクティックの仕事って結構力仕事で。ちょうど自分と同世代の先生だったんで、これから20年後、同じ仕事できるかわからないから、今から資産運用しておいて備える。そういうところから関心を持っていたようです。

renny:それで、そういう周りの先生方と、ランチしながら問答をやるっていうような機会が増えたってことなんですね。

吉田:コロナなってからはランチ会はやってなくて、代わりにSlackを使って、情報提供とかしたりとか質問を受けたりしています。

renny:いろんな会話をされてる中で何か印象的なことってありました?

吉田:わりとみなさん、どっちかっていうとアクティブ運用に興味があるのかなぁと。

renny:それは結構、意外ですね。

吉田:自営業だからっていうのはあるんでしょうね。いろんな会社を見て、それを自分のビジネスに活かせるんじゃないか、と思うみたいで。

renny:なるほど、自分のお金がどこに投じられてるっていう興味や関心が強いっていうことなんですかね。

吉田:そういう感じですんでかね。そこに興味を持った方が、自分のその仕事の収入も増えるんじゃないかなみたいな。

renny:逆にそういう人たちにインデックスファンドみたいな選択肢もあるよ、っていうようなお話も当然されると思いますが、それに対してはどういう反応を示されますか?

吉田:もちろんNISAやiDeCoはインデックスファンドが多いから投資をしてるけど、企業を選んで投資もしたいみたいな感じですね。

renny:世の中的にはあまり手間をかけずに、とにかく確実に平均的な成果が得られたらそれでいいじゃないか、ていう風潮ですけど、やっぱりそれはサラリーマン的な発想で、自営業の人はちょっと違う形でその投資をご覧になる人も、いらっしゃるってことなんですね。

吉田:そうですよね。私と出会ってしまったのが原因かもしれないですけど。

renny:2019年のところで、日本にまっとうな投資家が増えるためにどうしたらいいのか?とお考えになったってことで、僕なんかもそういうことを考えますけど、どうなんでしょう増えるはどうしたらいいんでしょうね。

吉田:何をもってまっとうな投資家っていうのか?っていうのも、もちろんあるとは思うんですけれども、難しいですよね。

renny:ただやっぱり最近思うのは、投資っていうのになると、どうしてもそのお金が増えた、減ったのところに関心がいきがちで、どこまでいってもそこから抜けきれないのかなと。脊髄反射的にお金と結びつけるっていうようなのが変わらないと、投資ってお金儲け、金持ちがやること、っていう考えから抜け出せないのかな、と思ってるんですけど、吉田さんはどんなふうにお考えになってますか?

吉田:やっぱり自分も最初そうだったし、最初の7,8年はそんな感じで、10年以上経つと資産の規模も結構大きくなってきますし、そのあたりでやっぱり考え方が変わったところがあります。1ヶ月間の上下幅が自分の月収より大きくなると、あまり気にならなくなっていくようなところもありました。

renny:たしかにそうですね。資産の規模がある程度大きくなってくると、変わるっていう確かにあるのかなと思うんですね。最近とくに月次で結構激しく動く月が多いんで、昔だったらこんなに動くの!っていうぐらいの絶対値で、上にも下にも触れるなっていうのはすごく思うんですけど。だからといって何できるのかって言ったら、淡々とやり続けるだけなんで、もうしょうがないとは思ってますけどね。

renny:プロフィールの最後の段落のところにコロナウイルスCOVID-19の襲来ってことで。このコロナがこんなに長く続くと、想像だにしなかったんですけれども、ちょっと落ち着くかなと思ったら、まさか戦争が起きるなんてことを想像もしてなかったことが起きちゃって。コロナ以降で、何か投資とか、もちろん投資に限らず、何かその人生観や価値観というのに何か影響あったりしましたか?

吉田:それはあまりないかもしれないですね。

renny:投資家としてうまく立ち回れたかな、というふうなことはプロフィールにお書きになってますが。

吉田:最初に株価下落の経験したのはITバブルの時で、次がリーマンショック、コロナショックは3度目だったんですけど、こんなときはもう全く、動じず、ひたすら投資をしたっていうような感じでした。普段、何もないときに準備をしておいて暴落したときだけ動くっていうようなことがちゃんとできたっていうのが、2020年でした。ようやく安いときにちゃんと投資をするみたいなことが、投資を始めて20年でやっとできた!って感じでしたね。

renny:なかなかそういう境地に達するには時間がかかるってことなんですかね。ただ時間かかったんでしょうけど、そこはブログのタイトルじゃないですけれども、楽しんでこられたっていう実感はお持ちですよね。

吉田:そうですね。やっぱり楽しいっていうのがあるから、追求したくなるっていうのがあって、20年以上投資を続けてこられたんだろうなって実感はありますね。

renny:という意味ではやっぱり楽しめるような、楽しいと思えるような方向に向かっていくことが大切なんですかね。

吉田:そうですね。お金が増えた、減っただけ見てると、やっぱり減ったとき楽しくなくなっちゃうから、やめちゃう人がいると思うんですよね。だから投資先がどんな感じで社会の役に立っているのだろう?とか、そういったところに目を向けてると、どんな環境でも楽しめたりするし、自分が楽しんで長く続けられる形を探し続けるっていうのが、投資で一番大事かもしれないですね。

renny:なるほど。ありがとうございました。


オマケ話

このポッドキャストのシリーズ3回目でも、若い頃、経済誌に出演したら謎のモテ期が到来して女性嫌いになる話をしています。それに関連して必ず受ける質問に「今の奥さんはその頃のお金目当ての女性で寄ってきた女性とは違ったの?」がありますので、それについて少々。

結婚しようと決めてから1ヶ月間ほど、妻は私のことを「なけなしの給料でNPOの運営を引き受けている変人だけど、一緒にいると面白いからまぁいっか」ぐらいに思っていたようで。「生活費は私が稼ぐから任せて」と言われて、あれ?なんか恐ろしい勘違いされていない?と焦ったのを思い出します。妻はいわゆるバリキャリでも、不思議ちゃん系でもないですが、お金のことが頭から完全に抜け落ちている人なのです。私には謎なほどピッタリな相手です。




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