呪術廻戦125話感想と今後の展開考察(願望9割)


呪術廻戦125話、読みましたか?
読んだ私は死にました。(精神的に)


Twitterのトレンドにも上がるほど盛り上がっている呪術廻戦、今回はついに衝撃の展開で締められました。
ただ、今回の話にはかなり謎が残っております。
その部分について、個人的な深読み&考察をしていきます。

以下の文章は2020年10月12日現在での最新話までのネタバレを多分に含んでおります。
コミックス派、アニメ派の人は引き返すことをお勧めします。
また、個人の勝手な考察なので内容の精度についてはご了承ください。

よければどうぞ。










↓↓


釘崎野薔薇は死んだのか。


125話ラストでは、真人の掌タッチを受けてしまった野薔薇ちゃんが顔面爆発して終わります。ヒロインなのに!!
124話でタッチされ、そこから回想が入ったために「ナナミンみたいに実は生き残るんじゃ?」「いやいやあの鬼畜単眼猫(作者)だから…」と1週間の間盛り上がった読者を嘲笑う爆散。
明らかに目玉は吹っ飛び、脳にまで達してそうな一撃に、野薔薇が2番目に好きな私は絶望しました。
(ちなみに一番は夏油様です。本編開始前から故人…はぁ)

ただ、釘崎野薔薇は本当にここで退場したのでしょうか。

この問いについて、


私は「死んでない」と思います。NO!!

これは「野薔薇ちゃん大好きだから死んでほしくない」と云う私情が8割ですが、残り2割として「過去回想の違和感」と「メタ推理」の2つを挙げさせていただきます。
まずは一つ目。

1.過去回想の違和感

124話〜125話(真人の攻撃を受けてから顔面爆散するまでの間)に野薔薇ちゃんの過去回想が入りました。


この話、何か違和感感じませんでした?私は感じました。

124話部分では野薔薇視点ととれるモノローグで回想がスタートしていますが、125話に入ると実際は野薔薇ではなく、その友人のふみちゃん視点で話が進み、野薔薇ちゃんがひたすら一人で無双してあっさりと締めています。
そしてその後野薔薇の心情(席云々)に戻っています。

この過去回想を読んで「野薔薇の過去も回収したからこれ野薔薇死んだやろ」という考察も掲示板等で見かけましたが、本当に回収されているのでしょうか?特に

・野薔薇の家族構成、家族関係
・野薔薇が術式を会得した経緯

この辺に全く触れられていません。
メインキャラである野薔薇がどのようにして「藁人形」などという「古臭い」能力を会得したのか、芥見先生がなんとなくで決めたとは思えません。
(この辺りは後半のメタ考察でも触れます)
また、回想でふみちゃんが一瞬「野薔薇の母親」に触れていますが、これが仮に野薔薇の性格のルーツだとすると、「野薔薇祖母、村の人」⇄「野薔薇母、(野薔薇)」で対立しており、ますます野薔薇母の人物像に触れられないまま野薔薇の過去編が締められているとは私にはどうも思えないのです。

開示されている情報が少ないのでまだあまり革新的なことは言えないのですが、今回の回想は

・あくまで一部開示であり、野薔薇の伏線回収は終わってない
(=野薔薇はまだ死なない)

そしてさらに踏み込むと

・ふみちゃんは呪霊なのではないか?

と思えるのです。
ふみちゃんは普通の生きている同級生、という印象がミスリードであれば今後更なる過去回想への展開及び本編への関連性が強まると思います。


さて、ここで結構唐突な仮説をぶち立てたわけですが、もちろんこれは理由があります。(当たってるかは知らん!!!)

まず、ふみちゃんの描写がおかしい。
野薔薇の憧れの女性である沙織さんは勿論前から出ていましたが、ふみちゃんは(おそらく)今回想で初登場です。
しかし野薔薇との親密な関わり方を見ていると、1巻で沙織ちゃんに触れてふみちゃんに触れなかった、まるで後付けのように扱われている事実に違和感を覚えます。
また、

・ふみちゃんは124〜125話の中で『野薔薇としか会話をしていない、目も合わせていない(家族とすらも)』
・スマブラに参加していない(ふみちゃんの前にコントローラーが置かれているようだが握っている描写はない)のがいかにもミスリードを促しているように見える
・野薔薇がふみちゃんの水色のランドセルを欲しがったが、結局交換できていない。野薔薇が水色のランドセルに触れた描写が無い
・余所者を排除する地域性の割に、ふみちゃんがいじめられている描写がない。(順平くんへのいじめはあんなにしっかり描いたのに!)
・そもそも野薔薇と村人の確執も対して描写されていない(あんだけ「自分以外は狂っている」と蔑んでいるのに。順平くんへのいじめはあんなにしっかり描いたのに!)

という違和感有りまくりの描写です。
回想終盤でふみちゃんはどうやら高校生になっていますが、呪霊が(見た目)成長しないなんでどこにも描いてないですからね。
あ、でもリカちゃんは最後少女のままだったか…難しいな。
あと沙織ちゃんも「二人の女の子」と言ってるからふみちゃんのこと認識してるんだよなぁ。
ちょっとこれがあるからこの案は少し弱い。
ただ沙織ちゃんも霊感持ちだったら見えるのかな?
都合よすぎな気もするけれど。ごめんなさいツメが甘くて。

また気になるのが、「沙織ちゃんの家が嫌がらせを受けた」描写のコマ。
雪はわかる。実際雪掻きしないとめちゃ大変だしね。
ただゴミや落書きははっきりと見えない。
ゴミは雪に埋もれてるんだろうけど、落書きもそんなに見えなくない?
それに沙織ちゃん自身が引っ越した理由を明確に語ってない。

まぁ描写については背景アシスタントの力量にもよるからなんとも言えんのだけど、ただでさえ結構辛辣な描写が多い呪術でそんなにぼかすかね?
ここにも意味というか、「実は嫌がらせなんて受けてなくて…」みたいなミスリードがある気がする。考えすぎ?

過去編の余談。
「赤飯を持ってきた」のくだりですが、結構皆んな「気持ち悪い」とコメントしていて、一方私は「田舎は割とご飯のお裾分けありうるなぁ」と感じました。
(私自身東北の田舎育ちだから違和感感じないだけ…?)

ただこれ、深読みするとおそらく「初潮祝い」ですよね。
確かにこれはほんと気持ち悪い。うん
…でもなんでみんなそんなすぐ気付けるの????

あとさらについでに、125話が公開される前は「野薔薇の回想に出てくる白髪の女子(沙織ちゃん)=偽夏油につく白髪おかっぱ娘」説があったと思うんですけど、これは今回で明確に否定されました。
ただ、これだけ「不思議な雰囲気を纏ったお姉さん」として描写された沙織さんが実は普通のOLだったという結末こそがミスリードであり、『ふみちゃんこそが「白髪おかっぱ」なのでは?』なんて…
…ごめんなさい調子に乗りすぎました。さすがにこれは無いな。

話が脱線しましたが、「野薔薇の過去」回想の違和感、これがヒロインである「釘崎野薔薇」の本質に触れていない、つまりここでの退場はないという意見です。

ここまででも結構メタ的な推理ですが、以降ではさらに深読みしていこうと思います。


2.影響を受けた作品とメタ推理

私のバイブルであり、芥見先生も大好きな漫画「ワールドトリガー」の有名な一説。

『戦術で勝負するときは相手の戦術レベルを計算に入れる』

皆さんもちろん知ってますよね!!!!!ね!!!!

厳密な意味は異なるかもしれませんが、要は読者があれこれ深読みしても「作者がノリで描いているだけ」というパターンもあるのです。
なので、芥見先生が実際どこまで設定や展開を練って話を描いているのか、という視点を計算に含めて考察を深めようと思います。

芥見先生の連載作品は呪術廻戦が初なので、過去作品から作者の展開を追うことはできません。
ただ、芥見先生は生粋の「ジャンプっ子」であり、我々アラサー読者とかなり近い感性を持っていると思われます。
また芥見先生は過去に好きな漫画として「太蔵もて王サーガ、BLEACH、ワールドトリガー、幽☆遊☆白書」
などを挙げています。
また、読者としても呪術廻戦はハンターxハンターやBLEACHにかなり雰囲気が似ていると感じます。(これはあくまで私の感想ですが)

作者がこれらの影響を受けていることは多くの方が同意できると思います。
またこれは少し余談になりますが、そもそも主人公サイドの「男二人女一人+先生」という組み合わせ、そして「主人公が体の中に化け物を飼っている」という設定はガワだけ見ればまんまNARUTOですしね。

この辺りの作風を考慮すると、ヒロインである野薔薇の過去や能力の設定を芥見先生が適当に決めているとは思いづらいのです。

実際、東堂の「存在しない記憶」が本当に虎杖の異能の伏線であったことが判明したとき、皆さんめちゃくちゃ感心してましたよね。
私もあのシーンかなりびっくりしました。

芥見先生は数巻分離れる描写でも伏線を引いてくる、引くことができるというのは疑いようの無い事実です。

そしてやはりヒロインである野薔薇が主人公の目の前でやられて(それが主人公の覚醒のきっかけになったとしても)そのまま退場するのは少し違和感を感じるのではないでしょうか。

また、芥見先生は「「呪術廻戦」を王道に向き合うことを目標として描いている」と公言しています。(なんかのインタビュー)
さらに「日の丸相撲、ヒロアカを読んで王道と真剣に向き合うことを考えた」とも明言しています。(5巻途中の作者コメント。堀越先生から帯推薦文もらっている)

呪術自体は邪道の雰囲気ビンビンですが、その中でもジャンプの王道に向き合うというなら野薔薇ちゃんが進撃の巨人のキャラようにここであっさり屠られるのは、違うのではないかなと思います。
(最近はチェンソーマンが邪道突っ走りすぎて感覚がおかしくなってる気もするけれど…)


今後の展開予想(願望)

ここ最近の漫画は、SNSを通して多くの人の感想を聞かされる分「設定や展開に矛盾があるとすぐ叩かれる」傾向にあると思います。
そのため、明らかに格上の真人の攻撃を受けてしまった野薔薇が致命傷を受けるという展開は避けられなかったというか、「なんかよくわからんけど野薔薇すごいから無効化した」ってご都合主義が来なかったのは正解だと思います(何様)。

また、ヒロインの爆散(字面がひどい)を間近で見せられた虎杖が怒りを糧にして真人を潰す、というのも王道であり、やはりここで一旦野薔薇が致命傷を受けるのは避けられなかったのでしょう。展開的に。

ここだけを考慮すると野薔薇ちゃんの退場は避けられなさそうですが、上記で述べた
「回想による伏線改修が不十分で違和感」
「芥見先生はかなり展開を練って描いており、序盤でのヒロイン完全脱落は王道とは言い難い」
2点から野薔薇ちゃんは
「一旦脱落するけど、のちに復帰するのではないか」と私は読んでいます。

そもそも呪術廻戦自体、序盤に主人公である虎杖が一旦死ん(だように見せかけ)て、修行後復帰する流れを辿っています。
野薔薇ちゃんも虎杖たちと別ルートで回復→修行→復帰するのではないでしょうか?

ただでさえ野薔薇は同期の虎杖伏黒に比べると実力的には一歩劣り、また能力の相性も重要ですがやはり自力の差がかなり顕著に出る世界観なので、裏修行ルートを通らないと野薔薇ちゃんが今後も最前線で闘うメインキャラを張るには説得力が足りなくなってしまうのではないでしょうか。

じゃあどうやって回復復帰するかというと、まぁそこが読めないわけで…。
トレンドに上がった反転術式については、確かにグニィは治せないけど軽い攻撃なら何とかなる(七海は一度家入さんに治してもらっている)のですが、今回のも反転術式でホイホイしちゃうとそれこそ世界観というか、バランスが崩れそうですよね。便利すぎ。
そもそもそういう一般的な回復が効かないからこそ真人のおぞましさが映えるわけで。

京都高との交流戦で「女性の傷」云々の話もありましたが、これも伏線と信じたい。
ヒロインだから顔も完全回復して復活、というよりは片目欠損してもその左目分を他人の視界を盗んで戦えるくらいになって戻ってきて欲しいまじでSIREN嘘ですなんでもないです

この辺りはまじで私個人の願望です。単眼猫様、何卒よろしくお願いします…。

もっと語りたいことはいっぱいあるのですが、ほぼほぼ私の妄想垂れ流しになってしまう、特にメタ推理のところはちゃんと全部根拠のある引用をつけるべきだったのですがどうしてもやはり読んだときの感想に引っ張られて
曖昧な内容になってしまったのでここまでとします。

あと序盤の文章300字くらい消しちゃって吹っ飛んでるのでもう限界です。

みんなもジャンプ本誌読んでリアルタイム考察しよう。

おわり。土曜日発売の126話で本当に野薔薇ちゃん死んでたら私も死ぬので弔ってください。

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