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ただいまブルース。

きっかけは左手人差し指の不調だった。「指を飛ばしたらスライド専門ギタリストになろうかな」と以前から冗談を飛ばしていたが。シュミに仕事に指先を酷使してきたし、オマケに何処もかしこも人一倍繊細でひ弱なところへ加齢ときた♠︎初めて聴くロバート・ジョンソンは全て同じに聴こえ理解が出来なかった。あのクラプトンやキースが絶賛するものが解らない自分に幾度めかの挫折を味わった。才能云々と言うより人生経験が足りないだけかも、と彼のCDは手放さずに取っておいた♠︎それから倍ほど生きてしまい私の人生にも様々なブルースが降りかかることになる。生涯癒えることも赦されることもない想い。本当の哀しみは泪も流れないし流せない。若い頃から孤独とか切なさに満ちた歌に憧れ愛聴してはいけない。本当にその通りになってしまうから♠︎物心ついた頃にちょうどフォークブームの終焉期を目の当たりにし80年代後半にエレキからギターを始めた私にとってアコギはダサさの象徴でしかなかった。そんなイメージを払拭してくれたのはアンプラグドでありアコースティック・ブルースだった♠︎おそらくまだ続くコロナ禍を利用して私はそれまで演ってきた歌や演奏をひとまず置きブルースを学ぶことにした。まずはクラプトンがカバーしたものから。いまだにロバート・ジョンソンは敷居が高い。まるで初心者に逆戻りしたかのように今だ弾き語ることすら儘ならなくて面白い。

老いては若い方々に迷惑がかからないよう、あわよくば文章で小銭を稼げる様になれたらと思っています。今後とも御指導御鞭撻の程宜しくお願い致します。