あの時は気が付けなかった、先生のカッコよさの意味
中学時代、野球部顧問の先生。
担当は体育。
日に焼けて筋肉質、とても厳格で、話す時はいつも緊張してしまう、そんな先生でした。でも叱りにはいつも愛があったと中学生ながら感じていて、とても人気のあった先生でした。
先生はいつも、凛としてカッコよかった。
このどこからともなく発せられるあのカッコ良さは、一体どこから来ているのだろうか。そんなことを思ったり思わなかったりしていました。
ある日、先生とこんな話をしました。
「先生、好きな言葉は何ですか?」
一期一会
一所懸命
ありがとう
明日は明日の風が吹く
人生万事塞翁が馬
当時、他の人から聞いた好きな言葉のラインナップはこんな感じでした。
当時のわたしは、大人はどんな言葉を大切にして生きているんだろうと思って、色んな人に聞いてまわっていました。
「先生の好きな言葉は 」
おかげさまで
ん?
先生はカッコいい。
だからわたしは勝手に、何それ知らない!というような言葉が飛び出してくると思っていました。だからつい、ん?と思ってしまいました。
おかげさまでって、もちろん知っている言葉だけど、あんまり言わないし。何なら少し古い言葉とさえ思いました。
その時のわたしには、先生の言葉はあまり印象に残っておらず、そんな会話もしばらく忘れていました。
あれから十数年が経ち、あの時の先生と同じ歳ごろになりました。そしてふと、先生の好きな言葉と、あの時言われた言葉が蘇りました。
「今の自分は色んな人やものに助けられてるってことだ。いいか、大人になっても忘れるなよ。」
あぁ、だから先生はあの時、あんなに凛としてカッコよかったのかな。
あの時は気が付けなかったけれど。
「最近調子どう?元気?」
そう聞かれた時、最近わたしはよくこう答える。
「はい!おかげさまで😊」
あぁ、英語でも緊張せず、すっと言えるようになりたい😂
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