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胞状奇胎かもしれない…

妊娠5週目に胎嚢確認をしたのも束の間、妊娠7週目に心拍が確認できませんでした…そして、胞状奇胎の可能性があるため大きな病院に行ってくれと…

妊娠初期の流産率は15%ほどであり、悲しいけれど仕方ないという気持ちはありつつ。ただ、胞状奇胎という聞きなれない言葉が出てきたため、調べてみました。


胞状奇胎とは

胞状奇胎とは、異常妊娠の1つで、頻度は500〜1000人に1回起こると言われています(0.1〜0.2%)。核のない卵子に精子が入ることによって起きる全胞状奇胎と、1つの卵子に2つの精子が入る3倍体の部分胞状奇胎の2つがあります。胎盤の絨毛が水の入ったツブツブのように変化するため、昔は『ぶどう子』と呼ばれていたそうです。

胞状奇胎の症状

胞状奇胎の症状は、妊娠初期と同様に生理がこなくなり、つわりがあったり、流産に似た出血や腹痛が起きたりするそうです。妊娠数週が進むと、高血圧・むくみ・蛋白尿が出ることもあるそうです。妊娠8週目の私には、生理がこないという症状以外は出ていません。
※この記事を投稿した後に、少し出血が起こりました。

胞状奇胎の診断方法

胞状奇胎の診断方法は、エコーとhCG値です。ただし、最終的な診断は、手術後の子宮内容物の病理検査で決まります。つまり、エコーでは胞状奇胎か流産かは確定できないということです。

胞状奇胎の治療法

胞状奇胎の治療法は、子宮内容除去術です。通常の流産の手術と変わりませんが、病理診断や術後の通院管理ができる大きな病院で手術を受けた方が良さそうです。そのため、私も紹介状を渡されたのでしょう。

胞状奇胎の予後

胞状奇胎は、全胞状奇胎の10〜20%、部分胞状奇胎の0.5〜4%が侵入奇胎という病気に進行します。また、全胞状奇胎の1〜2%が更に悪性の絨毛がんに進行します。これらの病気が発生した場合、抗がん剤治療が必要となるため、術後の定期通院が非常に重要となります。

定期通院では、血液中のhCG値を定期的妊娠検査してもらいます。最初の3ヶ月は1〜2週間毎の測定。経過が順調であれば、3〜4ヶ月以内に(遅くとも6ヶ月以内に)正常値に下降します。hCG値の下降が不良の場合、侵入奇胎を疑って、超音波検査やMRI、CTなどの検査を行います。hCG値が正常値に到達後も、1ヶ月に1回測定を継続し、6ヶ月間正常値が続けば次回妊娠を許可されます。その後も4年間は、3〜4ヶ月に1回通院検査を続けます。(途中に妊娠・分娩があれば、分娩後に定期通院を再開します。)なんて長い定期通院でしょうか…

侵入奇胎

胞状奇胎の一部の組織が子宮の筋肉の中や血管の中へと侵入した状態を侵入奇胎といいます。全胞状奇胎の10~20%、部分胞状奇胎の0.5~4%に侵入奇胎が発生します。発生する時期は胞状奇胎の除去手術の後、多くは2~3ヶ月以内、遅くとも6ヶ月以内です。また血管に侵入した胞状奇胎の組織が肺に転移するケースが約1/3と高頻度にみられます。まれに腟に転移することもあります。侵入奇胎そのものは、がん(悪性腫瘍)ではありませんが、増殖したり転移したりすること、治療に抗がん剤が必要なことから、一種の前がん状態と考えることもできます。ただし適切な治療を受ければ、ほぼ100%治癒する病気です。

絨毛がん

絨毛がんは胎盤を作る絨毛細胞が悪性化して増殖や転移をする悪性腫瘍です。胞状奇胎後1-2%に発生します。絨毛がん発症までの期間は数ヶ月から数年以上とまちまちです。胎盤を作る細胞が、がん化する原因は不明ですが、胞状奇胎や侵入奇胎を発症した患者さんは、後に絨毛がんが発生する可能性も稀にあることに注意が必要です。
絨毛がんは肺、脳、肝臓などに転移を起こし易く、悪性度の高いがんですが、抗がん剤が非常に良く効くので、正確な診断と適切な治療をうければ、ほとんどは治癒できる病気です。

今の気持ち

流産だというだけでも気落ちしているのに、稽留流産で処置して、2ヶ月後から妊活再開ではないかもしれないということ…?37歳なのに1年近く妊活中止なの…?最悪抗がん剤治療が必要になるの…?そうしたら2年近く妊活中止なの…?と、落ち込んでいます…

1番いいのは、早く大きな病院へ行き、手術をしてもらい、結果がただの流産であることですが…自分の感覚では、胞状奇胎なんだろうなと感じています。胞状奇胎であれば、できるだけ早くhCG値を下げ、侵入奇胎や絨毛がんにならないことを祈るだけでしょうか…?

胞状奇胎について知りたくて調べても、かかった方の記録が少ないため、どなたかの助けになればいいと思いながら書いています。

随時状況を更新していきたいと思います。同じ状況の方から、コメント等いただけると嬉しいです。

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