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パイレーツ、チームの要ブライアン・レイノルズと契約延長!?

 ピッツバーグ・パイレーツがチームのスター選手であるブライアン・レイノルズと契約延長したという速報が流れてきました。まだ公式発表ではありませんがほぼ確定のようです(どうでもいいが一昔前はブライアン・レイノルズを検索しても上位に出てくるのは俳優のライアン・レイノルズばかりだった……)。

●ブライアン・レイノルズってどんな選手?

 
 2016年ドラフト2巡目全体59位でサンフランシスコ・ジャイアンツに入団。大学時代はダンビー・スワンソン(カブス)、ウォーカー・ビューラー(ドジャース)などとともに全米制覇してるようなので野球エリートと言えるでしょう。

 2018年にマカッチェンがジャイアンツに移動したトレードでパイレーツに。ポジションは外野。センターを中心に守っていたが守備指標が悪化し今はレフトが専門。スイッチヒッター。

 2019年メジャーデビュー。134試合で16本塁打、OPS.880と素晴らしいスタートを切る。

 2021年にはキャリアハイとなるOPS.912をマーク。キャリア通算でもOPS.842とスイッチヒッターということを加味しても非常に優秀。打撃力不足のパイレーツにとってはまさに欠かせない主軸。


●契約内容について

 契約の内容については以下の通り。

 レイノルズは25年オフにFAの予定でした。それが一応6年伸びた形になりますね。

 レイノルズは現在28歳。2031年には36歳と、ほぼ終身契約に近いです。パイレーツでワールドシリーズを制覇し、パイレーツで引退といったところでしょうか。

 現在パイレーツは守備の要である3Bのケブライアン・ヘイズとも長期契約をしており、こちらは30年まで。このことからもチームとして「30年までの間に勝負。ワールドシリーズ制覇」を考えているものと思われます。

 現在めぼしいプロスペクトも24~25年あたりでのメジャーデビュー予定であり、おそらくは「25~30年の間中期的に強いチームを作る」というスタンスであり、今回のレイノルズとの契約もその鍵、というより必須のものだったでしょう。

●契約額について

 契約額ですが、はっきりいって「安すぎない!? こんなんでいいの!?」と思いました。本来FA後の26年以降も、基本的に一番高くて$15M。21年のクラブオプションでも$20M。正直$20M×5年くらいは当然だと思ってたので驚きの安さです。実際FAに出ていればそれ以上いったでしょう(ちなみにゲームのthe showでは年$24Mいってました)。

 ファンとしてはこんな格安で長期契約してくれてただただ感謝です。


●レイノルズとの契約延長の意義


 レイノルズとの契約延長の最大の意義は、やはり「これで外野に穴があかない」ということにあるでしょう。

 パイレーツの外野陣は現状レギュラー当確と言えるのはレイノルズとスウィンスキーくらいです。これで打の主軸でもあるレイノルズがトレードなどでいなくなれば外野に大きな穴があくことになっていたでしょう。

 パイレーツには外野のプロスペクトも複数人いるのですが全体的に小粒であり、特に打撃がMLBで通用しない可能性が高いメンツです。

 ですが、レイノルズが残ることで打力も外野のポジションも確保できるようになりました。これでLFレイノルズ、CFスウィンスキーと安定し、あとはライトを埋めればとりあえず外野は安定ということになります。

 そのライトを誰がやるのか。現在好調のコナー・ジョーを引き続きキープしていくのか。エンディ・ロドリゲスがやるのか。スワゲティ、インジグバあたりが覚醒するのか。オニール・クルーズのコンバートか。まさかのヘンリー・デービスか。それともやはりドラフト全体1位でドラフト最強打者ディラン・クルーズを取って埋めるのか。

 何にしてもこれでパイレーツの「再建」はかなり先の見通しが立ったように思えます。プロスペクトが成功するかは不確実である以上、すでにメジャーで通用している戦力で計算していったほうが安定するでしょう。

 何はともあれパイレーツ、これでまた一歩25年から始まる(であろう)コンテンドの日々、そしてワールドシリーズ制覇に近づいたのではないでしょうか。ファンとして非常に楽しみです。


 以上、お読みいただきありがとうございました。ではまた。


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