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ラットと仲良くなるための関わり方

SNSでは様々なベタ慣れラットを見かけることがありますね。
膝で寝るラット、袖で寛ぐラット、気持ちよさそうにマッサージを受けるラット、憧れますよね。

ただ、意識しておかないといけないのが、全てのラットがそうなるわけではないということです。

ラットは個性が豊かな生き物。
個体差の振れ幅が大きく、いろんな性格の子がいます。
それもまた魅力なんですけれど…。

でも、ある程度まで仲良くなるための、「基本の関わり方」はあるんじゃないのかなぁ?とわたしは思っています。

今回の記事では、「ラットと仲良くなるための関わり方」を紹介していきます。

我が家はメスばかり飼育しているので、メスラットのケースを紹介することにはなりますが、生後半年くらいまでは、オスメスともに遊び好きで活発に動くようなので、どちらにも応用できるかもしれません。

傾向として、オスは成長するとのんびり屋さんが多く、何をされてもされるがまま…という状態になりやすい気がします。

メスは俊敏で遊び好きですが、それゆえ芸を覚えやすかったり、1歳頃からはとろとろになって甘える様子を見せるようになるところがたまらないです。

関わり方だけでなく、記事後半では、ラットのいろいろな仕草…興奮して喜んでいる時、リラックスしている時、嫌がっている時などの様子もご紹介していきます。

ラットと仲良くなる方法が知りたい方、ラットの仕草から感情を推測したい方に、おすすめの記事です。


お迎えから

お迎え時期は、ブリーダーさんから迎えるなら、離乳後(生後3〜4週)の幼いうちに迎えるのがわたしは好きですが、生後5〜6週まで母ラットや兄妹たちと共に過ごした方が、精神が安定する、という話もあります。
複数匹同時に迎えるなら、離乳直後でも問題ないように、わたしは感じます。

ペットラット専門のブリーダーもいますが、とても少ないです。
一般的には、爬虫類ショップや、販売の資格を持った爬虫類飼育者がラットの繁殖をしていることが多いです。
わたしが迎えたラットは全て、爬虫類も飼育しているブリーダー、もしくは、爬虫類ショップの活き餌から迎えています。

ペットショップで気に入った子と出会った場合は、ケージなどの準備が整い次第迎えていいと思います。

また、都会にはラットのいるアニマルカフェなどもあるので、そこで触れ合ってラットのことを知っていくのもいいかもしれません。


わたしの場合は、

もく:生後3週でお迎え
んか:生後5〜7週でお迎え(正確な誕生日が不明)
すん、とろ:生後4週でお迎え(兄妹が多く離乳が遅かった)
しの、うね、あん:生後3週でお迎え(乳母ラットもおり3週経つ前に離乳していた)

といった感じです。

もくちゃんは単頭飼育で1年後、んかちゃんを同居に迎えて、受け入れられました。

その後は同時期に離乳した個体を2〜3匹ずつ迎えています。
幼い頃の、ケンカごっこ大好き期には、心から「複数で迎えてよかったなあ」と感じました。
遊び相手が24時間側にいるって、すごくいいですね。

多頭飼育にはたくさんのメリットを感じていますが、注意する点もあるように思うので、そのあたりはまた別の機会にお話しできたらと思います。

お迎え直後の、うねちゃん

さあどんどん触れ合って!

ハムスターなどは「お迎え後1週間はそっと見守るだけにしましょう」と言われますが、ラットの場合は、お迎えしたら当日から触れ合う方がいいと思います。
もちろん個体の疲れ具合など様子を見ながらですが、ラットは本当に学習能力が高いので、早いうちから慣れてもらうのがおすすめです。

とにかく触り、指の匂いを嗅がせて、手が危害を加えてくるものではないことを学んでもらいましょう。

甘噛みが痛いときは

触れ合っていると、匂いを嗅ぐだけでなく、そのまま甘噛みをしてくることが多くあります。
わたしはそれを「安全確認甘噛み」と呼んでいます。

「この手はなんだ?確認するためにちょっと噛んでみよう。噛んだらどうなる?」という試し行動だと思うのです。

甘噛みされた時に、人間が驚いて素早い動きで手を引っ込めたりすると、ラットも驚きます。
なので、甘噛みがちょっと痛い時は、「痛いよ」と強めの語調で声かけしながら、別の指でラットの身体をちょんちょんと触って知らせましょう。
(噛まれた指を引かずに押し込んで、口が緩んでから指を抜くといいです。)


非言語コミュニケーション

我が家では一番怖がりの、うねちゃんの「安全確認甘噛み」が痛かったのですが、根気よく伝えていったら、1ヶ月くらいで甘噛みが優しくなっていきました。

ラットは言語は通じませんが、声色やボディランゲージといった非言語コミュニケーションは、成長とともにかなり通じるようになっていきます。
決まった声かけや合図となる触り方を、次第に理解して覚えてくれるみたいです。

声かけや合図を組み合わせて触れ合うと、ちょっと会話できているような気分も味わえますよ。

例えば、「くるんとその場で回ったらペレットの手渡しをしてもらえる」という芸を覚えさせてから、

飼い主「ごはん欲しい?」(くるんの指合図を出さなくても欲しい時回るようになる)
ラット(くるんと回る)
飼い主「はいどうぞ」
ラット(ペレット受け取る)

みたいなことができるわけです。楽しいですよ!


お篭りハウスは慣れてから

手に慣れて、仲間にするのと同じようにぺろぺろ舐めてくるようになったらもう飼い主も仲間認定です。
そうなるまでは、完全に篭れる場所を作らない方がいいでしょう。
ハウスのようなもののことです。

ケージのどこにいても、飼い主の手が届くようにした方が、「手は怖くない」という学習が早く進みます。

篭れる場所を作ってしまうと、必ずそこに逃げ込むようになるので、ずっと「手は何をしてくるかわからない、怖いもの。逃げるべきもの」と思い込んでしまいます。

新聞紙や、梱包用のざら紙をくしゃくしゃにしただけのものでも、隠れ家として十分です。
飼い主が手を伸ばせば、すぐに中を触れるものがよいと思います。


餌の手渡し遊び

指の匂いを嗅いできたり、舐めたりするようになったら、餌の手渡しも始めてみましょう。

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