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【バニラ】高収入緑青サンジ【スタバ優勝】

はじめに

環境初陣戦使用者0。筆者がもっとも注目していたサンジです。
手探りだし、未知の海だから仕方ない。こういう海に突っ込んでいくのが筆者の趣味であり、ライフワークです。
最近の経済学の教科書によると、ブルーオーシャンには、まだ誰も開拓していないおいしい場所という意味があるそうです。筆者は青使いが8キッドに殺された悲しみの海と習ったのに!どうやら昭和と令和では意味合いが変わってしまったようです。
ちなみに、グリーンオーシャンとは、青使いが葬むられ過ぎて、海が緑に染まったことを言います。これも昔の教科書にはあったのに、最近の教科書では残虐描写として削除されたのです。
サンジはブルーオーシャンとグリーンオーシャンの系譜を引いています。青の繊細さと緑の破壊力。使えるカードは2倍。強さも比例してきっと2倍です。しかし、デッキ構築の難しさは2の2乗で4倍です。

なぜ構築が難しいのか?

サンジの能力は、デッキに能力なしキャラ(=バニラ)を入れることを求めます。大量に3コス5000を展開したり、7000キャラを出して2ドン構えたり。あれもこれもできることはあるのですが、「じゃあ何をすればもっとも強いのか?
この問いへの答えがわからないと、デッキビルダーたちは迷走します。
筆者にも答えはわかりませんでした。でも、とりあえずデッキを組んだら見える海がある!

プロトタイプ

バニラキャラはわずか8体。ボニーやバギーで連れてくればいい。できれば、トラファルガーローやイワンコフでコストを踏み倒したい。がめつくいきたいのです。オーバーヒートでバギーを手札に戻せば脳汁ドパドパです。デッキ構築のアイデアは、古今和歌集にのっていた歌にあります。

「バ~ニラ♪バニラ高収入~♪」

筆者は歌の意味を「バニラを採用した札束デッキ」と解釈しました。SR全力投入で海を制覇する。脳内では世界最強間違いなし。テストプレイするまでもない。
とは言え、戯れとして筆者の坊主めくりドフラミンゴとテストプレイをすることにします。

0勝5敗。

7ミンゴやミホークの前に一方的に討ち取られていくイワンコフ&ルフィ。何なら彼らを揃えて出したところで猛攻撃の前に意味をなさない。頼みの8キッドも青ドフラの攻撃力に耐えられない。
「バニラ高収入」なんて誇大広告ではないか。古今和歌集への信頼が揺らぎます。

1 鬼切り最強伝説

バニラ高収入の道を諦めて、いったんツイッターの海で「青緑サンジ」、「緑青サンジ」「サンジ デッキ」などで検索をかけることに。先駆者様たちの知恵を借りることにしました。
そこで、「鬼切りが強いらしい」という情報を仕入れます。

鬼切り最強伝説の始まり

最初の札束レシピから、SRを全力で抜くところから始めました。胡散臭い見た目ながらも、チーム内の調整では青ドフラミンゴにも勝てるようになり、赤ゾロはやや苦にするものの思いのほかやれる感触はありました。
鬼切りは3/5000を出せたら強さが超絶で、揃っていないと微妙なところもありました。
デッキの他の面に目を向けると、3ミンゴで積み込んだところで即効性もなく、ボニーやバギーすら入っていないため、手札の消費は半端ないのでした。あっという間にガス欠していたのです。

鬼切り調整型

手札の消耗を回復するため、メロメロメロウ採用。3ミンゴは解雇してバニラを追加。5ドレイク&7ミンゴで相手を妨害しながら殴り切るコンセプトに切り替えました。9ミホークはイベントを構えられないのでいったん外しました。
伏せてある2枚が未定。
これらを調整して、藤沢スタバに。

2 防御型サンジ

一度はダメだと気づいた8キッドを呼び戻す構築へ。8キッドで3コスバニラを出すと2ドン浮くので、それをつければなんと後手4ターン目に要塞完成!

大量のイベントで8キッドは鉄壁だと思ったものの、軽量ブロッカーもおらず、2000カウンターも少ない構築のもとではペラペラの紙装甲でした。
簡単に撃ち落されるキッドと共に敗北を積み重ねていきました。
しかし、敗戦から学ぶことがあります。
・7ルフィは悪くない
・ボニーが邪魔でリーダー能力が発動しない
・鬼切りが決まればすごく強い

3 バニラで高収入?!

サンジを回してきてわかったことがあります。
後手2ターン目にパワー5000が2体並ぶと強い

後手3ターン目には5000キャラ2体で殴りつつ、5ドレイクで相手の3コスキャラを倒す動きは無敵です。そこまでいかなくても、トラファルガー・ローでバニラを出し直せば3ドン浮くので、鬼切りまで構えられます。
6ミホークから2コスイベントを構えるのもお洒落です。

一方、先手では動きがもっさりするところもあります。2ターン目にバニラを出して浮いた2ドンの使い道がこれといってないのです。
・リーダー7000にして突っ込ませる→悪くはないけど・・・
・イベントを構える→メロメロはカード引けないし、ギプソンも寝かせれるとは限らない
仕方ないのでここは目をつむることにしましょう。
先手3ターン目ならトラファルガー・ローでバニラを出し直して、ういた2ドンを構えたり、適当にリーダーに振り分けるだけでも強くなります。

他にわかったこともあります。
鬼切りは実質速攻

鬼切りで相手の攻撃を防ぎつつ出てくるしのぶ(他の誰でもいいけど)。彼女は実質速攻として機能します。相手の読み筋や防御計画を一気に狂わせられます。したがって、鬼切りの威力を上げるためにも、バニラはなるべく多く入れたいのです。
ここまできて、ようやく筆者は例のバニラの歌の真の意味にたどり着けたのです。
バニラをいっぱい入れたら高収入」
筆者は高収入の方に先入観がありました。バニラはあんまり入れなくてもいいというのは勘違いだったのです。
こうしてたどり着いたのがこちら

3コスバニラは16体!ここまで入れれば、古今和歌集でバニラの歌を詠んだ方もさぞかしご満足なさることでしょう。
後手2ターン目の2面展開もお手の物。鬼切りは当然速攻キャラつき。
バニラをいっぱい並べて、5ドレイクや7ミンゴで妨害。相手の反撃は鬼切りをはじめとした各種イベントでシャットアウトです。
2000カウンター枠はイゾウが最強でした。場に出したり、トラファルガー・ローで回収したりしましょう。
軽量ブロッカーやボニーなどはリーダー能力発動の妨げになるので不採用。しかも、1-2コスキャラが一切いないので、先手でも後手でも1ターン目はパスというデッキに変貌したのです。
1ターン目パスでも、サンジならすぐに追いつける
これが真の革命だったのです。

というわけで、ふら式練習会で試運転

バニラソングの聖地シンジュクカブキタウンを抜けて会場へ。
練習会の戦績は、筆者の記憶の範囲だと、このようになりました。
対錦えもん2-1
対赤ゾロ1-2
対緑青サンジ1-1
対青紫クロコ1-0
対紫カイドウ0-1
対赤緑ルフィ1-0
4時間で11試合もやってたのか!運営の片手間に試合をしていたのか、試合の片手間に運営をしていたのかもうわかりません。
勝ったり負けたりしながら、デッキの動きを理解。練習会終了後に町田スタバへ。

大会前に盟友タカハシさんの青ドフラとスパー。何かとてつもない相性差が判明する。

1紫カイドウ(タカハシさん)〇
そんなわけでなんか当たる予感がした。
先手バニラからリーダー7000アタックの立ち上がり。鬼ヶ島を引けず、代わりにササキでドン加速。トラファルガー・ローでバニラを出し直したり、キングにミホークを合わせた返しに10カイドウ降臨。手札に後続のバニラはいたものの、鬼切りと合わせるために展開せずリーダーにいっぱいドンをつけてライフを削りに行く。
手札には合計14000点分のカウンター。ライフは2。リーダー能力でドンを食べて、10カイドウに残り3ドンをつけて殴ってくる分には防げる状況。ながらも、不穏な空気を読み切られて、誘いには乗ってもらえず。適当なタイミングで鬼切り→しのぶと展開するも、無頼男で堅実に処理される。その後ギプソンでブロッカーを寝かせて、リーダー15000アタックでとどめ。

2赤白髭〇
後手から5000を2面展開。リーダーの体が硬いから、速攻ゾロに攻撃を向ける。展開するか殴るか悩ましいものの、手札を削らないと最後の1点が通せないと見て、3体並べたバニラたちを6000攻撃連打→相手の攻撃は各種イベントでしのぐ。キャラの白髭でガチムチになったターンは、リーダーにドンをいっぱいつけてアタック&イベント構え。白髭バリアが剥がれたところで総攻撃を通す。

3青ドフラ(やまちちさん)〇
相手先手ペローナから坊主めくりを当ててくる。こちらもバニラ展開から坊主めくりのレストを殴り返しに行く。次から次へと当たる坊主めくりに盤面は押される。トラファルガー・ローにも7ミンゴが突き刺さるも、5ドレイクや各種イベントで守って、7ミンゴで7ミンゴを返す。このあたりの攻防後、盤面が大幅にこちらに傾く。ただし、こちらの手札はすべて使い切ったので、トラファルガー・ローたちが簡単に落とされる。ブロッカー3面立たせて守りを固められるも、処理しきられずに生き残っていたバニラの群れが押しつぶす。

4赤ゾロ〇
相手がジェットピストルでトラファルガー・ローや5ドレイクをさばく動き。脅威を展開されないため、こちらがバニラを並べて殴り続ける。途中一気にライフを削られるも、抱え込んだイベントで命をつないで勝ち。

5緑キッド〇
相手がサンジを「きちんと理解」されていたので、先手を譲られる。2ターン目バニラ→3ターン目バニラ&相手の攻撃を鬼切りで防いでさらにバニラ。
相手のボニー3連打を確実に処理し終え、本体に攻撃を差し向ける。
キッド能力でバニラたちがせん滅される頃には、7ミンゴや6ミホークが立つ場に。7キッドとキラーが立ちはだかるも、攻撃回数で押し切る。

こんな流れでサンジでスタバ優勝!もっと長い旅になると思ったけど、思いのほか早く結果が出ることに。

4  矢向神奈川海賊王決定戦 11/12追記

スタバ優勝の勢いで青馬堂書店さんの大会へ!優勝レシピから大幅に入れ替えて挑みました。なんで勝ったデッキをそのまま使わないのかって?
試したいカードの魅力に逆らえないんだ!

1赤ルフィ×
相手がゴードンチョッパーロビン
2ローからイゾウ出して5000→6000では倒せず。ギブソン構えるのを欲張った。
バニラ出して6000&7000が正解だった。

2黒スモーカー○
後手1の2ローをコビーで倒される。
バニラ展開に対し、クザン。トラローからのイゾウでクザンを落とすも、返しのサカズキでローが落ちる。7ミンゴでサカズキをどかしながら殴るも、大噴火からサカズキで7ミンゴが落ちる。そこからミホーク連打で盤面取り返す。相手の攻撃はブロッカーパシフィスタと鬼切りで耐えれるようにして殴り倒す。
 
3緑おでん○
後手1ターン目にローアタックからバニラ展開。トラロー。相手のトキが仕事しないように7ミンゴ→ミホーク→ミホークでヤマトを完封。

4黒スモーカー○
後手2から2面展開。トラロー&バニラ→バニラ&ミホークと展開していくも、序盤ライフ守るのに手札を使いすぎて、殴ったバニラが片っ端から倒されて、ガス欠に。10クザンも出されたけど、相手のブロッカーがつきてリーダー15000が通る。

5赤白ひげ○
バニラもりもりからパシフィスタや鬼切りで盤面を埋める。相手の5000キャラをひたすら殴って削る。
ラクヨウのバフで守り抜くためにハンドが消し飛ばされる。ブロッカーマルコが寝た隙をついてパシフィスタ2体にドンをのせのせして削りきる。

6紫カイドウ×
後手2ローアタックから2面展開。相手鬼ヶ島からクイーン連打→マゼラン。7ミンゴ出すのを一ターンためらったのが響いたか。マゼランに削られた一点から詰みをケアすることに。7ミンゴでマゼランをどかすも、カウンター構えられなかったところにビームから突っ込まれて負け。

初戦赤ルフィに負け、最終戦紫カイドウに負け。ベスト16までオポ2点足りない17位落ち。
サンジ第三の道は始まったばかり。
筆者がどこを入れ替えたのか、最新の研究成果を一緒に勉強したい方はエキシビションへようこそ!

5  スタバ2連覇(11/13追記)

前日の敗戦を糧にさらなる調整を進めました。サンジに必要なものは何か。もっとバニラバニラして高収入をつきつめるなのか。部屋に鳴り響くバニラソングが筆者の思考を高みの世界に連れていきます。

星取りは、
1青紫カイドウ○
2赤緑ロー○
3赤白ひげ○
4緑錦えもん○
でした。
前日使いこなせなかったカードを抜き、最終戦で負けた紫対策を厚くしました。
伏せているカードの内訳はエキシビションへ(宣伝)。
今日まででわかったのは、手札をすべて使いきるのを恐れてはいけないということです。決勝戦では先手5-6ターン目にはすっからかんになっていました。勝つときに手札の枚数は0枚や1枚でいいのです。相手に手際よくキャラをせん滅されようとも、先に殴り続けた貯金で勝利まで押し込みましょう!

6  津田沼天竜杯(11/21追記)

あーる氏主催の天竜杯行ってきました!

ネクストレベルサンジ。かっこよく名付けたけど、実態は「コモン箱から適当に50枚引っ張り出したのと変わらない」。バニラバニラ高収入と散々記事で歌ってきたのです。これくらいバニラてんこ盛りにしたところで罰は当たらないでしょう。
見た目の地味さと、お値段の安さがとんでもない代物になりました。もし自分がサンジを使ってなくて、誰かの有料ノートにこのレシピが載っていたとしたら、その場で読むのを止めます。そして、「返金ボタンはどこかな?」と探します。
正直なところ、筆者も何をどこからどう説明すればいいかわからないです。本人専用機を越えた問題作が爆誕しました。
従来のレシピは先手も後手も1ターン目はパスでした。ふと、1ターン目に2コスバニラを2からだ並べたら楽しそうと思いました。先手2ターン目も従来は5000を出してからリーダー7000アタック。これが5000&4000バニラだったら…
サンジのもとでは、3コスバニラは実質1コス5000です。2コスバニラはなんと、0コス4000
0の概念。これがサンジを生まれ変わらせ、超絶格安アグロの道を歩むことになったのです。
細かい理論はエキシビションにて!

エキシビジョン

今回のエキシビジョンはデッキの使い方です。あと、弱かったカードもわかったから、改善案も載せます。
「レシピとスタバの戦いメモだけ見てがんばって使ってね!」だとちょっと大変な気がします。

手札を増やしたり、盤面を並べたりするのが現代ワンピース。サンジにはどちらもありません。ボニーもベッジもいないのです。防御はほぼイベントオンリー。トラファルガー・ローがブロッカーとして仕事するのは、なんと出したターンのみ。ほとんど殴りに行きます。
ちょっとしたコツと考え方だけ頭に入れれば、使い心地は良くなると見ています。何も知らないと「本人専用機」でしかないのです。

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