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Bionano Genomics $BNGO はARK銘柄に採択される?BNGO大会の楽しみ方ガイド

あけましておめでとうございます、ぴたごらら(@pitagorarara)です。
何かと話題のBionano Genomics (BNGO)ですが、2020年最終日は結局アフターで$4.00(market cap $470m)となりBNGO大会継続中です。

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そこで今回は、みなさんと一緒に年明けBNGO大会も楽しむため、なぜ盛り上がっているのかと、ARKのBNGO組み入れ基準を考察した上で、今後の動向として私が注目しているポイントなどをお伝えできればと思います。

↓未読の方は前回noteも是非!この後の話はこちらを読んでいただいた前提で進めます。

Disclaimer:
本内容の正確性などは保証できません。本内容、またそれに基づいた投資判断などにつき、私はいかなる責任も取れません。

なんで今回のBNGO大会は盛り上がっているの?

ペニーストックはたびたびデイトレーダーのオモチャになり、今BNGOにはロビンフッター達が群がっています。私は存在自体を数週間前に知ったので過去の経緯はわかりませんが、どうやら2020年7〜8月あたりにもオモチャになっていたようです。値動きを見る限り当時の盛り上がりはそこまで持続せず、株価も±100%になる程度で沈静化したようで、その背景にあったものが何かは調べていません。
前回noteでも指摘していますが、今回の盛り上がりの背景にあるのはARKの存在だと考えています。BNGOの競合であるPacific Biosciences (PACB)は、以下note執筆の2020年11月時点ではARKG(ARKのゲノムETF)組み入れ3位でしたが、年末には1位に浮上しています。

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ARKの注目度については触れるまでもないですが、少なくとも私のtwitterコミュニティを見る限り、昨年末は改めて同社ETFを評価する声が多かったように思います。特にBioNTech/Pfizerワクチンデータ発表後のハイテク銘柄の下落以降、投資先に迷う方がARKに助けを求めているように見受けられました(私もホルダーかつ投資先迷子なので揶揄ではありません)。同社CEO Cathie Woodさんも以下のような発言をしており、来年以降ヘルステックが伸びるという予測も出ればARKGにお任せもしたくなりますよね。

そのARKが「ゲノム革命」と冠しているETFの組み入れ1位銘柄がPACBです。付け加えると、同社がARKGで長年上位銘柄にしていたIllumina (ILMN)を完全に売り払った上での1位です。このことから、同社のPACBロングリード・シーケンシングへの期待感が伺えます。

ARKの文脈も絡めた上で乱暴にまとめると、2020年最高レベルのパフォーマンスで注目を集めるARKGで、長年の上位銘柄ILMNを全売りに至らしめたPACBに、BNGOの方が優れている(?)というデータが発表された、というのが今の表面上の見え方かと思います。これをもとにBNGOの目標株価が$25だ、$50だ、いや$100〜150だ、という話がロビンフッターの間で展開されているのだと推察します。実際はPACBとBNGOの技術はコンセプトが違うので単純に比べてどう、という性質の話ではないと思いますし、ARKがILMNを売っているのはGrailやその他諸々の話も関係しているはずです(詳しくは過去noteをご覧ください)。
こうなるとロビンフッター達の短期的な焦点はARKGがBNGOを組み入れるかどうかになってきます。ARKはSimon Barnettさんという極めて優秀なゲノム・アナリストを擁していて、ARKGのゲノム分野に関しては間違いなく彼が強い裁量権を持っています。BNGOのようなsmall cap企業に、たとえお試しだとしてもARKG、Simonさんのクレジットが付くことには大きな意味があるでしょう。加えて競合であるPACBがARKG内で今置かれているポジション、ロングリードによるSV解析推しである現状を考慮すると、ARKによる長期的な追加投資まで期待できちゃいそうです。金に飢えたロビンフッター達は今まさに彼にBNGOリプを飛ばしまくっていて、休暇中なのにかわいそうだなと思っています。

BNGOのARKG組み入れ条件は?

数週間前にBNGOの存在を知った雰囲気投資家とは違い、SimonさんはもちろんBNGOのこと、同社が提供するツール(Saphyr)のこと、PACBとBNGOの違いもよくご存知です。彼のtweetを遡るとその当時BNGOを組み入れていない理由をきちんと説明されています。

2020年8 月(前回オモチャになっていた頃ですかね?)
”Saphyrはとてもユニークでクレバーなプラットフォームだと思います。ただ一次元的なシステムで、トリッキーなSVを解決することに最適化されています。他のシーケンサーのワークフローに組み込むには不格好です。”
臨床(での使用)を考えた時に、スループットが低過ぎます。あとPACBもSV読み出し精度を上げているようです。
2020年9月
"正直、長いことPACBを見てきてロングリードを推しています。BNGOのリサーチも行いましたがまだ納得できていません。考えを変えるかもしれませんが。"
"(BNGOの)技術は素晴らしいですが、TAMに制限が多いです。"
"PACBのSVの見つけ出しと、その改善により強い自信を持っています。(PACBのツール)Sequelの臨床/研究分野での広い実用性が好きなので、どちらかを選ぶならSequelを買うでしょう。"

非常に納得できる理由だと思います。その後、特に12月に入ってBNGO側からアップデートされた内容としては「ある研究でPACBがBNGOに比べて70%しかSVを読み出せていなかった」「スループットが改善された」などですかね。Tweetを見る限りPACBの将来性に重きを置いている印象なので、そこを織り込まれるとBNGOには分が悪いように思います。ホルダーからすると、コンセプトは被らないんだから別に両方組み入れてくれてもよくない?とは思ってしまいます。
もし噂されているSimonさんとBNGO CEOの対話が実現すれば、PACBが読み出せなかった残りの30%が持つ意味(トリッキーなだけのSVなのか、そうでなければTAMはどれだけあるか)だったりを確認されるんじゃないでしょうか。

今後の予定

The Next-Generation Cytogenomics Symposiumというのが1月11〜15日に開催されるようです。BNGOが主催のようですので、ある意味宣伝的なシンポジウムだと思います。私は細かいデータを見て理解できる気がしないので、twitterで賢人の発信情報を追おうと思います。

J.P. Morgan Healthcare Conferenceというのも1月13〜16日に開催されます。こちらは招待制で一般人が覗けるものではなさそうです。BNGOがどうこう、というよりもSimonさんがここで色々情報を集めるはずで、その後に大きな動きがあるかもしれません。

↑SNS疲れしてる?

Simonさんの要人発言は注目ですし、その他休暇中の賢人達も徐々に戻ってきています。1月4日以降目が離せませんね。速報性・透明性が高い機関がARKというだけで、他の機関動向も気になります。Vanguard $5mだけでは物足りないですよね。

↑休暇を終えた賢人その②

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