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【チャンピオンシップ直前】キッドにあらずんば人にあらず

こんにちは。ロボ猫ふらみーです。
いよいよ来週末にはチャンピオンシップが開催されます。チャンピオンシップに向けて、今日も一緒に勉強しましょう。今回はいつもと趣向を変えて、優勝するポテンシャルを持ったデッキを発掘する旅に行きます。
昨日おとといのフラッグシップの結果から導けるのは、「今週もまたキッドの海だった」、「平家物語で習ったとおり、『キッドにあらずんば人にあらず』」と、いつもどおりの結論でした。
しかしながら、様々な大会に目を凝らすと、キッド使いたちもミラーマッチを制するために試行錯誤を重ねています。キッド以外からもあの手この手とキッドの牙城を崩すべく秘密兵器が投入される動きがあります。
では早速、筆者が巡回して見つけてきたダイヤの原石をお届けします。

1 海外式ババヌキカイドウ

海外の地でとんでもないカイドウが頂点に君臨していました。

幾多のカイドウのレシピを見てきましたが、至高の一品と言っても差し支えありません。筆者は見た瞬間に武者震いが止まらなくなりました。

まず、右下に注目しましょう。「金のドン」が10枚。デッキ50枚よりも高そう。存在感がとてつもないです。そして、ほとんどの紫カイドウに4枚ノータイムで入れられているあるカードが抜かれています。

「ウタ」。まさかのウタ不要論。

代わりに席を奪ったのがババヌキとアインです。

先手3ターン目から威圧感
後手から9カイドウへのスムーズなつなぎ。

危うく「海外でもウタちゃん高くて入れられなかったんだな」と流すところでしたが、金のドンのおかげで、明確な意思を持ってババヌキとアインが投入されていることが伝わります。
先手ならババヌキから圧力をかけていきます。従来の紫カイドウでは先手2ターン目で鬼ヶ島を置けなかったら、「徳が足りない」「人の心がない」と、苦戦一直線でした。このレシピは、「鬼ヶ島がなければババヌキで殴ればいいじゃない」と新しいアプローチを提示しています。ババヌキが暴れまわっている間に8-10カイドウにつなげていくプランが見て取れます。
後手ではアインがいい味を出します。後手2ターン目鬼ヶ島は決して弱い動きではありませんが、緑キッドがボニーやモモの助などを2体以上展開する動きに対しては敗勢となります。彼女たちに2枚上もカードを引かれていてはゲームが成立しません。
アインは序盤から殴り返しに行ける鬼ヶ島です。後手なら鬼ヶ島よりも優先して初手にキープしたいカードです。特に、後手でキングやクイーンと展開してドンを喰わせると、10カイドウが規定ターンに出せない問題がありました。そんなデリケートな問題も、アインはしれっと解決してくれます。
先手でも後手でもいつでもまあまあ強いウタよりも、「先手で明確に強いババヌキ」「後手で明確に強いアイン」と住み分けさせることで、新たな境地を開いたと言っていいでしょう。
他の細部に目を通すと、ブロッカーは9体と控え目。代わりに、2000カウンター16枚&イベントカード6枚と、5000アタックや6000アタックを通さない執念全開です。何なら2枚がかりで7000アタックを止めることも可能です。
フィニッシャーは3種類のカイドウが担います。防御さえガッチリしていれば、これだけで十分ということでしょう。

特に8カイドウはドン供給からボロブレスをお手軽に打てるようにしてくれることや、リーダーカイドウや9カイドウの大量ドン消費から素早く回復させてくれます。
使い心地もいいので、ぜひチャンピオンシップまでに一度回してみることをお勧めします。

2 タイ式シャチペンキッド

タイでは150人規模の大会で1位から3位を緑キッドが独占しました。

ただし、同じ緑キッドでも細部はそれぞれ異なります。特に注目すべきは2位のキッドです。

シャチとペンギン型

2体揃えて出せたら防御力抜群」、「緑のうるてい&ページワン」。シャチとペンギンが3枚ずつ搭載されています。なぜ4枚ずつ搭載して揃う確率を最大にしていないのか、筆者には見出すことができませんでした。きっと作者なりの細かい調整と勘でしょう。理屈で理解する必要はありません。
このデッキが150人の大規模な試合の最後に、決勝の舞台に残っていたことがまさに答えなのです。勝ち残った人にしか見えない世界があります。だから、僕たちは黙ってコピーして回すところからです。何度回してもよくわからなかった
一般的な緑キッドには軽量ブロッカーとして、ベッジとキラーが8枚搭載されています。ミラーマッチの終盤では毎ターンブロッカーを供給し続け、7-8キッドやリーダーキッドの猛攻をしのぎあう展開となります。たった8枚では全然足りないのです。先にブロッカーが尽きたが最後、全力攻撃が8キッドに飛んできて勝負が終わります。
8キッドを守る追加の軽量ブロッカーという位置づけならば、シャチペン3枚ずつも正当化されるでしょう。フル投入するほどじゃなかったけど、8枚の軽量ブロッカーだけでは心もとない。そんな問題を解決すべくシャチとペンギンに目を付け、決勝戦の場までたどり着いたのはさすがとしか言いようがありません。
チャンピオンシップに持ち込むには勇気がいるけど、対戦相手が使ってきたら30分制限もめんどくさいタイプのデッキです。ちゃんと30分以内にブロッカーの群れを乗り越えて勝利にたどり着けるかは測ってプレイしてみることをおすすめします。
人が使うと簡単にシャチペンは揃うんだけど、自分が使ってもばらばらにやってくる未来しか見えないんだ。

3 侍になれ赤緑ロー

緑キッドの海で進化を遂げていたのは単色デッキたちだけではありません。赤緑ローも新たな方向を模索していたのでした。

タイ2位

ついに速攻ゾロが抜けました。速攻ルフィもわずか1枚。代わりに8キッド、おれの侍になれ、ラディカルビームなどが採用されています。
従来の赤緑ローは赤ルフィ、赤ゾロどちらも苦手としていました。素早くライフを詰めてくるため、リーダー能力を起動するころには致命傷だったという展開も数知れずです。そのため、ライフもできれば2以上をキープしておきたいものの、なかなかその願いも叶わず、と苦しい試合展開も多かったのです。
8キッドを採用することで、ライフ0まで積極的にライフで受けるプランが撮れるようになりました。無理にカウンターでカードを切らなくても良くなったため、リーダー能力を起動するためのキャラ5体を無理なく揃えられるようになっています。
ライフを2以下までは積極的に減らしていいため、ラディカルビームも実質1コス4000。ボロブレスとほとんど同じ感覚で運用することができます。
注目カードは4枚投入されたおれの侍になれです。赤緑ローでは、リーダー能力を起動するために軽量キャラが大量に投入されますが、そのほとんどが棒立ちで時間を過ごします。そんな彼らを有効活用しようという算段です。
とにかくカードをいっぱい引けるし、うっかり相手を殴りに行きたくなる速攻ゾロもいないから、ミスする要素を減らしてあるのも好感を持てます。普通の赤緑ローに飽きた人や、入門的な赤緑ローを試してみたい方にお勧めです。

エキシビジョン

今回のエキシビジョンは侍になれ赤緑ローのプレイングガイドになります。
「赤緑ローはワチャワチャしててよくわからない」
「いつの間にか気持ちよくなれるらしいけど、手順が複雑」
「そもそも5体揃わない」
いつしかテクニシャン向けのデッキとして、初心者には敬遠される立ち位置となっています。
でも、今回の侍になれ型は、従来の赤緑ローより遥かに優しいのです。

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