AI・NAGA打牌研究所 File2「機械的に打つ強さとは」
さて、記事を出してから1週間経ち、1週間に2つ記事を書くのは無理だということが分かった。元々ゆる〜くやっていくつもりだったので気にしてはいないがやはりWせりんさんやZeroさんのような書く力は一生懸けても身につくことはないだろうな、と感じる。
今日はたまたま、割とつまづいている人にとって課題が盲点になりがちな、序盤の戦略がメインな記事になりそう。
それではさっそく。
①微妙な役牌鳴き判断
かなり苦しい形だがNAGAはこの西をポン。とりあえず役を確定させたいというのが第一の目的にあるが、似たような手でよくスルーしていたりするので、考察してみる。
手にドラがあるか、そして安全牌があるかを基準に鳴いた模様。
①ドラが一枚あるなら重なることも考慮してまず鳴くことを前提に考える。
②鳴いた後に安全牌や候補の字牌がたくさんあると、瞬間の守備力はそんなに変わらないので鳴き寄りにしてよい。
こんなところだろうか。ちなみに
さらにドラを引いたが、9mや中ではなく1pを切ったことから打点(三色や中)や守備力も意識していることがわかる。
②四暗刻鳴いた方がいいのか問題
僕こういうの割と鳴いた方がいいと思ってるんですよ。っていうのは1つ鳴かないことで劇的にアガリ率が下がるような気がするんですよね。
ただ今回は聴牌してるので後々9mのポンテン嫌々取らされるとかそんなことにはならないんで微妙だと思いますが、トイメンも早そうなので分かんないです。
③安牌の持ちどき
僕は割と何も考えず南切ってそうですが、NAGAは打5sとしました。でもたしかにこの5sって意外と仕事してないなーと。
この「意外と仕事しない牌」って覚えておくと便利なのかもしれません。有名処でいくと6889の9とか23578の5とかでしょうか。577889の5も結構切っていいのかもしれません。感覚だと限界があるので、こういう形は覚えるとかなり成績の安定には繋がりそうです。
④ダマテン判断
さらに続き。上家からリーチが入って自分は平和一盃口ドラドラの11600聴牌。1pは現物だ。
NAGAは打6mダマとした。ここら辺はアプデ前と変わってない。6mはまあまあ通りそうで、ダマでも脇からかなり出そう。切るのがもうちょっと危険な牌だったり、内に寄った両面ならリーチの方がいいと思う。
⑤ダマテン判断その2
親番、残りツモは一回で役なしのドラドラを聴牌。ラス目が危険牌を連打しており、高い手のイーシャンテンまたは愚形聴牌が入っていると予想される。
トイメンも中盤の両面チーで1000点ではなさそうだ。
が、しかしNAGAはリーチとした。
親リーは強いというのもあり、例えばダマテンの高い手で追っかけられてもツモ番が一回しかないから良いということなのだろう。
僕はこの「残りツモ一回だからリーチ」みたいな考え方はあまりしたことがないが、今後、参考にしていきたいと思う。
⑥トップ目のホンイツ基準
ホンイツは強い、と昔から言われてきたが、それはトップ目だとどうなる?また親番だとどうなる?というのが今回の牌姿である。
NAGAの選択は打7s。ラス前でここでアガっておけばかなり確実なケースにも拘らず聴牌は取らなかった。
人間からすると、これ以上鳴いて守備力が落ちるのも、遅くなるのも嫌な感じがするがNAGAはそれ以上に1500を5800にする価値は大きいと見たのだろう。
まあ要するにホンイツってめちゃくちゃ強いって話ですね。迷ったらホンイツ!
⑦点数状況とアガリ率
麻雀、少なくとも天鳳というゲームにおいては配牌を取る前だからといって東一局を除くどんな局も、アガリの可能性はみな平等に25%にはならない。
例えば、親番のダンラス目がいて他3人が僅差で競っているとすると、当然ダンラス目のアガリは通常より厳しくなる。
また、逆にダントツ目だとリーチに押しづらくなるので押してアガることは少なくなる。
この点数状況によってアガリ率が1番変動しやすいのが、「オーラス」だ。
トップ目と1900点差で迎えたオーラス。だが、現状ドラ0。リーチを打つと下2人、下手したらトップ目までにも押されてしまう。ここで「リーチを打ちたくない」という感覚は持っておきたい。
NAGAはここから打5s。
チャンタの門前テンパイかドラ引き、三色の鳴きチャンタを見て苦しい進行だが、ペン7sとかのリーのみを目指すよりはかなり合理的な選択と言えないだろうか。
以上、読んでいただきありがとうございました😊
(AI・NAGA打牌研究所 File2 終)