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「ポスター跡」 | サンポノオカズ:一品目

散歩は白米で、写真がおかず


散歩とは歩くことだけにあらず、
視ることもまた散歩なり

コロナ禍の昨今、密を気にせずに一人で楽しめる、古典的な娯楽「散歩」を嗜む人が増えています。

スポーツ庁は「屋外での運動や散歩等」は「生活の維持に必要なもの」として自粛の対象外にしています。そのため、今まで運動していなかった人でも、散歩やジョギングなどの軽い運動をする人が増えているそうです。

コロナ禍に散歩をするようになり、面白さに気づいた人も多いのではないでしょうか? 私もその一人。散歩楽しい、大好き。

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私の散歩の楽しみ方は、街を歩きながら気になった特定のものを写真に撮ってコレクションしていくこと。例えば、なんでもない「自動販売機」とか「シャッター」。

散歩は、ただ歩くだけでなく、街を視ることも含めて散歩だと気付きました。むしろ、今では視るために散歩しています。

いろんな散歩のおかずをご紹介

強引な例えということを承知で言うと、散歩(歩くこと)を白米とすると、写真(視ること)が「おかず」と言えるのではないでしょうか。
良い「おかず」があれば散歩はどこまでもススム。
ススメばススムほど痩せていくのが本当のご飯との違い。ダイエットにもいい。

このマガジン「サンポノオカズ」では、そんな散歩がススムおかずのような写真のテーマを紹介していきます。また、ゆくゆくはインスタグラムなどのSNSで発見した、私以外の人が見つけたサンポノオカズも紹介していきたいです。


「ポスター跡」は、街なかの抽象画


一品目は、私のコレクションから。
剥がされたポスターの跡、その名もズバリ「ポスター跡」です。
そこらへんの壁とか電信柱によくあるやつです。

例えばこんなもの。


★ 街なかに描かれた意図のない抽象画

かつては、メッセージを伝えるために貼られたポスターたち。しかし、今残っているのはその跡だけ。

ポスターとしてのメッセージはもうありませんが、貼り主がどのようにポスターを貼ったかの痕跡が残っています。
几帳面だったり、大雑把だったり、とにかく「貼れりゃどうでもいいんじゃ〜!」と声が聞こえてきそうなものも。

それが、意図しない芸術的なコンポジションを作り出していることが「ポスター跡」の面白いところ。ポスター掲出の役目を果たしたのちに、誰も知らない街なかの抽象画になっているのです。


「ポスター跡」の撮り方・マイルール

歩いて、見つけて、撮るだけ。簡単です。

自分の場合は、左右上下が偏らないようになるべく真正面から撮るようにしています。ただ、別にそうする必要はありません。機材もスマホのカメラです。

何枚か撮っていくと、同じような「ポスター跡」に出会うことがありますが、それも一応撮っておきます。見比べてみると細かいところが違っていたりしますので。

全てのポスター跡は、同じものはこの世に2つとない一点もの。一期一会の出会いを楽しみます。


★ 「ポスター跡」はどこにでもある

サンポノオカズ、一品目は「ポスター跡」でした。

「ポスター跡」はどこにでもあるけど、意識的に視ようとしないとなかなか見つけられません。見てほしくて作られたポスターが無くなった跡なので、視るべき物ではないと、脳が勝手に判断してしてしまうからかもしれません。

だけど、一回視えてしまえば「ここにもあった!あそこにもある!」と、散歩が止まらなくなる最高のおかずになります。

写真の撮り方も簡単で手軽に始められる「ポスター跡」、次の散歩のおかずにいかがでしょうか。

Instagram:@lost.poster



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