アイム梶田琴理

一つ前の記事をご覧になった方、ありがとうございます。

昨年の7月、麻雀プロの試験に合格した直後に書いた記事。当時は公開するつもりはなく、自分で初心を忘れないようにするために書いたものだった。名前すら明かさずに。

改めまして。最高位戦日本プロ麻雀協会44期後期の梶田琴理です。かじたことりと読みます。12月4日生まれО型、福井県育ち、在住。身長は171センチ。年齢、体重は別に隠すつもりはないので興味があれば聞いてくれ。他の事でもなんでも聞いて。なんでも答えることに定評があります。

YouTube「ぴぴちゃんねる」には自己紹介動画があるが、結構短くまとめているため、もう少し自分のことを知ってもらえたらいいかな、と思ってnoteを書くことにした。

5歳で競技かるた(百人一首の上の句を聞いて下の句の札を取り合う競技)を始めた。高校1年生でA級という最上級になり、社会人まで続け、A級の大会で2回優勝、3回準優勝を経験した。クイーン位(女性選手の日本一)をはじめ、各種タイトルは取っていない。こういう、弱くはないが超一流でもない選手のことを、ある先輩が「グッドプレイヤー」と呼んでいた。皮肉のこもったその響き。私はグッドプレイヤーのままだ。そこを抜け出せなかった悔しさは少しある。でも、目標にしていた六段(ざっくりとA級優勝5回分に相当する成績が条件)を取得したことで、自分なりにやり切った気持ちでいる。今はかるたはやっていないが、もちろん大好きだ。

麻雀との出合いは大学生のとき。大学のかるた会の仲間に教えてもらった。すごく楽しかったが、当時強くなろうと何かをした覚えは一切ない。点数計算はいつも人任せだった。かるたの練習をして、飲み会をして、朝まで麻雀して、とにかく楽しかったという思い出だけだ。

ではなぜ私は今、麻雀プロなのだろう。

自分でも不思議に思う。

2年前、当時勤めていた会社の同僚たちとセット麻雀をする機会があった。大学生以来で実に久しぶりだったため、セットに行く前にふと麻雀の動画を調べてみた。見たのは最強戦のものだったと思う。

初めて、「麻雀プロ」という存在を知った。そこで繰り広げられていたのは、もはや私の知らない競技だった。麻雀とは、これほど複雑な思考が絡み合い、一打一打の選択が繊細で、実況・解説と相まって見る者を熱くさせるものだったのか。待て待て、面白すぎないか?

その時から、来る日も来る日も、憑かれたように麻雀の対局動画を見漁った。同じ年の秋に、Mリーグがスタートした。

麻雀が面白い。オアソビの域を抜け出して強くなりたい。でも、福井では麻雀教室などない(たぶん…あったらごめんなさい)。麻雀の本を買って読んだ。何切るの問題を解いた。あとはどうすれば?

いろいろと調べる中で、最高位戦日本プロ麻雀協会というプロ団体が「アカデミー」という講座を開いていることを知った。全8回。場所は東京のみ。最終回にはプロになるための試験があるらしい。どうする。私なんかのレベルで参加して大丈夫なのか?初回行ってみて、君みたいな初心者は無理だから諦めろと言われたら、本当にすみませんでしたと言って消え去ろう。そんなモチベーションで参加してみた。

アカデミーについては今後改めて書いてもいいかなと思っている。とにかく懇切丁寧に教えてくださった講師陣の方々と熱意ある受講生たちにほだされて、2回目、3回目…と継続して通った。最終試験を受けた。受かった。プロになった。そんな具合だ。

かるたも麻雀も含め、勝負事が大好き。それをして生きていけるならばとても幸せだと思う。もちろん険しい道ではあるけれど。そして、その道を選ぶことを許してくれた温かい人たちへの感謝を忘れてはいけない。生きたいように生きることは案外難しいように思う。ままならないことが多い。許されたならば進むしかない。天鳳でどれだけラスを引いても嘆いている暇はない。予約を押すしかない。ちょっと違うか。それはアツ続行というやつなので頭を冷やそう。

文章を書くことは好きだ。YouTubeを始めたが、本当は喋るよりも文章にする方が気が楽だ。ただ冗長になるきらいがある。ここまで読んでくれた方がいたらありがたい。これから気が向いたときにぼちぼちと書いていこうと思う。

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