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2022年 #1日1句俳句写し の振り返り

さぁ、
2022年365日、
俳句を写し続けたわけですが、

◇ 誰の句を最も写したのか?


2022年12月31日
365日目に写した俳句は

子規のルンルン具合が伝わってくる
3人みな尊し、オルペン状態


1周目のこの1年、
子規、漱石、虚子の3人の
仲の尊さに夢中でした。

旅立つ漱石の健康を祈ったり、
アイスを一緒に楽しんだり。

この3人の俳句を写すことも多かったです。

オルペンでありつつも、
「誰の俳句を多く写したのか?」を
計測し、振り返ってみました。

さて、
先ずはこの方

◇夏目漱石の句


合計  4句  でした。

意外に少なく。
子規の句の中に登場する方が多かった?

メインカラーが魅せる風景描写が特徴的で
挿絵のような句が多い印象。

小説家になる前の
文学者としての始まりが俳句であったこと、
元英語教師だったということが、
更に惹かれます。

目を瞑れば彩りがふわっと浮かび
世界に浸れるような句


漱石の次は
この方、

◇高浜虚子の句


合計  10句  でした。

一時期、虚子の句ばかり写してしまうなぁと
思った時期もありました。

「客観写生」「花鳥諷詠」
と言われる虚子の句ですが、

感性がとても好き。
言葉選びも雅で好き。
同じ時代だったら師事したい。

ヒット曲を
じゃんじゃん生んじゃう作詞家みたいな感じ。

特にお気に入りは、この句。

夕茜(ゆうあかね)
実際の色をみるより、言葉の響きで美しさを感じたい


この句が好きすぎて、
通つけのバールで出してもらった
新しいカクテルに和名として"夕茜"と名付けたりしたのも思い出です。

カンパリと赤ワインのグラデーション
前日の夕茜を連想させる色あい でした


さぁ、こんなに虚子を推しているのですが、
残るノボさんからは、
何句借りていたのでしょうか?

◇正岡子規の句

ばばん

合計  14句  でした。

最多!


なんなんでしょう、
とにかくチャーミングなのです。
人肌の温度を句に乗せるのが本当にお上手。

気がつけばノボさんの句ばかり写していました。

蚊帳に隠れたとて、致し方ないのにー…!
というツッコミはこちら側に残す。なんて技量。
情景が浮かぶだけでなく、自分もシンクロしていく
感覚が味わえる句が多いのも魅力。
「こらこら、食べ物は粗末に扱ってはいけませんよ!」
って気がつけば話しかけたくなる隙。巧みなスキル。
台風も、大仏さんも、擬人化させてしまう
このセンスがにくい。俳句だからこその妙技でもある。


思わず4句も載せてしまいました。

さて、このお3方以外にも、
多く取り上げた方々がいたので、
あわせてご紹介。

◇虚子チルドレンにも強く惹かれる


虚子の次女の

星野立子さん

虚子と同数の10句。


立子さんの俳句の第一印象は
カタカナの取り入れ方がお洒落。

何この片仮名の絶妙なバランス、
と衝撃的だった1句。
程よく香ってくる、五感に触れる句が魅力的


なんというか、バーガンディなどの
洋色を俳句に取り入れた方、という印象。
(まだまだ俳句ビギナーの感想です)

時折、立子さんを意識して
カタカナを入れる俳句を詠んだりします。

そして、

虚子のお孫さんである、

稲畑汀子さん


合計  4句  でした。

実は稲畑さんが虚子のお孫さんというのを
知ったのはつい最近…
稲畑さんの句も好きでよく写すなぁ、
どんな方だろう、と調べてみたら。
びっくり。

つい最近まで、『ホトトギス』名誉主宰、
日本伝統俳句協会名誉会長も務めておられました。
わたし、俳句のことを何も知らなさ過ぎる!

1周目は好きに時代もジャンプしていたけど、
2周目は改めて基本の部分も学びたい。

神奈川生まれだが、幼い頃に芦屋に引っ越し
小学生時代から虚子じいじの元で俳句の英才教育を


◇その他、多く取り上げていた俳人


高浜虚子、星野立子親子の10句
の次に多かったのは、

この方


松尾芭蕉

合計  6句
  でした。

諸行無常や、微細な日本の侘び寂びを
17字でさらっと巧みに表現。

句の前書きには「無常迅速」とあった
仏教を通して、儚さを強く感じ続けていた芭蕉



次点、

与謝蕪村

合計  5句


与謝蕪村の 俳句×イラスト スタイル
いつか真似してみたい。

与謝蕪村の下記の句、
気に入っているし、いいねをいただいているけれど、
与謝野蕪村になっていたことに何日か経って気づき
変えたいけれど致し方なし…とそのままに。
(蕪村さん、申し訳ないです)

やっちまったなぁ(名前の写し間違い)

最後に、
特別多いわけではないのですが、

藤井あかりさん

合計  3句


勝手に現役の俳人で推しています。
句集の『封緘』が欲しいけれど
なかなか見つからない。くう。

言葉並びが新しいのに懐かしいような
行間に優しさが垣間見える句が素敵


もう少し、句を詠めるようになったら
藤井さんの教室に参加したい。

そう出来るように、
1句1句、自分のことばを育てていこう。


※おまけ

桃 の句は16句でした。
(ややこしい名前だった)

まだまだ拙いのですが、
2022年最も反応をいただいた #詠んでみた
はこちらでした。

わたしの場合、日記なんですよね
もっと五感ふるわせる句を詠めるよう、精進いたす



いやはや、精進いたします。

2023年も季語を、俳句を
日本語を、日々を楽しんでいけたらと思います。

ここまでお付き合いいただき、感謝です。
本年はこのあたりで。

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