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ネットの海へ「ハンドメイドアクセサリー通販」で漕ぎだす

SHOP「PAINTBOX」開店!

「VIPルームの教祖様」からはじまった私のコンピュータ人生は
「弁当箱パソコン」や「HTML」「再インストール地獄」などいろいろ
あって、やっと、インターネットの海辺に出る事が出来ました。
まだ、ISDNの56Kbpsの超遅いネット回線を使って
あの「弁当箱パソコン」という船に乗って漕ぎだす時が来たのです。

まだ、ネットで稼ぐという方法はあまり無く、物販をホームページでする
というのが唯一私にできる事でした。
HTMLのスキルを唯一の武器に物販で水平線へと漕ぎだしました。

商材はハンドメイドの「HEMPアクセサリー
HEMPつまり、麻で出来た紐をBEADSを編み込みながら作るアクセサリー
です。アメリカのインディアンが使っていたターコイズやオープンハート
BEADSのアクセサリーが私のイメージです。

BEADSは輸入雑貨でBEADSのネックレスなどを購入してそれをバラシて
使いました。アンティーク調の渋いBEADSが多くあって
結構いい感じのBEADSを手に入れる事が出来ました。

HEMPは麻で出来ています。この麻は大麻草の茎を乾燥してできていて
あの大麻のイメージがなんかミステリアスでこのアクセサリーの
イメージになっていました。

HTMLをエディターに書き込み簡単なホームページを作りました。
注文はフォームを使った簡単な物です。
この時点ではまだCGIJAVAスクリプトなんかは知らなくて
本当にチープなホームページになりました。

店の名前は「PAINTBOX」ペイントボックス。
ネットの海に自由に描く絵
その絵筆や絵の具を入れる箱をイメージしています。
この名前でこれから様々な形でネットを進んでいきます。

PAINTBOXでネットからの反響

しかし、この時代のインターネットはまだまだ人気のない世界
こんな私のホームページでも人は集まりました。
1個2000円前後のアクセサリーが100本は売れたでしょうか。
雑誌社から懸賞の商品提供の依頼もありました。
雑誌にPAINTBOXの紹介が記載されて景品も提供しました。
私の手作りのアクセサリーが景品として雑誌に並んだのです。

お客様は日本中にいました。多かったのは関東圏ですが
結構あちらこちらから購入して頂きました。
この頃、家内がマスクに柄の入った記事をカバーにして
デザインマスクを作っていたので
それもPAINTBOXの商品として販売しました。

まだ、柄の入ったマスクなどどこにも無かったので
1個500円のマスクがこれまた結構出ました。
人気のないインターネットではちょっとした行動がすぐに
見込み客に見てもらえる世界だったのです。

この時も、北海道のプリンスホテルのバイヤーさんから
電話でマスクを卸て欲しいとの依頼をいただきました。
当然ながら手作りでの卸は無理で、
バイヤーの方から制作会社に依頼しての大量販売のアドバイスなど
頂いたりしながら、辞退させて頂きました。

インターネットはブルーオーシャン

令和の現代ではインターネットで注目を集めるのは至難の業ですが
当時は本当に目立っていたのでしょう。
インターネットはブルーオーシャンだったのです。
今考えると最高のビジネスチャンスではあったのですが
波には乗り切れていませんでした。

その時私が思ったのは、このインターネットには
夢を叶える何かが潜んでいるという事。
そして、私のインターネット漂流は広い大洋に漕ぎ出していったのです。




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