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傾聴ボラ(高齢者施設)やってます
高齢者施設に傾聴ボランティアに行っている。
傾聴(積極的傾聴/アクティブリスニング)とは、相手の話に関心を持ち、共感を示しながら真摯な姿勢で「聴く」会話の技術です。もともと心理学の世界で使われてきた言葉です。
傾聴は前のパート先での研修で好きになり、
その後「高齢者傾聴スペシャリスト」(名称は立派)の資格を取った。
傾聴は本当に難しい。家族となるとなおさら。
元々人の話を聞くのが好きなので、
本当は根掘り葉掘り聞きたいところもあるけれど、
そこは様子を見てグッと我慢したり、まだまだ初心者。
ご本人がそこまで話したいかどうか見極めるのも経験値。
また、父が老人ホームに入居していた時、ほぼ皆さんが車いすで
会話もしていないことが気になった。
誰もが歴史を持っている、それを聴けたら相手も喜んでくれないだろうか。そう思っての高齢者施設である。
本来の傾聴は、相手に話してもらう中で
心の整理をしてもらうのも目的だけど、
高齢者の場合は、心の整理が出来ればもちろん素晴らしいけど、
特に複数での話し合いだとそこまで深い話が出来ない場合が多いので、
おしゃべりしてもらって楽しい時間を過ごすことを
まずは目的にしている。
高齢者さん5人と私で、テーマを決めて話をしてもらう。
先日は「思い出に残る旅行」をテーマに設定したのだが、
最初の人から、
「私なんて旅行行くお金なんてなかったわよ~」
(いえいえ、知ってますよ、
こちらの老人ホームの費用、お高いですよ、
海外とは言いません、せめてご主人と伊豆とか箱根とか
行きませんでしたか?)と心の中で思う。
資格の勉強のDVDと話が違うよ!話があちこち飛ぶし!
「小学校の旅行で山に登ってねぇ・・」と思い出は小学校までさかのぼり、
あ~ 人によって残る思い出は違うんだなぁ、と勉強になった。
そしてそのまま話題は戦時中になり、テーマが一時間続くことなどない。
ただの前振り。そこは頭を切り替えて、その方ごとの話に寄り添う。
人によって戦時中の思い、故郷の思い、子供への思いが強い人、色々で
大体そこが着地点になる。
話してもらえれば、それだけで嬉しい。
認知の方や耳の遠い方は少し難しい。
話題を多く準備すること。話しそびれている人に声をかけること。
課題は多い。
当然ながら大先輩の方々だから、私の知らない話も多く、
そうなんだぁ、と新鮮なことも多い。
高齢化社会で今後ますます需要が高まると思われる。
自分の行く道を考えさせられるのも高齢者施設ならでは。
それが、おばあちゃん達が楽しそうなんだよなぁ、、
私もそんな老い方がしたい。
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