「若いのに凄い」の違和感

久しぶりのnoteだけど、そんなに大したことは書かない。

自分よりも年下の人が何かで活躍したり凄い成績を残したりしたときに、なんとなく「若いのに凄い」って言ってしまいがちだけど、その称賛の仕方って合ってる?ってふと思った話。

私は今年32歳になる。小学校高学年くらいでモー娘。の辻ちゃん加護ちゃんあたりをガッツリ好きだった世代。モー娘。のメンバーは好みの程度の差はあれど全員が憧れのお姉さんたちだった。甲子園で野球をしている高校生のお兄さんたちは大人と同じくらい大きく見えていた。

いつの間にか、国民の代表的アイドルがみんな自分よりも年下になる。甲子園の球児どころか、気付けばプロ野球選手までがほとんど自分よりも年下である。もっと身近なところでも、起業したり海外でバリバリ働いたり子育てをしたり麻雀バーの副店長をしていたり。いろいろなことで活躍する人たちが、自分より年下であるケースが増えてきたと感じる。

年下の人の能力や実績について、凄いなぁと思うことはままある。
でも、それを「若いのに凄い」と言ってしまうことって、純粋な称賛になっていない気がする。

かなりひねくれた解釈をすると、「歳を重ねていけばできる人は他にもいるけど、若いうちからそれができてしまうのは凄いこと」みたいな、謎に上から目線の評価を下していることになる。自分がぼんやりと暮らしていた間、その相手は長い間想像も及ばない努力をしてきたかもしれない。「若いのに」で片づけるのは失礼だ。

相手の能力や努力、その努力が生んだ結果を純粋に称賛すべきなのだ。

「若いのに考え方がしっかりしてる」とかも同じ。

そう感じるときは、むしろ年長者なのに至らない自分を恥じるべきであって、「若いのに」と付けること自体が相手に失礼になる。自分の至らなさを相手の若さを立てることで隠しているだけだ。

うーん、でもやっぱり高校生で天鳳十段とかは、「高校生であること」が「天鳳十段の凄さ」の付加価値になっていそうだから、一概には言えないかな。天鳳十段、めちゃくちゃ凄い。それを高校生で達成、とんでもなく凄い。語彙力ない。みたいな。

とにかく、相手の凄さって本当に「若いこと」に拠っているの?って、伝える前に立ち止まろうと思う。

ふと思っただけの大したことない話でした。


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