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John Goldsby著:The Jazz Bass Book: Technique and Tradition

ども。リーマンコントラバシストです。今回はジャズベースについての教科書をご紹介します。The Jazz Bass Book(2002)という洋書です。

冒頭にロン・カーターが序文を書いています。

(訳)私は45年以上にわたり、演奏、レコーディング、そして指導者として活動しているため、楽器店や書店、図書館などで弦楽器のベースに関する資料をリサーチしています。弦楽器の歴史を知り、新しい世代のベーシストについてできるだけ情報を得るようにしています。しかし、いい例があまりありません。いくつかの定期刊行物や特集記事を見つけましたが、実際に研究した結果を示すような大規模書籍はありませんでした。ジョン・ゴールズビーの『The Jazz Bass Book』は、私がこれまでに出会った中で、ジャズ・ベースの芸術と技術に関する最も包括的な歴史的資料です。ゴールドビーは、ジャズにおけるこの楽器の発展を正確に描いているだけでなく、音楽の重要な動きに最も責任を持つプレイヤーを描いています。疑問が生じた場合には、各ベーシストのラインやソロの譜面提示で、巧みに答えてくれます。すべての情報は、ジャズ・ベースのファンでなくても理解できるように基本的な用語で説明されていますが、プロ奏者だけでなくアマチュアベーシストにも利用できるように徹底しています。また、彼の分析と結論を裏付けるために、ゴールズビーは主要な録音を提示しています。また、スケール、アルペジオ、ベースライン、ベースライン・リズム・パターン、ボウイング・テクニックなど、マスター・ベーシストが開発した「手法」についても説明し、実演しています。また、ベーシスト初心者のためのセクションでは、ベーシストにアプローチする際に考慮すべき音楽的コンセプトを提案しています。(中略)この本を楽しめたのでジョン・ゴールズビーが次の本を書くまでジャズ・ベースの歴史についてのリサーチをしないでおきます。

目次はこんな感じ。基本的な奏法の考えから各ベーシストの特徴などが網羅されています。序文の通りすごい情報量。

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日本人が書いたジャズ・ベースの金字塔といえばこちら。

ロン・カーターのソロの耳コピ集はこちら。




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