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動物さんのグリーフと向き合う

皆様は

グリーフケアという言葉を

ご存知でしょうか。



グリーフとは

深い悲しみ、悲嘆といったことですが


様々な別れや何かを失う前後に

心や体に起こる様々な変化を経験します。



長い間お世話になった方が

他の土地へ移動になるときや


新生活で慣れ親しんだ土地を離れるとき


離婚をするとき


転職


死別


などにより感じる深い悲しみや喪失感


それに伴う精神的、肉体的な苦痛です。



その症状はとても多く

側にいる人が気づかないようなものも

多いでしょう。



食欲がなくなり、疲れやすい


眠れない


やる気が起きない


忘れっぽくなった


無理に人前で明るく振る舞い

気を紛らわそうとしたり



音楽を聴いて恋しくなったり



死別などにおいては

自責の念などもわいてくるでしょう



自分だけが楽しんだり

美味しいものをいただくことも

いけないように感じたりもするでしょう



ショックのあまり

悲しみを感じないというのも

グリーフの一つです。



それらはごく自然のことであり

人それぞれのグリーフがあります。



動物さんを失う前後にも

愛する人を失うのと同じように

症状が現れますので


ペットロスと呼ばれるものも

動物さんへのグリーフの一つと捉えて頂ければ

よろしいかと思います。



ペットロスのケアもグリーフケアです。



愛する存在を失うことは

人間であれ動物であれその苦しみは壮絶で

はかり知れません。



一緒に同じ道を歩いてきたのに

どこへ行ってしまったのかと思うでしょう。



一人残されたお散歩道からそれて

藪の中を探しても見つかりません。



動物さんが残してくれたメッセージを

残された飼い主さんに受け止めてほしい、



今後の人生に生かしてほしいと

強く願う動物さんも少なくありません。




先に旅立つものは

残された人が幸せになるために

メッセージを必ず残していくのです。




ぜひ



それは受け取ってあげて

ご自身の人生に

生かしてあげてほしいと思います。



そのためにも

早く乗り越えよう(乗り越えさせよう)

などといったことや


人前で無理に話題を変えたり、

乗り切ろうとせず



悲しみ苦しみを感じるままに感じ切り


時間の流れと共に移り変わる

グリーフを受け止めていくことが大切です。



死生観などにおいては

その人が一番しっくりとくるものを

大切にされるとよろしいかと思います。



周囲が良かれと思って

お骨を早く納骨しましょう、

動物さんと人間は一緒のお墓じゃないほうがいい



などと言うことは私は慎むべきだと思います。



その人が心からそうしたいことを

させてあげることが大切です




国の数だけ、人の数だけ

信仰も、考え方も違ってきますので


どれが一番正しいというものはなく


その人の想いが一番大切になります。




おそばに置いておきたいなら

何年でもお骨は置いてあげればいいでしょう。



ご自身の死生観を大切にしていると


やがて


 『あの子のためになること』


『あの子が喜ぶこと』


『自分がしてあげたいこと』


を考える時期が来るでしょう。



なぜその動物さんと巡り合い

今世で人生を共に歩んだのかを知り、

あるいは感じることが出来る日が来ます。



頭の中や心の中に


スペースが開いたときに一つ


またスペースが開いたときにまた一つと


入ってくるかもしれません。




愛する飼い主さんに送ったサインを

気づいてもらえた時

動物さんはそれは大変喜ばれるようですよ。



飼い主さんが一歩を踏み出せたとき

またその動物さんとの未来へ続く

新しい道を歩んでいくのです。





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