特東戦記

天鳳で七段になったらnoteを書こうと決めていて、なかなか七段にならなかったため随分久しぶりの投稿になった。

麻雀のことを書くのは結構珍しい。

たくさんの人に読んでもらいたいという気持ちももちろんあるが、自分の記録として残したいのが主だ。

人によっては七段到達は取るに足らないことかもしれない。

七段になって喜々としてnoteを書くことは、もしかしたら恥ずかしいのかもしれない。

しかし私はこれまで麻雀で何かの結果を出したことが一度もなかったから、自分の中ではかなり大きな意味がある。

一つの節目として書いておこうと思う。

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年始に麻雀の目標を二つ掲げた。

一つはリーグ戦の昇級。

そしてもう一つが天鳳で七段に昇段。


リーグ戦の昇級は残念ながら叶わなかった。

前期はD2リーグから降級、後期はD3リーグ残留。女流Cリーグも残留。

2019年秋に最高位戦に入会してから半期リーグ5回と女流リーグ2回を終えて、一度も昇級できていない。

とても悔しいけれど、入会したてのパッパラパーの時よりは内容は改善していると思いたい。もちろん腕が足りないせいで失っているポイントも多いので、オフシーズンにしっかり勉強してまた来年挑戦する。


一方の天鳳七段の目標は、今年も残り1ヶ月となったところでギリギリで達成できた。「ミスタードーナツ」アカウントは、2020年2月に作成し、東風戦専門でやってきた。

天鳳自体を最初にプレイしたのは2019年7月。プロ試験を受けるための勉強をしながら(と言ってもほとんど初心者の状態で点数計算を覚えるところからだった)、ミスドとは別のアカウントで東南戦を打っていた。そちらは最高六段、現在は降段して五段になっている。

東風戦用のアカウントを作ったのには目的があった。

①副露の練習 ②判断スピードを早める ③試行回数を増やす

特に①の副露について、元々苦手意識があった。東南戦でやっていたアカウントの副露率は3割を切るほど低く、役牌を鳴いて1000点でアガったことなどほぼなかった。戦略的にそうしていたのではなく、「何となく怖くて」鳴けなかったのだ。

東風戦は1000点の価値がとても高い。局数が少ない=加点チャンスが少なく貪欲にアガリに向かわなければジリ貧でやられてしまう。最初は何をどう鳴けばいいのか全く分からなかったが、ポンチーせざるを得ない環境に身を置くことで試行錯誤した。怪しすぎるチーこと中村英樹先輩(副露率が最高位戦内でもトップクラスに高いことで知られている)からは「2万回ポンチーして覚えろ」とありがたい教えをいただいた。鳴いたことのないものは一生鳴けない。鳴いた経験があって初めて鳴く・鳴かないの判断をどうするか考えることができ、相手のポン出し・チー出しからパターンを思い浮かべることができる。のだと思う。まだその辺は全然勉強不足なのですが…。

ミスド選手の副露率は36.5%。最初のアカウントよりは随分たくさん鳴いているが、それでもめちゃくちゃ高いわけではなさそうだ。どれくらいのバランスが良いのか、まだまだ模索中である。

②の判断スピードにも自信がなかった(今もない)。東風戦は持ち時間が東南戦よりも短い。安全牌を探している間に時間切れになって危険なツモ牌が飛んでいってしまったことも数知れず。そのたびに絶叫しているためそろそろ隣人からクレームが来るかもしれない。リーグ戦などではしっかり時間を取って考えて正解らしき牌を探すことができるが、仕事時に打つ麻雀はそうも言っていられない。正解らしき牌を短時間で選べる力も必要だと感じていて、東風戦の速卓で訓練しようと思った。

③の試行回数を重ねられるのは東風戦のいいところだと思っている。特に点数状況に応じた各家の立ち回りを考える練習をたくさんできる。アシストや差し込みの発想は東風戦を始めてから持つようになった。

以上の目的で、最初のうちは特に何段を目指すというのでもなく、自分の練習のために東風戦を打ち始めた。東南戦のアカウントをメインにしていたため、空き時間にやる程度で、今年2月に六段になるまでに1年かかっていた。

六段になってからは東風戦のミスドアカウントがほぼメインになった。六段の東風戦は1位で+50、2位で+20、3位で±0、4位で△80ptという傾斜のポイント配分。最初は結構順調にポイントが増え、1ヶ月足らずで2195/2400ptまでいった。リーグ戦では勝ったことがなく、自分には遠い世界だと思っていた鳳凰卓まで残り205pt。意外とやれるのか?という思いがよぎった。

しかし、そこから急降下。一時は原点を割り、苦しい時間が続いた。

8月31日、初めてトップ条件の昇段戦を迎えるも3着→4着。その後も何度か昇段戦までたどり着きはしたが、なかなか昇段に手が届かなかった。残り5ptになって上卓での連対条件でラスだったときは、精神的に結構こたえた。ある日はいつまで六段のままくすぶっているのかと自分が嫌になり、ある日は腕ラスの牌譜を見て「こんなに下手なんじゃ鳳凰卓にまだ届かなくて当然だな」などと妙に納得したりしていた。

自虐が度を超えてついにTwitterのアイコンを「六段」にした。アピールではない。「この恥ずかしいアイコンを早く変えたい」という思いが自分の中に湧いてくることを狙った。正直、人生の中で取り組んだことはほとんどが大した苦労をしなくとも何となくそれなりにできてきた。麻雀で初めて大きな挫折を味わったかもしれない。しかし六段アイコンではぱっと見女流プロであることが全く分からない。血迷っていた。

11月の半ばに年内の団体の公式戦が全て終わり、目標の一つがついえたことで、せめてもう一つの目標は達成したいと切に思った。

これまで麻雀で結果を出したことが本当になかったから、何かこれと言えるものを渇望していた。麻雀というゲームは自分が上達しているのかどうかがとても分かりにくい。最初から実力以上の結果が出てしまって「自分は強い」などと勘違いするよりはマシだとしても、2年以上ずっと結果が出ないのは不安で仕方がない。最近はすがるような気持ちで天鳳をしていた。

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11月末日。ついに念願かなって七段に昇段。

Twitterでの報告には誕生日ばりにコメントやいいねをいただけて、本当にありがたい。

しかし問題が。着順分布を見ると3着が一番多くとても格好悪い。いや見栄えはどうでもいいのだが、この分布だとレートがかなりやられてしまうことが分かった。鳳凰卓で打つには、七段以上であることの他にレートが2000以上という条件もあるのだ…!

初戦で連対しなければ即鳳凰卓から追い出されてしまう。

試練は続きます。

たとえ追い出されても再び門を叩きますが!

「天鳳=ラス回避」という意識が強すぎて、上の着順を目指せる場面でも「3着でいいや」を繰り返しきたのかもしれない。その辺は今後変えていかなければならない気がしている。


ともあれ、これまでたくさんの方に応援や励ましをいただきました。嬉しい日もヘラっている日も見守ってくださり本当にありがとうございます。

麻雀の内容面でもたくさんの方にご意見をいただいてきました。スペシャルサンクスを怪しすぎるチー氏、ぽんでらいおん氏、北越せっぷ氏、えいきち@5mf氏に伝えて結びにします。


八段になりたい!!!

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