私のパズサバ2

何も考えず手頃なギルドに入り外交官となった私だが、ゲームに慣れてくるに連れて性分である効率厨な面が顔を出してくる。
こんなところにいたらポイ活条件が達成されない…そう思った私は、意を決して国内最大手の日本ギルドに移籍を持ちかけた。
当時は課金する予定すらなく、初めてのゲームでろくに強化すらできていなかったが、快く引き入れてもらえた。
正直最大手だから打診したが、あまり良い印象ではなかった。…なんだよFDM『fight  dream』ってダセェ。
そこで長く付き合うこととなる友との出会いがあった。彼らとは方向性の違いで袂を分つことになるまで、1年以上は共に過ごすこととなった。

新しいギルドは、活気がありとても楽しかった。新しい国ならではの試行錯誤、それを見守るサブ勢達。
そんな日常のなか、なかなかの勢いで戦力を伸ばすメンバーがいた。
kaitlynという名のその人は、大学生男子であり、ケイトリンではなくカイトリンと自称していた。
それが女性名ということも知らず、バイト代の大半をこのゲームに注ぎ込んでいた彼は、まぁいわゆる馬鹿だった。
ギルド内トップに上り詰めた彼は、半引退していたR5からその座を譲られ、その際に官職を刷新した。
選定基準は『戦力が高い』。ダメだなこいつ。

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