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【連載コラム】もっと知りたい障がい者福祉 ~第1回障がい者の就労支援の現状~

皆様の中には、日常的に障がい者福祉と関わる機会はないけれど、 ご自身の日常の範囲で支援したい気持ちを持たれている方も多いと思います。

しかし、障がい者福祉にはどんな制度があるのか、課題は何かなどを日頃
知る機会にはあまりありません。
そこで、こちらのコラムでは障がい者福祉には日常的にはあまり携っていない方に向けて、障がい者福祉を取り巻く状況をコンパクトにまとめ、時にはニュースを取り入れながら 発信していきたいと思います。


第1回は障がい者の就労支援の現状について、厚生労働省の資料からご紹介します。



利用状況
・主な就労系障がい福祉サービスには、就労移行支援事業、就労継続支援A  
 型事業(A型)、就労継続支援B型事業(B型)があります。

・令和2年3月時点の利用者数は、就労移行支援事業:約3万人、
 A型:約7.2万人、B型:約 26.7万人であり、B型の利用者が多く且つ増加 
 傾向にあります。

・就労移行支援事業から一般就労への移行は年々増加しています。
 一方、A型やB型からの一般就労への移行率は横ばいか低下傾向にありま 
 す。



平均工賃
・令和元年度の平均月額工賃(賃金)は、A型:78,975円、B型:16,369円で 
 あり、ともに近年増加傾向ですが、依然として低賃金に留まっています。

・A型は雇用契約に基づく就労である一方、B型は契約には基づく就労が困難
 な方が対象である ため最低賃金の保証はありません。



工賃に関する国の施策
平成19年から実施された「工賃倍増5か年計画」では十分な工賃向上に繋がらず、その取り組みに関する周知や連携体制の十分な確立には至りませんでした。 平成24年度からは、新たな「工賃向上計画」による取り組みが3年毎に継続して行われてお り、原則としてB型が計画策定の対象となっています。



各事業所では、地域や利用者の方の多様なニーズ を受け止めた対応が求められています。PIPPOは、 障がい者福祉の現状や課題そして取り巻く状況にも 目を向けながら、ビジョンを達成できるよう邁進し たいと考えています。




参考資料:
・厚生労働省:障害者の就労支援対策の状況 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/service/shurou.html
・平成30年版厚生労働白書-障害や病気などと向き合い、全ての人が活躍できる社会に https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/18/index.html


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