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意外と・・・

すごーく短編の物語?です!
最後まで読んでくださるととっても嬉しいです🥰


藤原 清華
私は、今コーヒーを飲んでいる。
本を読みながら。
端から見たらどう見えるのだろうか。
少しはかっこよく見えているのだろうか。
私はこのカフェに入るの初めてだし、
いや、初めてというか、何というか、、、
入るのを決心するのに30分かかった。
そして、決心しておしゃれなカフェに入り、
今本を読んでいる。
本の内容は案の定、何も頭に入ってこない。
あぁ、気になる。周りからどう見えているのか。
私が何でこんなに周りからの視線を気にしているかって?
いや、それはね、、、
思いっきりおしゃれをしてきたからですよ。
新調した白いワンピースと、シルバーの
アクセサリー。
うん、準備満タン。
この白いワンピースは今日のためにあったようなものだ、、と思う。
暇人かよって思うかも知れないけれど、
どうぞ勝手に思っといてください。
それより今の私は「自分史上最高の私」なんです。

鈴木 明美
新入社員1年目。
初めて、大仕事を任された。それは、A社との契約をとることだった。
任されたのがすっごく嬉しかったし、張り切ってA社へ向かった。
でも結果は無惨に終わってしまった。。
そして今、私鈴木明美は絶賛落ち込み中だ。
上司になんて言おうか悩んでいる。
「絶対とってきます、任せてください!」なんて言わなければよかった。
何が任せてください!だ。落ち込んでいる心に後悔も入り交じる。
自分の発言に責任を持てとはこういうことだ。
あっ、ここ、、、今流行りのおしゃれなカフェじゃん。
会社に戻るのも気後れするから、少しだけ寄って行こう。

藤原 清華
今、カフェにスーツの女の子が入ってきた。
バリバリ仕事しそうだなぁ。
うわ、私の横に来た。
うわ、と言うほどでもないけれど、こういうキャリアウーマンを見ると羨ましさが募って、挙げ句の果てには何もない自分に腹が立ってくる。
その子は私の横に座ると、パソコンを開いてカタカタ打ちだした。
私が理想とする完璧な姿だ。
わぁ、すごいなぁ、いいなぁ。
パソコンを打ち終わったのか、パソコンを
閉じると、その子は高らかに手を上げて
店員さんを呼び、ケーキを頼みだした。
それ、私が食べてみたかったケーキだ。
メニューを見たときに食べたい!と思ったのだが、ドリンクを頼んだ後に頼もうか頼むまいか
ソワソワしてたら、「以上ですか?」と言われて、「はい、、」と言ってしまった。
この子は私にないものを持っている。堂々としていてかっこいい。

鈴木明美
店に入ると店員さんに席まで案内された。
新しい人気のカフェなので最後の一席だった。
超ラッキー!これだけはついていた。
ドリンクを頼んで、ちらっと横を見ると、
きれいなお姉さんが本を読んでいた。
美人で清楚な女性だった。
私もあんな綺麗な服着てみたいなぁ。
椅子に置いてあるバッグのセンスも抜群。
イヤリングもかわいいなぁ。
なんかいい香りもするぞ。
この人はどんだけ私に持ってないものを持っているんだろう。
きっとこの人は、すべてを兼ね備えている完璧な人なんだ。
なんか、雰囲気からそういう感じがする。
店員さんが持ってきてくれたドリンクを一口飲み、パソコンを開いた。問題はここからだ。
上司に契約はだめだったという謝罪メールを
送らないと、、、あーー、考え始めてしまうと
何も出来ないから、書いてしまおう。
こう書くべきか?いやこれだと短すぎるかもしれない。もっと申し訳ないと思ってます感を
ださないとな。
うーん、わかんないな。。
しかもお腹すいてきたし、、、
えぇい!この際ケーキ食べてやる!
腹が減っては戦はできぬ!


ここまで読んでくださってありがとう
ございました🥰

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