いじめられてた私へ。

ザ・エレクトリカルパレーズという映画を観た。
お笑い芸人『ニューヨーク』さんのYouTubeチャンネルで上がっていて、YouTubeらしからぬ
2時間のドキュメンタリーとして描かれた作品。

舞台は、お笑い芸人の養成所。NSC。
そこで突如発生したサークルは、言わば義務教育期間で誰もが経験しているだろうスクールカーストに近いもので、発言力が強い人間、成績がいい人間が選ばれ、構成されていた。

そのスクールカースト化した養成所を、当時のメンバーに聞き取りしながらサークルの実態とその真相を描いていく。

前置きが長くなってしまいましたが、
スクールカーストって、ほとんどの人にとっては苦い経験ですよね。カースト1位に存在していた人にとっては楽しい学校生活だったのかもしれないけど。

あの時は、あの世界観が一生続くと思っていたし、そこでうまくやっていけないと、その先の人生が終わってしまうような気がしていたんですよね。

私は小学校の時にいじめられていました。
それは、よくテレビのニュースで見るような
酷いいじめではなく、言葉のいじめだったり、
無視されたり、班に入れてもらえなかったりとかそういうことで、
自分なんかは幸せに暮らしていたと思えるくらいのちょっとしたいじめの話だけど。

それでもその時のことってずっと忘れないし、
その時のいじめっ子のリーダーの顔も名前も絶対に忘れないし。
当時、強い者に押さえつけられてた弱い自分がいまでも、出てきて、他人に強く物事を言えない性格のまま来てしまったけれど。

社会に出て、もうすぐ10年。
その時の世界や価値観なんていつの間にか
ひっくり変えるんだなあと。
きっとそのいじめっ子も、産まれた子供に
いじめは良くない、友達には優しく接しようなんて当たり前のことを教えているんだろう。

周りの人間も案外、能天気で薄情で良い加減で
社会が変われば立ち振る舞いまで変わるんだ。

結局は何が言いたいかと言うと、
今悩んでいる人や辛い立場にある人も、
きっといつか人が変わる、環境が変わる、社会が変わるんだと思って欲しいです。

そんなことを思い出した映画でした。
とても素晴らしい作品でした。

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