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【孤独のDIY】DIY防音室のこと3 最終回

こんにちは、MDユウキです。
あっついですね。地震やら台風やら猛暑やら物価高やら円安やら…もう、できるだけ外に出たくありませんね。やれやれ
ということで、NHKオンデマンドに加入し大河ドラマ視聴に明け暮れるだけの夏を過ごしているユウキです。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

さて、本日は、DIY防音室の続きを書いていきたいと思います。
実は先日、この防音室に上階からの水漏れがありまして…。なんとせっかく施したDIY天井を引っ剥がして、また施工し直すという大仕事を終えたばかりなのです、、、!

ということで、忘れないうちに。まだ書いてなかった続きを綴ってまいりますね!


◾️防音の仕様 詳しく

前記事でもお伝えしたとおり、施すDIY防音システムは以下の通りとなりました。

①天井
②床
③ピアノ

このココロは…
⚫︎上下を優先。壁と窓は、隣接家屋がないので後回しにして今回は無し。
⚫︎ただし鉄骨造のため壁から建物全体に響き渡らないよう、ピアノと接する壁の部分のみに対策をする。
です。

どういう施工にしたか、詳しく説明します。


◾️天井

まずは天井です。
天井には、ふかふかの吸音材50mmと、
それを固定しながら音響を小さくする役割として、ベニヤ板を貼ります。

余裕なくて汚い写真しかない…ゴメンナサイ

吸音材は、防音職人さんより購入しました。
ベニヤは、2mmのベニヤ板を近所のコーナンproで購入しカットしてもらいました。

本当はこのベニヤは、吸音作用のある有孔ベニヤか、ロックウール化粧板、もしくは、あわよくば表面に生地が貼られていて見栄えの良い吸音ボードなどを使用したかったのですが、、、、
なにせ、どれもこれも、高い!!!!!!
断念しました。

さらに、問題が山積みで。
前記事でも申しました通り、我が家の天井はモルタルに直に壁紙が貼ってあるだけの構造ゆえ、穴あけができません。
そこで、左右の「壁」から胴縁を渡しまして、格子状に枠組みを張り巡らす構造にしたのです。

こういう感じ。壁で支えている

そうすると、天井の施工材料の重さを支えるのが、左右の壁の取り付け部のみということになり、
かな〜〜り材料の軽量化が必要となりました。
だって、枠組みの木だけで相当重いのです。ベニヤ板も遮音効果が高そうな5mm厚では総重量が重くて心配です。
胴縁は、壁から壁まで3m近くの距離を、天井で支えることなく一気に渡しているので、重いと真ん中がたわみます。下で子供がピアノの練習をしていると思うと、落ちてきたら只事ではすみません…!
とにかく、軽さが重要。

そしてもう一つ問題が。
それは、DIY作業員がワタシただ1人ということ、、。
天井って、1人で貼れると思います?
めっちゃ検索しましたよ、1人で天井貼ってる人のブログ。かなり無理ゲーなんですよね、1人で重力に逆らう上方向の施工って。明らかに手が足らない。

そんなわけで、一番軽くて安い2mmベニヤを、1人で施工できる小ささに分離して、
その大きさに合わせて胴縁を設置する、としました。

ちなみに、1人で天井を閉じる時のやり方は、
左手と頭で板を支えて、右手でドライバー、その先にそ〜っとネジを乗せて、あらかじめ開けておいた穴に差し込む、、 です。
これ、マジで危険かつ苦行です。
ドライバーの先からネジが落ちるたびに梯子を降りて全て仕切り直し、汗だく、手は筋肉痛、板は何度か落下し、何枚かは折れてしまう、体は傷だらけ…と。
そして、出来上がりは特に美しくはない、という精神苦痛。
皆さんはぜひ、2人以上でやってくださいね。

まずは縦の胴縁をはり、横も足していきます。
縁の隙間にピッタリと、吸音材を埋めていきます。
構造上、一番上に隙間ができたので、他で使って余ってた20mm吸音材もぶっ込んでおきました。

そして、ベニヤで閉じる。
閉じる時、ちゃんと計算通りにネジ部の下に胴縁がいない…!というトラブルも発生しました。浮いてる木の棒だし、歪むからね、仕方ない。

それより、なかなか頭を悩ませたのが、火災報知器と、天井ライトの配線。
天井をいわば一段下に下げたことで、この二つの取り付け機構を、外して付け直さなくてはなくてはならない。

ここね。試行錯誤…

多分これ、電気工事士の資格が必要なんすよ。
わたしは資格持ってないので、取り外さずに、外付けの接続パーツなどを駆使して、なんとか新たなる天井のベニヤ部分に取り付けられました。
なんせ、埋めちゃうわけにいかないからね…苦労した。もう、資格取っちゃおっか?とまで検討してしまった笑。

なんとか完成。

問題があった時に剥がすことを考え、このまま化粧しないことに。
このままでは流石に寂しいので、今は生地をドレープにして垂らしています。かわいくなった。

◾️床

床は、実は「防音」というより「防振」が大事だとのこと。
音ももちろん響くのですがそれ以上に、真下のお部屋に対しては、鍵盤の打鍵音や、ペダルのガコンと言う後の方がトラブルになりやすいとのことでした。
これを防ぐのが「防振」です。

そこで、我が家では
5mm制振ウール+
5mmの防振材(やたら重いゴム板) 3層
+タイルカーペット (吸音の役割)
で、対応することにしました。

こういう感じ

制振ウールと防振材は、これも防音職人さんより。
タイルカーペット は、楽天でサンゲツの一番安い汎用タイルカーペットを購入しました。

圧縮ウールを一面に敷きます。
その上に防振材料を、接合部が重ならないように、3重に敷き詰めて、一応遮音テープで隙間を埋めときます。その上に、タイルカーペットをひくだけ。
簡単だーー!
防振材が重すぎて、おいそれと1人で持てないというのが苦労したけど。天井に比べたらね…なんのその。

節約したければ、ピアノ下だけでもいいのかも?
ワタシは余計な段差が出るのがやだったので、部屋全面にひきました。おかげでダンスもできそうな防振部屋になった笑。

ちなみに、この重たい防振材ですが、
防音職人さんの配送では、駐車場までの配達です。
そこからは自分で運ばなくてはなりません。
流石に夫の労働力を予約して、2人で4階まで階段で運びました。
1人では、階段まず無理です。お気をつけあれ。


◾️ピアノ

全面の壁を諦めたので、ピアノの設置面だけでもなんとかしよう。
ということで、壁と隣接してしまう響板部分と、振動が個体振動として伝わりやすい足元に、防音対策を施します。

響板裏:5mmベニヤ、20mm吸音材、5mm圧縮ウール の3層構造
ピアノ下:12mmベニヤを2枚重ねる

響板裏は基本的に、響板の柱の間にぴったり収まるように吸音ウール切ってはめて、5mmの制振ウールと5mmベニア2層分貼っただけです。そこに、見栄えを一応整えるために生地を巻きました。
なんか設計図(ていうか案出し?)見つけたんで貼ってみます。

こういう構造のパネル
ピアノの裏のここの隙間にぴったり吸音ウールをin

これで、壁からダイレクトにマンション中に響くのを防ぎます。確かに多少音篭りますよ。
でもまあ、仕方ないと思っております。

そして、ピアノ下は、12mmコンパネ2枚をサイズちょうどにコーナンでカットしてもらって、色塗ってくっつけて、敷いただけです。
楽勝です。
塗料なしでトータル1300円くらいでした。
この方法は、調律師さんに教わりました。
24mmあれば、かなり響きにくくなるとのことです。

さらに、我が家ではピアノ購入時に消音レバーを取り付けてもらいました。
うちのピアノは輸入中古で、かなり小さい作りなので、もともと消音が付いてないだけでなく、あとから取り付けるのもかなり難しかったようです。
販売所の技師の方と色々検討して、なんとその方が手作りで消音フェルトを制作してくださりました!
これで一応、いざという時は消音(というか弱音)で練習可能です!完璧だ!
※買ってから3年、いまのとこほぼ使用しておりませんが…

◾️まとめ

さて、施工を施して3年。
毎日朝晩、弱音なしで練習していますが、今の所とくに苦情はありません。
皆様が優しくて言ってこないだけかもしれません汗。なにせ家に入って聞かせてもらうわけにも行きませんので…。頑張った効果がどんなもんだったか計り知れないのが辛いところではあります!効果あったと信じたい。

とりあえず、ピアノ運搬日には、上下左右斜めのお宅には、菓子折り持参でご挨拶に伺いました。
「ピアノいいね〜!」とか「気にせず練習してね」と言ってくれた方もいれば、「はあ、どうも」みたいにキョトンとされる方もおられました。
ともあれ、挨拶はないよりあったほうがトラブルになりにくいかな?

マンションだけど、防音室を安く作りたい!という方の参考になれば幸いです◯
みなさま、楽しいミュージックライブを送りましょうぞ!!


★あとがき
はじめに申しました通り、先日この天井を張り替えました。
というか、上階の保険で貼り直しとなったので、プロの施工屋さんが、材料と構造はそのままに、ベニヤだけ交換して貼り直してくださったのです…!
ワタシ手配の安ボロのベニヤから、プロ手配の美しい木目のベニヤにアップグレード。止め方もプロの技でビューティホーな仕上がりになりました!!!
なんといってもワタシが免許なしのためできなかった電気系統が、シンプルな仕様で付け替えできたことがラッキーでした♡はあ、よかったよかった。


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