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夫がある日、立てなくなった⑧聞かんちんのなれの果て

結婚式を終えてから、体調はすこぶる良くなっていって、
2019年9月~11月は、ゴールデン期でした☆

10月には、USJからの夜はラグビーWカップを神戸まで見に行ったりして
歩数計を見たら、なんと1日で2万歩歩けていたり!
しかし、この回復が、オットを調子乗り期へと突入させ、
痛い目にあうこととなります。。orz

ちょっと痛い話なので、苦手な方はスルーしてください。


膝、死にかけるの巻

10月末に、オットの勤める通信制高校の学祭がありました。
私も招待いただき、生徒さんのバンドライブや、お祭りの縁日みたいなイベントやらとても楽しませてもらいました^^
オットは、ノリにのっていて、なんとその時には、
1階から3階まである校舎を階段で縦横無尽に
行き来できるほどだったのです!
むしろ私に見せつけるぐらいの勢いで走り回ってました。

お~ここまで回復したのかぁ。しみじみ。
と思いつつ、私は一足早く帰宅。

頑張ったオットを労おう!といろいろお料理してたら、
なんと、帰宅したオットが足を引きずっている。。。
なに、超嫌な予感。

どしたの?と聞くと、
帰り際、学校の入り口でつまづいて、コケてしまった。。。
と…
しかし、その時はそれなりに筋力も回復してたので
なんとか自力で立ち上がって帰れた、とのことだった。

見てみると、膝が内出血で真っ黒ではないか・・・(ぎゃーーー)
病院に行こう!!!!!と言ったが、
「俺は体育教師だから応急処置はきちんとしたし大丈夫」
ということを聞かない。
この、聞かんちんめ!!!!!!怒

そこから口酸っぱく、何度も何度も
病院へ行け!!!と言い続け、
数日後、ようやく観念して行った家の近所の整形外科で
しこたまたまった血を抜いてもらって、
なんとか事なきを得たのでした。

しかし、これはただの序章に過ぎませんでした…


完全に膝が死んだの巻

それから1週間くらい経ったとき、運悪く私もオットもほぼ同時のタイミングで県外出張が入ります。
そしてその事件は出張中に起こるのでした。

オットが、出張先で上司とランチに同行した際、
掘りごたつの蕎麦屋だったらしいのですが、
なんと座ろうとしたら、膝からドーン!と床についてしまい、
先日怪我した膝を強打してしまったとのこと。。。

あまりの痛さに、気を失いそうになり
出張先の県外の整形外科に飛び込み、
痛み止めと血を抜いてもらったそうなのだが。。。

家に帰って私が見た頃には、
巻いてもらったはずの包帯が血の海。
もう恐怖です。

それでもオットは寝てたら治る!的な
昭和のスポコンみたいなセリフを吐きましたが、
今回ばかりは許さん!!!と、
次の日の朝、休日当番医がいる病院を探し出し、
半ばオットを引きずっていく形で病院に駆け込むのでした。


即、入院

たまたま、駆け込んだ病院の当番医が奇跡的に
整形外科の先生でした!!!!(まじでラッキー!涙)
そして、ばっりばりの高知弁のおじいちゃん先生で、
ネイティブスピーカーすぎて言ってることが半分くらいわからなかった…

とにかく分かったのは、
「あqwせdrftgyふじこlp;@:、こりゃあああ、いかん!即入院!」

ってことで、あっちゅーまにオットは幽閉されてしまいました。

ほんとに、無理やりでも連れて行ってよかった…

とにかく、この時は、交通事故にあったんか?ぐらい内出血で
足が真っ黒で見てられませんでした。

結局、切開して、お医者さんとナースさんで、
雑巾絞りみたいにして、血を出したんですって…(怖)
でも後々、これが本当にいい判断だったと感謝することになります。


「脚が、壊死しちゅー!」

次の日、お医者さんにすぐ病院来い!と呼び出され、行くと
開口一番あの高知弁のお医者が

「奥さん!これ見てごらんなさい!
足が壊死しゆう!
昨日こんなに黒くなかったでね?
こりゃあいかん、この病院では手に負えん。
救急車で運ぶぞ!」

と。見てごらんなさい!と強制的に見せられたのは、バイオハザードの犬に嚙まれでもしたんか?
というくらいボロボロで血まみれの足で
私は気を失う寸前でしたorz(軽いトラウマです)

そしてオットはドナドナのように救急車で運ばれて行きます…
行先は、かかり付けの県立の総合病院。


なんと緊急手術

今思うとそんなにシリアスやったん?と恐怖ですが
そのまま緊急手術になりました。
実は、高知弁のお医者さんの応急処置がかなりよかったおかげで
本当はもっと大がかりな手術になりそうだったところが
割とミニマムで済んだらしいです。

どうやら、一回目に膝を打ちつけたところの血がなかなか固まってなく(これは服薬している薬の副作用です)、そのせいで血がたまりっぱなしになっていたのが、2日目の蕎麦屋の打撲の衝撃で爆発、
そして、膝の下へ下へと流れ落ち、大内出血していたらしい。。

その一部が、なんと壊死しだしていたらしく
感染症でも引き起こしたら足の切断までいくぐらいの大事だったとか。

その話を聞いて、無理やりでも病院に連れて行ってよかった…
と心の底から思うのでした。

余談ですが、ERに運ばれたとき、
形成外科、整形外科、どちらが担当するかでモメてたらしいです。笑
お医者さん同士が、いや、おたくの案件でしょ!いわんばかりに
なすりつけ合ってめちゃ気まずかったとか。。笑

結局、形成外科が担当となりました!

「奥さん、見ますか?」

とりあえず、来る日も来る日もちょっとずつ血を抜くという地獄のような日々がはじまります。

今回担当になったのは、50代くらいの女医さんだったのですが
ことあるごとにその血を絞り出す作業を「奥さん、見ますか?」
と見せたがります。
サディストなのかな?

「いえ、結構です」と一度もみませんでした。(そらそう)

結局、数日後、植皮の手術をすることになりました。
自分の太ももの皮をうす~~~~く切って、
それを壊死した足へ貼り付けるという手術です。

聞いただけでゾッとします。

そのうえ、たとえ自分の皮膚だとしても
50%の確率で、拒否反応が出ることがあると。
そうなると1からやり直しになるそうです。

なんて大博打…
けれども、オットは強運の持ち主で、
なんとか皮膚がうまくくっつきました…涙

女医様、神様、ありがとうございました。

皮膚がくっついたかどうか、毎日確認している時も
女医さんは揺るがず、「奥さん見ますか?」と聞いてくださいました。

いや、結構です。

当時の足の画像はあまりにグロくて写真に撮れませんでしたが
植皮手術してから7か月後の写真がこれです↓


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ぎゃあ!今見ても痛々しい。
治癒力とはすごいもので、あれから2年経った今は
だいぶ元の皮膚の色に戻っています。

画像2



なんせ、この状態で1か月以上ベット安静だったので
一度復活した体力はみるみるうちになくなっていくのでした。。。(+o+)

しかし、オットには絶対に年末までに退院したい理由がありました。

それは、年末年始にハネムーンを予定していたからです。。。


サポートありがとうございます。 大好きなオットのために、使わせていただきます🙏