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府中市と上下町

2004年、平成の大合併で統合した府中市と甲奴郡上下町。いまはひっくるめて府中市(人口約4万人)ではあるが、それぞれ歴史文化を持っている。府中市は、モノづくりのまち。「府中婚礼家具」でその名を知った人も多い。史跡としては、「備後国府」がある。約1,300年前、今でいう県ごとに置かれる役所があり、奈良時代から平安時代までの約500年間、政治・経済・文化の中心地として栄えた。一方、上下町(じょうげ)は、白壁の町並みで知られる。江戸時代、銀山街道の宿場町で、徳川幕府が直接管轄した領地「天領」として、金融業で栄えていた。だから、府中には「備後国府まつり」、上下には「天領上下ひなまつり」など、「国府」や「天領」という名のつく祭りがある。他市町同様、少子高齢化は進む。


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