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短編小説

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10分くらいで読めるシリーズ。
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記事一覧

【短編小説】オーバーソシャク/ダイナマイトエンゲ

『ナヴァ・成田・エアポート』内にある、『第二ターミナル』は太陽が真上に昇る時と、太陽が沈…

鳥居図書館
4か月前
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【短編小説】ピエタ

 四つん這いにした声色の違う男女を横一列に並べ、結束具等で地面に固定する。一列に並べられ…

鳥居図書館
4か月前
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【短編小説】地球救済作戦

 巨大な月の前にある一隻の宇宙船。それは地球を救う為の希望の星。成功すれば、人類史に残る…

鳥居図書館
10か月前
4

【短編小説】八つ目蟷螂

 昨年に姉は高校を卒業して、一日のほとんどを部屋の中で過ごすようになりました。  姉は高…

鳥居図書館
10か月前
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【短編小説】ラストライブ(殺し屋シリーズ)

ラストライブ  七瀬亜希子。彼女は今、日本全国を飛び回る人気ミュージシャンだ。  年はまだ…

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【短編小説】恋海月

 ゆらゆらと揺れている。記憶があった。それは淡い。  今飲んでいる恋・珈琲が最後の一杯な…

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【短編小説】闇鍋事件(殺し屋シリーズ)

 偉い男がいた。そしてこの偉い男は、他の偉い人たちに負けず劣らずの悪人、である。 「ふぅーん。で、何? その面白い遊びってのは?」  訳がわからない位に寝かせて、値段が跳ね上がったワインでほっぺたを紅く染めた偉い男が、わざと目を薄く開き、満足げに唇は歪め、ますます下品な表情で、取り巻きの下衆に聞く。  「はい、これがとても面白いんですよ。菅さん」  菅とは、この、偉い男のことだ。 「おい、もったいぶらずに早く言え!」  そう言いながら、取り巻きの下衆の肩を乱暴に掴み、大きく揺

【短編小説】ぬるぬる

 テレビで嫌なニュースが流れていた。そんなものを見ている時は決まって、頭の中がぬるぬるに…

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【短編小説】養殖

 ——私は自分の部屋に逃げ込み、この文書を作成している。今、部屋の外には無数の『可愛い子…

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【短編小説】バウムクーヘン

 彼女と一緒に暮らしている。二人での生活は結構だらしなくて、ご飯も決まった時間に食べない…

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【短編小説】サファイアに薔薇

 「植物って、確か太陽と水と空気と養分で育つんだよね!」  彼女は中学二年生の女子で、名…

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