見出し画像

【デッキ紹介】ピカゼク(雷バレット)【ポケモンカード】

こんにちは、Summitと申します。普段は東京でゲームポケットモンスターシリーズ(VGC・シングル・過去作)のイベントであるぽちゃオフを開催しておりますが、ポケモンカードも大好きです! 公式イベントや友達とのカジュアル対戦はもちろん、近年はTCGの大会に熱心に取り組み毎日のようにポケモンカードのことを考えています。
さて、いまだかつてない社会情勢ですが皆さんはいかがお過ごしでしょうか?最近ではビデオ通話を用いた対戦なども行われており、今月もビデオ通話を用いた複数のイベントが開催されると耳にしております。今は公式によるイベントや大会なども開催が中止となり対戦環境などの情報があまり飛び交わないこともありますし、少しでも多くのポケモンカードプレイヤーの参考になればと思います!

紹介するデッキについて

今回ご紹介するのはピカチュウ&ゼクロムGXを中心としたいわゆるピカゼクです。2018年12月に登場してからしばらく猛威を振るい、サンムーンシリーズ終盤には他のデッキも台頭してきたものの常に強力であり、ソードシールドシリーズ発売後はレギュレーションの変更もあり再び環境最前線にいるデッキ。
私事で恐縮ですが、ピカチュウ&ゼクロムGXなどのTAG TEAM GXが登場したタッグボルト発売2日後にピカゼクを入れた雷デッキでシティリーグ東京を優勝することができたので思い入れのある特別なデッキでもあります。ただこの記事を見るにあたって2つ注意していただきたい点があります。


まずこのデッキは従来のピカゼクと違って多くのプランを取り込んでいます。アタッカーの種類も多いので厳密にいえば雷バレット(状況に応じてアタッカーを変えるデッキ)と呼ぶ方が正しいのかもしれません。
ピカゼクを構築するにあたってよく見るのが「タッグコールやグズマ&ハラを採用するか否か」という問題。論点から外れるので今回はあえて中身は取り上げませんが、純粋なピカゼクとしてデッキ構築をするのであればタッグコール型と言われるデッキもそうでないデッキもどちらも個人的には高く評価しています。しかし今回は様々なアタッカーを使い分けたく、柔軟な動きをしたいためタッグコールなどは採用しないほうが適していると判断しました。「こういうデッキ、アプローチもあるのだな」と参考程度に思っていただけたらと思います。

2つ目はこのデッキはムゲンゾーン発売前を想定したデッキであること。ここ最近の反逆クラッシュや爆炎ウォーカー発売後は検証を繰り返した結果数枚のカードを入れ替えた程度にとどまりましたが、ムゲンゾーンの発売によってバトル環境も変わることが予想されるためこのデッキも大幅に構築を見直す必要があるかもしれません。なのでムゲンゾーン発売後にこのデッキをそのまま使って今までのようにいくわけではないと思いますが、このデッキに興味を持っていただけた方は参考や指標にしつつ是非ムゲンゾーンのカードや環境を意識して自分なりにデッキカスタマイズを楽しんでいただけたら幸いです。

デッキレシピ

基本的にはフルドライブやそうでんから必要に応じたアタッカーで攻撃していく。最もシンプルな動きとしてはピカチュウ&ゼクロムGXのフルドライブからカプ・コケコVにエネルギーをつけ、相手に取らせるサイドを3-2-2(ピカチュウ&ゼクロムGX、パルスワンV、カプ・コケコVと戦っていくなど)にすること。TAG TEAM GXを一撃で倒してくる相手も多いためできれば相手に3体倒さないとゲームが終わらないプランを取っていきたい。オルタージェネシスGXでサイド枚数をずらしてくるデッキにはこのサイドプランは通用しないので臨機応変に立ち回る必要がある。
先攻でも後攻でも強いデッキだが最初にエネルギーを貼っておきたいので、相手のデッキが分からない場合は先攻を選びたい。

画像1

各カードの採用理由など

☆ポケモン 12枚

○ピカチュウ&ゼクロムGX 2枚
デッキのメインアタッカー。序盤のエネ加速役に回ることが多いが追加効果タッグボルトGXによるフィニッシャーにもなる。先攻を取った時はこのポケモンにエネルギーを貼っておきたい。
基本的に最初に1枚しか出さないのだがサイドに落ちると困るので2枚採用。タッグボルトGXを狙わなければならないデッキには2枚場に出すこともある。また稀にこのカードを出さずにゲームを進めていくこともある。

○ライチュウ&アローラライチュウGX 1枚
タンデムショックの麻痺、追加GXワザも非常に強力。オルタージェネシスGXでサイドを多く取れるデッキなどを除き、サイドを3-2-2or3-2-3を強要させたいので基本的にはピカゼクと一緒に場に出さない。相手の残りサイドが4、2、1になったタイミング、ピカゼクを使わない試合などで出す。
このカードでスタートしてしまった場合はまずそうでんやフルボルテージGXから入るプランにシフトできないかを真っ先に考える。このカードを使う試合は多くもなく少なくもなくという状態なので今のところ1枚だが、一撃で倒すことができないVmaxの増加を考えてこのカードの重要性が増してくればサイド落ちを考慮して増やすことも視野。

○カプ・コケコV 2枚
ワザが非常に強力かつサイドを2枚しか取られないこのデッキのメインアタッカー。オルタージェネシスGXでサイドを多く取れるデッキ、2ターン目にクイックボールやこのカードに触らなかった、序盤にタッグボルトGXを使わなければならない、など例外を除けば最初のフルドライブでエネルギーを付けるのはまずこのポケモンになる。1ターン目に限りじんらいゾーンを使いにくいこともありこのポケモンでのスタートが最も理想。
サーチボールがクイックボールしかないことも考えれば3枚目も欲しいところだが、1試合に1枚しか使わないマッチもそこそこあるため2枚採用にとどめている。

○パルスワンV 1枚
後攻1ターン目に撃つワザの選択肢の1つとして強力なそうでん。後攻1ターン目にフルドライブを撃つことと比べて相手に与えるダメージはないが、そうでんを経由するということはコケコ◇、サンダーマウンテン◇をほぼ温存してあるはずなのでタッグボルトGXに繋げやすい。相手が中打点によりこちらの場にエネルギーが残ったり、フルボルテージGXから入った場合はライトニングストームの火力が大きくなることもある。
後攻1ターン目の動きは強力かつクイックボールでのサーチしかできないためピカゼク主軸なら2枚欲しくなるが、このデッキは後攻1ターン目の選択肢が多いため1枚としている。

○クワガノンV 1枚
手軽なグッズロックという強力ワザを持っている。ズガドーンや進化デッキなどを仮想敵としており、相手の展開を遅らせることができる。火力は現環境にしては控えめなのでどこで攻撃に転ずるかは見極めが必要。場に出す試合は限られているため1枚の採用。

○ゼラオラGX  1枚
非常に強力な特性を持っている。パルスワンVのそうでんを使った次のターンやライチュウ&アローラライチュウGXのタンデムショックを狙う時などは場に出したいことが多い。
使用頻度は現環境では少ないもののGXワザも強力。後攻1ターン目に雷エネルギーを大量に落とさなければならないので最初から狙うことはないが、裏を返せば1ターン目に大量の雷エネルギーをトラッシュせざるを得ない場合は非常に有効。コケコVやライチュウ&アローラライチュウGXなど強力なアタッカーを育てることができ、コケコ◇と併用することで後攻2ターン目からパルスワンVのライトニングストームの火力を大きくできる。

○カプ・コケコ◇ 
エネルギーを加速できるデッキの要。最初にデッキを確認し、サイドに落ちている場合は最速のフルドライブ以外の相手に合わせたプランに切り替えるよう瞬時にゲーム展開の組み立てを考える必要がある。

○デデンネGX 3枚
デッキを掘り進める上で重要なカード。このデッキにおいてはワザも撃ちやすいのでビリリターンGXは常に頭に入れておきたい。場やトラッシュに3枚出切ってしまった終盤に手札干渉ケアでエレキパワーと併用して相手を倒しながら手札に戻しておく、手札事故により出遅れてしまった時の時間稼ぎかつドローソース確保、使用場面はこれらの場合が多い。前者は手札干渉されることを考えて山札にクイックボールや電磁レーダーの残り枚数に注意。どちらにも共通している注意点として場のエネルギーが(サンダーマウンテン◇を考慮しなければ)2枚手札に戻ってしまう。これはGX権を消費することより大きいデメリットなので先のターンまで考えて慎重に使うこと。
スタートしたりサイドに落ちてもデデチェンジを使えること、終盤にボスの指令や必要カードを引き込めば勝てる場面でも残しておけるよう多めの採用としている。

☆グッズ 22枚

○クイックボール 4枚
このデッキにおいて全てのポケモンを呼び出せてポケモンVとカプ・コケコ◇を確実に手札に加えられる唯一のカード。最大枚数の4枚。

○電磁レーダー 2枚
GXを2枚加えられる強力なカード。最初にエネルギーをつけたいピカチュウ&ゼクロムGXを呼び出せてデデンネGXも加えられるので3枚以上採用したいところだが、1試合に2枚目を使わない(中盤以降既にGXがほぼ山札に残っていない)ことがあったりデデンネGXの現物を増やしたことで大きな支障は感じられなかったので2枚とした。

○エレキパワー 4枚
雷デッキにおいて非常に強力なカード。体感だが基本的に2枚までの併用はサポートなどを駆使すれば難しくないが、同時に3枚以上使うとなると手札に抱えておくか少々運に頼ることになるという印象。最大枚数の4枚。

○ポケモン入れ替え 3枚
サンダーボルトやタンデムショックと相性がよく、特殊状態も解除できるカード。後攻1ターン目にパルスワンVに繋げたり、せんじんのまいとフルドライブの兼ね合いであったりと初ターンは多ければ多いほどいいカードだが、中盤以降はエネルギーがついてるポケモンが多いおかげでじんらいゾーンが機能することにより必要な場面が大幅に減るので3枚とした。

○グレートキャッチャー 1枚
サポートを使いながら相手のベンチポケモンを呼び出せる。ドローサポートを使いたい序盤に併用することで相手のメインアタッカーに先手でダメージを与えられたり、相手の終盤に手札干渉をされた後でも博士の研究やデデンネGXで引きにいって勝負を決めることもしばしば。デンジと同時採用することが好ましいと思うが、デンジで加えることを常に前提とするならばボスの指令を増やしてもいいので環境次第。

○リセットスタンプ 2枚
ミラーやスピードの速いデッキにゲームを先行されてしまった場合はこのカードが逆転の要となる。基本的にサイドを3-2-2で取らせたいこのデッキとは相性がよく、相手のサイドが残り3枚及び1枚の時は何とか使用したい。博士の研究やデデチェンジで巻き込まれる恐れもあり、タンデムショックとの相性もいいため2枚採用。

○大きなおまもり 1枚
相手のワザを一発耐える可能性があるカード。ツールスクラッパーがあるので見えてない状況で過信は禁物。オルタージェネシス込みのブレイブキャリバーを耐えることができたり、ミラーのエレキパワーやズガドーンの炎エネルギーなど要求枚数を上げたりできることがよくある使い方か。デンジで加えることができるため1枚としているが、序盤の先貼りできる確率を上げたり相手のツールスクラッパーがトラッシュされた後の終盤に温存しておきたいことを考えると複数枚欲しくなるカードではある。

○げんきのハチマキ 1枚
ダメージ10+と今までのハチマキと比べて控えめな印象を受けるが、このデッキにおいてはメジャーどころに10届かないことが多かったため採用。仮想敵相手には実質5枚目のエレキパワーとなるので非常に強力。例を挙げるならこちらが200ダメージのワザを使うときにHP240やHP270のTAG TEAM GXにはエレキパワーの必要枚数が減る。上でも書いたがこの構築では中盤以降1ターンに狙って使用できるエレキパワーの枚数は現実的に考えて2枚までと感じていたので、このカード一枚増やすことでフルドライブでザシアンを倒したり、ライトニングストームやライトニングライドGXで320ダメージに到達しやすくなった。実際このカード1枚の採用によってドラパルトVmaxに対して勝率が上がった。

○エネルギーつけかえ 3枚
フルドライブやせんじんのまいでつけたエネルギーを移動できるカード。複数のアタッカーを採用しているこのデッキでは非常に奇襲しやすく、場に出したばかりのポケモンでワザを使うことも可能。このデッキは場にエネルギーさえあれば様々なワザを撃ち分けられるので、どのポケモンが倒されても場に最低限のエネルギーが残るよう常に基本雷エネルギーは分散させることが鉄則。後攻1ターン目にフルドライブを狙う上でほぼ必要となり終盤まで強いので4枚欲しいところだが、後述するタッグスイッチを採用したため3枚に妥協している。

〇タッグスイッチ 1枚
このデッキではTAG TEAM GXであるピカチュウ&ゼクロムGXは序盤にワザを使い後半はポケモンVで戦うことが多いのであまり使用頻度は多くないが特殊エネルギーも移動でき、タッグボルトGXやライトニングライドGXを早めに狙いたい時に使用。使用場面が限られており、またデンジで加えられることもあり1枚の採用。

☆サポート  11枚

○博士の研究 4枚
強力なドローサポート。グズマ&ハラが入っていないデッキなので序盤に的確にワザを撃つために必要なカードが多く、後攻1ターン目や先攻2ターン目はできればこのカードを使いたい。トラッシュする効果もせんじんのまいやフルボルテージGXと相性がよい。自分の場を整える際に最も使いたいサポートのため最大枚数。

〇デンジ 2枚
必要なグッズを確実に手札に加えることはもちろん、加えた雷エネルギをトラッシュしながらせんじんのまいを使うなど様々な使い方ができる。中盤以降は雷エネルギーを加えてしまうとフルドライブの効果に支障が出る可能性があるのでグッズのみを指定することもある。
強力なサーチカードではある反面2枚しか手札に加えられないので、デデチェンジと併用をする必要もある。使う場面を選ぶため2枚の採用にしているが全てドローサポートに回す選択肢もあり。その場合は1枚しか採用していないピン挿しグッズは外すか増やすかを検討したい。

○マリィ 2枚
相手の展開を送らせるために序盤〜中盤、増えた手札を減らすために後半、様々な場面で機能するカード。タンデムショックやパラライズボルトと相性がいい。スピードが速いデッキに対してこのカードの影響で1ターン相手が遅れることも多々あるので、環境次第だができれば3枚ほしい。手札干渉できるリセットスタンプを2枚採用している、他のサポートも増やしているため2枚にとどめている。

〇ボスの指令 3枚
相手のベンチを呼び出せる説明不要の強さを持っている。このカードがあれば優位に立てる、または勝負を決められる場面も多いゲームなので多めに採用したいが、グレートキャッチャーやデデンネGXを多めに採用しているためこの枚数。これらのカードを減らすのであれば4枚目やワタシラガVなどの採用も視野となるが、序盤には使えないことも少なくないため慎重に検討する必要がある。

☆スタジアム 1枚

〇サンダーマウンテン◇
このデッキ唯一のスタジアム。最初に引ければコケコ◇の温存、後半に引ければ追加GXや育ち切ってないアタッカーを動かすことができる。混沌のうねりを張られてしまうと無意味となってしまうのでできればリセットホールのマーシャドーなどと併用したいが、このカードに依存した構築ではないのでこのカード1枚にしている。

☆エネルギー 14枚

〇基本雷エネルギー10枚
フルドライブやせんじんのまい、そうでんなどの兼ね合いを考えてこの枚数。このカードは後述のスピード雷エネルギーと比べて効果はないものの、せんじんのまいやデンジはもちろん、フルドライブやエネルギーつけかえの対象となる大きなメリットがあるのでスピード雷エネルギーがあるからと言ってこのカードをあまり減らしたくはないので比重が難しいところ。

〇スピード雷エネルギー4枚
付けるだけで2枚ドローできる強力なエネルギー。しかしエネルギーつけかえで移動できないため注意が必要。先行1ターン目にピカチュウ&ゼクロム以外にエネルギーを貼る場合はできれば基本エネルギーを選択し、次のターンに付け替えてフルドライブを撃ちやすくしたい。
強力な効果、常にエネルギーを貼りたい、テンポロスを少なくしたいこともあり4枚採用しているが、付け替えにくいことやボスの指令を除いたサポートが8枚入ってることやデデンネGXが3枚入っていることを考えれば1~2枚基本エネルギーや何らかの対策カードに変えることができる可能性などを今後も模索していきたい。

採用検討したいカードの一部

今回は採用していませんが常に入れ替えたりしています。デッキスペースさえあればどのカードも採用したいですがそのときの環境や大会の性質によって見極めが必要です。枚数を増やしたいカードもありますが、種類が多い(というかデッキの大半が候補)ので上記のカード紹介文に書いておきました。ここに書いてないカードも思いついたら是非試していただきたいです。

〇マーシャドー
混沌のうねりをトラッシュしながらサンダーマウンテン◇を張れる、クイックボールからスタジアムをトラッシュできる点が優秀。絶対にスタジアムをトラッシュしなければ勝てない相手が環境上位の中には少ないので泣く泣く採用を見送ったが、流行りのデッキ構築などに常に注意して採用を決めていきたい。

〇ワタシラガV
クイックボールから手札干渉や相手のベンチポケモンを呼び出せる強力なポケモン。今回はサポートの種類が少ないため、デデンネGXが多く採用してあることもあり不採用。個人的な意見だが、タッグコール型のピカゼクにマオ&スイレンを1枚入れている場合などは是非1枚採用したい。

〇ツールスクラッパー
確定数を変えてくる大きなおまもり、ズガドーンに貼られているしあわせタマゴをトラッシュするために欲しいカード。前者は最悪エレキパワーで倒せることやHP320などのVmaxは結局げんきのハチマキのおかげで必要枚数が変わらない、後者はクワガノンVの登場で手札干渉と絡めつつ時間を稼ぎタッグボルトに繋げることで辛うじて誤魔化せる可能性があることから外した。またどちらにも共通しているがデンジでサーチができるものの1枚の採用だと博士の研究やデデチェンジに巻き込まれ、中盤以降必要な時に撃てるかわからないこともある。

〇ふうせん
最初のターンに限り貼っておければ強力だが状況が限定的、グズマ&ハラが入っていないことや、そうでんから入った後などはじんらいゾーンで解決できることを考えてこの構築ではポケモンいれかえの方が優先度が高い。

〇フウロ
デンジと違ってサンダーマウンテン◇をサーチできる。中盤以降はフルドライブのためにあえて雷エネルギーを選ばない、そもそも基本エネルギーが山札に残っていないこともそれなりにあるのでデンジとどちらがいいか検討したことがある。しかしサンダーマウンテン◇を欲しいのが先行2ターン目、終盤の追加GXで奇襲したい場合などに限られる。そこまで欲しいなら素直にグズマ&ハラの方が強かったため不採用。このカードの感触は悪くないが、やはりエネルギーもサーチできるデンジの方が役立つ場面が多かった。またBWシリーズの時に見られたフウロでサポートを持ってくる動きも今のゲームスピードではテンポロスになる、ポケモンキャッチャーのテキスト変更もこのカードのメリットが薄い理由である。

簡単な立ち回り

☆アルセウス&ディアルガ&パルキアGX・ザシアンV
三神ザシアンと呼ばれるデッキ。基本のサイドプランを押し付けることができないのでフルドライブで鋼抵抗があるライチュウ&アローラライチュウGXや大きなおまもりをつけたピカチュウ&ゼクロムGXを用意したい。相手がサイドを多くとって巻き返すデッキなので、タッグボルトGXで逃げ切ることも考えたい。
またザシアンVを倒せないときはパラライズボルトを挟むことでブレイブキャリバー直後はいれかえもメタルソーサーも使えず、相手のベンチにエネルギーが必要枚数ついているポケモンがいなければ1ターン硬直するので、劣勢の時も諦めずに勝ち筋を考えたい。

☆ザシアンV
スピードザシアンなどと呼ばれることが多い。TAG TEAM GXは抵抗力があるが戒めの祠やニャイキング採用の場合があるので気を付けたい。基本的にはエレキパワーを使ってカプ・コケコVで応戦したい。

☆ピカチュウ&ゼクロムGX
ミラーマッチ。基本的には先にフルドライブをした方が有利になる。最初のフルドライブはグレートキャッチャーで相手のピカチュウ&ゼクロムGXにダメージを与える、またはエレキパワーを使って正面をきぜつさせながら撃てるとさらに有利を作れる。
相手にゲームを先行されてしまった場合はリセットスタンプやタッグボルトGXで巻き返すことが必要となってくる。

☆ドラパルトVmax
中打点ではあるがダメカンを乗せる効果を上手く使われるとサイドを4枚5枚同時に取られる可能性もあるので注意。基本的にドラパルトVmaxで3枚、他のポケモンで1枚2枚とサイドを取りたい。中盤まで場にエネが残ることもあるため、エレキパワーやげんきのハチマキを上手く使ってライトニングストームやライトニングライドGXでドラパルトVmaxを1撃できぜつさせられると大きく勝利に近づく。
高打点のアタッカーが採用されてないことも多いため、本来はTAG TEAM GXを早々に2体並べたくはないが状況に応じてライチュウ&アローラライチュウGXを早めに出すこともそれなりにある。麻痺は強力だがエスケープボードやマオ&スイレンが採用されていることもあるため過信は禁物。

☆リザードンVmax(マルヤクデVmax)
スピードが速くTAG TEAM GXを一撃で倒してくるため相手が噛み合えば劣勢を強いられることも。幸いボルケニオンのフレアスターターを経由することが安定したスピードに直結するため後攻を選択してくることが多い。エネルギーのついたリザードンVmaxをボスの指令で呼び出しながら倒せるのが理想だがそううまくはいかないので、リザードンVmaxにピカチュウ&ゼクロムGXが倒された後はマリィやリセットスタンプを絡めながら相手の後続が育たないよう妨害し、サイド5-0からでも逆転を狙いたい。
ちなみに限定的な状況だが、もしシティリーグ決勝トーナメント再戦などで相手のデッキがわかっている場合はじゃんけんに勝っても後攻を選びたい。
似たようなマルヤクデVmaxもデッキタイプによるが基本的には似た立ち回りになることが多い。

☆ミュウツー&ミュウGX(炎)
炎ミュウミュウやレッドパーフェクションと呼ばれるデッキ。スピード対決になるが、フルドライブ+後続のアタッカーでミュウツー&ミュウGXを倒し、もう一匹のTAG TEAM GX出ている場合は1撃で倒して勝負を決めたい。げんきのハチマキがあることでサンダーボルトによって相手のTAG TEAM GXを倒しやすいのでカプ・コケコVをメインに戦いたいが、キュウコンVが採用されている場合はきゅうびへんげで倒されてしまうので頭に入れておきたい。
スピードが極めて速いので、後攻1ターン目にフルボルテージGXから入ってせんじんのまいなどと併用して2ターン目からライトニングストームで大ダメージを狙うこともある。

☆ミュウツー&ミュウGX(超)
超ミュウミュウと呼ばれるデッキ。上記のミュウツー&ミュウGX(炎)と同じようにカプ・コケコVなどを活かして中盤以降はTAG TEAM GXを1撃で倒したい。ナイトウォッチャーは常にチャンスを作れるワザなので、できる限り手札が少なすぎる状況で番を終えないように気を付けたい。

☆スガドーン
炎エネルギーがそろった場合の火力が極めて高いため理論上は不利。マリィを絡めたパラライズボルトや後ろのGXなどを倒してチャンスを掴みたいところ。このデッキに強くしたいのであれば上でも紹介したツールスクラッパーの採用が前向きに考えられる。

最後に

今回は大まかに自身のお気に入りであるデッキの1つを紹介しました。最初に述べた通り新カードや流行りが変わっていくにつれてこのデッキはどんどん形を変えていく必要があります。まあこれはどのデッキにも言えることなのですが、ゲームの性質上完璧なデッキはほぼ存在せず今日強くても来週、はたまた別のイベントや大会で強いとは限りません。カードプールはもちろん、大会結果などを見てみんなのメタ意識は目まぐるしく変化しますし、地域によっても環境は異なるでしょう。ピカゼクのようなカスタマイズ性の高いデッキは例えばタッグコールやタッグサポートの有無であってもそれぞれのプレイスタイルなどによっても強さが変化します。なのでたくさん研究やバトルを繰り替えして自分自身が納得するデッキを是非作ってください。この記事もその手助けになれば幸いです。

今はこのような社会情勢でイベントも中止となっていますがビデオ通話などを用いたポケモンカードを楽しんでいる方も多いですし、そういったものがどんどん盛り上がってくれることを期待しています。何より早く落ち着いて友達やイベントで顔を合わせる顔なじみの方、まだ見ぬプレイヤーの方々とポケモンカードできる日が来ることを心より願っています。その時は是非一緒にポケモンカードで遊んでください!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?