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詩がAI製かどうかチェック


AIが作った詩を判別するツール

 常用しているアメリカの詩の投稿サイトからメールが来ました。これによると、会員が詩のコンテストをする時にAIで作ったかどうかチェックする良いツールがある、とのことで、早速自分の詩をこれにかけてみました。
 そのツールとは、既にnoteでも紹介されているGPTZeroです。そのものについてはnoteで検索していただければ色々と丁寧に書かれた記事がすぐ見つかると思います。本稿は実際にチェックした結果について記述します。

 チェック対象は本サイトでは何度か登場した拙作 'Who is happy this year? 2024' です。その結果がこれ。

詩がAI製かどうかをチェックした結果

 1%はAIが作った可能性がある、とのことで、ほぼ人が作ったと判定されたようです。・・・ほっ。
 ちなみにメールには判定基準について書かれていました。
以下のようになります。

スタイル的な矛盾

 AIにはスタイルとトーンの一貫性を維持するのが難しい可能性があります。

イレギュラーな構文または押韵パターン

 AIが作った詩には無理矢理感の漂う構文や押韵パターンが見られる事があります。あまりにも完璧すぎたり機械的に見えるパターンがあったら注目してください。

エモーショナルな深みの欠如

 AIが作った詩には人が作った詩と比べると感情的な深さや個人的なつながりの欠如を感じさせます。人が作った詩の多くは深い感情と個人的な経験を伝えるものです。

次のチェック

 続いて 'Melabian's 55-38-7 percent law' をチェックしてみました。その結果97%の確率で人間、と判定されました。
同様に "Age of mental survival" は98%が人間、AIの可能性は2%とされました。
 これって何をインプットしてもこんな結果になるのだろうかと疑問に思った筆者は以前ChatGPTで作った秀吉ラッパーの詩を投入。これは人間50%、AI45%、混合5%という結果になりました。これです。

本当にAIで作った詩の判定

 
 本サービスは無料で使用出来ますが、有料プランもあり、処理出来るテキストの量、分析の精度などが変わります。筆者には今のところそこまで必要ではないので無料プランの範囲内で使っていこうかと思っています。月に40ドキュメントを判定出来ます。
 あと、英語の七絶を読ませたところ、250文字以上でないとダメ、と言われてしまいました。短詩は無理そうです。

言語について

 本サービスで対応している言語は英語、フランス語、スペイン語です。多言語化についてはFORMでリクエストを受け付けているようです。日本語もその中に入っているので大勢で押しかけて日本語をチェックして送信すれば対応版が登場するかもしれません。

追加調査

 その後、今度は Editpad というAI poem generator で作った詩を試してみました。このサイトでは、Poem Topic を入力、詩のタイプとして長さ (短い/中間/長い)とタイプ (Free Verse/Ballad/Sestina/Limerick/Epic/Epitaph/Haiku/Blank Verse/Couplet/Sonnet/Ode/Acrostic/Villanelle) を選択し、 [Generate Poem] ボタンをクリックするとほどなくして詩を生成します。 ここで rainy days in early summer というお題でソネットを作り、これをGPTZeroに入力してみました。その結果がこれ。

AI Poem Generatorの結果を判定

 98%がAI、人間は2%という判定結果でした。本文のすべてがAI生成の文章としてマーキングされていました。自作の詩では全くなかったので、「ああ、こういう風にマークされるんだ」という事が判って良かったです。
 AIによるpoem generator は他にも色々とあるのですべてがこの手の結果になるかどうかはわかりません。しかし、人間50%以下の判定結果が出た場合は結構怪しいと思ってよいのかもしれません。
 あるいは、この手の判定ツールでは判定しきれない優秀な生成ツールがあるのかもしれません。
 でもこの手のツールがあると何かと便利なので、もう少し生成、判定ともに捜して色々と試してみたいと思います。