上司の評価を得ながら残業を減らす方法 ~働きながら公認会計士試験に合格した僕の時間確保戦略~

こんにちは。ピボット太郎です。本日は、タイトルにある通り、ズバリ
「上司の評価を得ながら残業を減らす方法」
をテーマに記載したいと思います。

残業をどう減らすか・・・。サラリーマンにとっての永遠のテーマです。
残業減らして自分の時間を持ちたい!と思っていても、仕事はどんどん降ってくるし、それを断ったりしたら上司の評価が下がるのでは・・となかなか断れず。。。
こんな経験、サラリーマンなら誰しもが持っていると思います。

僕も社会人しながら公認会計士試験の受験をしていたので、このジレンマが痛いほどわかります。
勉強時間を確保したい!!と思うものの、仕事断ったら上司の評価が下がるのでは。。。このバランスをどうとるか、結構苦労しました。

しかし、会社の評価を上げつつ(←ここがミソ)残業を減らす方法が存在することに気づき、それを愚直に追及してきました。結果的には、会社の評価と、時間確保(公認会計士試験合格)が両立できたと自負しています。

本日は、僕の戦略をあますことなく公開したいと思います。
僕のように資格試験のために残業を減らしたい人に限らず、育児や趣味の時間の確保したい!という方にも役立つ記事かと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

目次 
1.まずは選別する!
2.削除できないか検討する!
3.今やるべきかを検討する!
4.要素分解する!
5.方法論を検討する

1.まずは選別する!

STEP1は、「選別」です。この「選別」ですが、同僚とかと話していると、意外とできていない、、、というより、そもそも選別するという発想を考えたこともない人が多い印象です。

言われたことをなんでもやるという受け身のスタイルでは、残業は増える一方ですし、何より自分を安売りすることにつながり、自分の評価を下げることになります

あいつ、なんでもやってくれて便利だよね

と、一定の評価をもらえることも事実ですが、

イイ人なんだけど、いま一歩なんだよな。。
残業時間長いわりにパフォーマンスが悪いなあ。。。

といったように、せっかく頑張って仕事をしているのに、評価があまり高まらないのはこのパターンの人です。

「自分が主体的に仕事を選別する」

まずは、このマインドセットに切り替えてください。

では、どのような仕事を選別すべきかですが、それは「コスパが良い仕事」です。
この「コスパの良い仕事」のみを引き受けるようにし、その他はなるべく断るようにしてください。
(もし断れないようであれば、2.削除できないか検討する!に進む)

コスパが良い仕事とは、

①自分が得意な仕事か
 例)専門知識がある、調整・根回しが得意、プレゼンが得意 等
②上司を直接助ける仕事か(上司自身の手柄となる仕事か)
 例)上司が直々に行うプロジェクト、上司自身の評価に直結する企画 等

この質問に両方とも「YES」となる仕事のことです。

「コスパの良い仕事」は、自分の得意分野で、かつ、上司に直接恩恵をもたらすことになるので、最小限の労力で最大のパフォーマンス(評価)につながる仕事を意味します。

これ以外の仕事は、すべてコスパの悪い仕事として、アナタが断るべき仕事です。

むしろ「コスパの良い仕事」は、決して減らそうとせず、積極的に取りに行くことで、結果的に残業が減ります。「コスパのよい仕事」については、いくら増えても構わないということです。(そもそも、コスパの良い仕事は希少性が高く、そもそも少ないので、増えるにも限界があります)

コスパの良い仕事を取りに行くと、上司は、下手にアナタに他の仕事を割り振りしようとはしません。むしろ、このコスパの良い仕事の完遂を願うはずです。結果的に他の仕事が来なくなり、残業が減るのはこのためです。 

2.削除できないか検討する! 

コスパが良い仕事を選別しようとしても、どうしてもコスパの悪い仕事が割り振られてしまうケースもあります。本来であれば断りたいところですが、そう簡単に断ることができないのも事実です(僕は結構「わりきって」断ってましたが笑)

そのような場合、次に検討すべきは「削除できないか」です。
その仕事は本当に必要なものかを本気で検討し、不要なものは削除するように積極的に働きかけましょう。

削除することも立派な仕事の一つです。削減に向けて積極的に働きかけることそのものが、組織を改革する(結果、上司の手柄となる)というコスパの良い仕事に変換される可能性すらあります。今は働き方改革等で、残業に対する規制も厳しく、上司としてもなるべく残業を減らしたいと思っているはずです。積極的に削減を実現しましょう。

日本企業あるあるですが、「過去やってた」という理由だけで何の意義もない仕事が脈々と行われるケースが多々あります。私も一部上場企業勤務ですが、「これ、やる意味なくね?」という仕事、正直大量です。だいたいの場合、「過去やってた」「前の上司のこだわり」そんなのばかりです。

この仕事をすることで、具体的にだれを幸せにするのか
この仕事をしないと、具体的に誰が困るのか

これを本気で検討してください。この質問に明確に答えられない仕事は、そもそも必要のない「削除すべき」仕事となります。

加えて、一つ目の問いに対して、その人を本当に幸せにする必要があるのか、その程度の幸せって本当に必要かを検討していきます。
二つ目の問いに対しても、その人が困っても大丈夫じゃないのか?どれだけ困るのかを検討していきます。

多少の痛みであれば、「削除」対象です。100点を取ろうとせず、費用対効果を真剣に考えるべきところです。

働き方改革や、在宅勤務、コロナ騒動は「削除」に対する追い風です。
昔は削除できなかったけれども、これを機に削除できることが沢山あるはずです。

仕事を神聖なものなんて思わず、削除できないか常に検討するべきです。

3.今やるべきかを検討する

削除が難しい場合、「今やるべきか」を検討します。
林修先生の「今でしょ!!」が流行した時期がありましたが、
私の「今じゃないでしょ!!」が今後の流行になるかもですね。笑

仕事には「旬」があります。たとえ重要な仕事であっても、やるべき時期というものが確実に存在します。もし、いま取り組んでもあまり意味がないようであれば、いったんその仕事を脇においておくべきです。

むしろ、積極的に、「この仕事はいつ行うべきか」を整理し、上司と握っておくべきです。

ただ、おもしろい話ですが、「今じゃないでしょ!!」と整理した仕事って、本当に必要なものを除き、なんやかんや言って最終的には無くなったりするものです。

人事異動で上司が変わった、ルールが変わった、お客さんが変わった・・・etc
状況は常に変化しており、一度「送りバント」していた仕事が、後から「もうやらなくてよくね?」となるケース、結構たくさん見てきました。

「今じゃないでしょ!!」と整理し、その後いったん様子をみる、という戦略、結構おススメです。

4.要素分解する

コスパは悪い仕事だけど、削除することもできない。そして、「今じゃないでしょ!!」も通用しない。そんな仕事が自分に割り振られてしまった場合ですが、次に検討すべきは要素分解です。

仕事は、ざっくりとした「まとまり」で管理されることが多いですが、実はもっと細かく要素分解できるのが通常です。

例えば、根回し、交渉、会議、上司への報告、書類作成、データ入力、その後の管理活動、定期レビュー
といったように、仕事にはいろいろな要素があります。そしてこれらがまとまって一つの仕事として成り立っているケースが多いです。

しかし、これらをすべて一人で完結する必要はありません。組織としては、これをすべて完結する必要がありますが、個人単位で誰がやっても構わないのです。

この部分は誰々にお願いする、この部分は自分でやる、といったように要素分解の上、割り振りを検討しましょう。

全部自分で完結するというマインドはある意味では思考停止ですし、非効率です。様々な人を巻き込み、調整しながら仕事をするほうが、サラリーマンとしても評価が高いはずです。積極的に周囲と協力体制を築きましょう。

5.方法論を検討する

いよいよ、自分の手を動かす必要がでてきたものについては、本気で方法論を含めて検討していきましょう。

過去言われた通りにやっていないですか?
方法論をきちんと自分の頭で考えましたか?

日本企業の引継ぎをみていると、前例主義が本当に多く、過去やっていた通りの方法で仕事をしようとする人が本当に多いです。

方法論検討の例
システム化できないか、RPAの活用の余地はないか、外注できないか、無駄な資料や無駄な会議はないか、その部署で行うべき仕事か(ほかに適切な部署はないか)、単独の部署で行うべきか、プロジェクトチームで行うべきか、仕事の最適な人数

方法論は、時代とともにそのベストの内容も変わります。
ここでも、思考停止せず、何が一番効率的かを本気で考える必要があります。

おわりに

上司の評価を得ながら残業を減らすための方法を、5つのSTEPでみてきました。自分が手を動かすべき仕事って、本当はそこまで多くないことが分かっていただけたと思います。そして、ここまで頭が整理されていれば、きっと仕事の質も相当に上がっているはずです。

受け身にならずに主体的に。
消極的ではなく積極的に。

結局はこういった姿勢が、残業を減らすことになると信じています。




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