短編映画のアイデア
昔から新宿に住んでいる男がいる。その親もここに住んでいた。江戸時代から、いや、もっと遠い時代から先祖はここに住んでいた。男は小太りの平凡な男だった。年齢は三十半ばになっていた。
まだ結婚していないどころか、恋人もいなかった。
会社へ行くと男の同僚たちがそわそわしていた。
今度、清純そうな可愛いい、新入社員が入ったという噂話で持ちきりだった。
男には遠い世界の話しにしか聞こえなかった。どう考えても自分にはもてる要素はなく、きっと格好いい男がさらっていくに違いないと思っていた。名