月次レポートへの「なるほど!」の積み重ねが投信への投資意欲につながる

rennyさんが紹介されていた「世の中を良くする企業ファンド(野村日本株ESG投資)」の2021年9月の月次レポート。この中でリクルートHDについて言及されていて、なるほど!と思ったこと。

2020年の春夏にかけて、それまで気になっていた企業の株式を片っ端から買い集め、その中の1社にリクルートHDも入っていた。「日本企業でGAFAに対抗できるくらい個人情報を持っているのはリクルートくらいじゃないか?」といった軽い感覚で。

でもその時に投資先企業があまりに増え、とても管理できなくなってしまったので、先月、整理をした際にリクルートの株式は手放した。この時の保有継続・売却の判断基準は「その企業がどのように社会の役に立っているのか、誰もが分かるように簡潔に説明ができるかどうか?」。私の中でリクルートはピンと来なかった。

しかし「世の中を良くする企業ファンド」の月次レポートのリクルート評で、社会的インパクトに関する開示が進んでいることが示されており、それを認識していたら私も手放さなかったかな。

私ひとりの知恵では企業のある一面しか捉えられないことばかり。だから月次レポート等を通じて、学びや発見が続くと、個別株の投資家の私でも、投資信託を買ってみようかな?という気持ちが起きる。

投資信託は文字通り分解すれば「信じて託す投資」なのだから、「なるほど!」や「まいりました!」という体験がないと、投資する意味も価値もないのでは? そしてこうした体験を提供するツールが月次レポートなのでは?

現在、日本には約6,000本もの投信が存在し、運用会社がすべての月次レポートを丁寧に作ることはとても不可能。また私からすれば6,000本から気に入る投信を探すよりも、上場企業を自分で選ぶ方が簡単じゃん、と思ってしまう。投信の月次レポート充実は、投信の本数削減(同種の投信は統合すべき)とセットで実現するのかもしれない。

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