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中検準一級に2ヶ月で合格した話(学習法)

この記事は5本にわたるシリーズのうちの1本です!中検対策の記事は全てこちらから読めます↓

前回の記事のまとめ

前回の内容のうち、今回の記事に関係があるものをまとめます。

[筆記]

目標は、合格点75点に対して前半の知識問題で42/56、後半の記述問題で33/44とし、主に知識問題に学習時間を割くこととしました。

[リスニング]

リスニングの目標点は、選択45/50、書き取りが30/50としました。現実的に選択問題を満点取るのは厳しいので、そこに甘んじず書き取りで及第点をとることを目標にしました。

そして、全体の目標が以下の通りです。

[最低限の目標]

  • キクタン上級編の単語を全て「見たら意味がわかる」状態にする

  • キクタン中級・上級編、トレーニングブックに出てくる成語を全て「見たら意味がわかる」状態にする

  • キクタン慣用句編の語彙を全て「見たら意味がわかる」状態にする

  • トレーニングブックのSTEP1、2の問題を全て解けるようにする


[可能なら達成したい目標]

  • 暗記した語彙を全て「漢字で書ける」状態にする

  • 日本語の意味を見て暗記した成語を全て思い出せる状態にする

  • 日本語の意味を見て暗記した慣用句を全て思い出せる状態にする

暗記系の全てに共通するもの

2ヶ月でキクタンやトレーニングブックに掲載された語彙を2000くらい(一応)覚えるのは、楽なことじゃありません。そのため、試験のためだと割り切って短期記憶に入れるための勉強をしました。

その時に使ったのが、Ankiというアプリです。パソコンとAndroidのスマホなら無料で使え、iOSだけ3000円くらいします。基本的にパソコンで使いましたが、iOS版も後で購入したら電車でも気兼ねなく使えて便利でした。

Ankiについてはnoteにも役に立つ記事がたくさんあるので、ぜひそちらを参考にしてください。

キクタン上級編の単語

こちらは大体1日あたり30単語(Anki換算だと裏表カウントで60枚)覚えていきました。「そんなに覚えられるの?」と思う方もいるかも知れませんが、Ankiは今日やったものが明日も明後日も暗記度合いに応じてフラッシュカードのように表示されるため、必ずしも1日で30単語覚えきるわけではありません。

キクタン上級編は1008単語掲載されているため、毎日30単語進めていれば34日で一旦全ての単語に目を通すことができ、残り26日間復習に使うことができます。60日で全て覚えるのは大変そうですが、最低限の目標である「見たら意味がわかる状態」は割といけます。

また、Ankiを使う際は「日本語⇔中国語」ではなく、「日本語⇔ピンイン」としていました。漢字を見れば大体わかるので、負荷をかけながら読みを正確に覚えて中検準一級の和訳で出る書き取りの対策も行いました。

Ankiのイメージ
Ankiの使い方は上記の記事を参考にしつつ、ご自分で調べてほしいですが、簡単にいうと便利なフラッシュカードです。日本語の下にある「词典」を押すと自動で右側の辞書に語彙が検索されるように作ってあります。

基本的に書かずに進めていましたが、どうしても覚えられないものや漢字が難しいものは、別でノートなどに書きました。全てを書くのではなく、選んで書くのが重要です。

その際にはエクセルで掲載単語と意味、単語の番号をまとめておき、いつでも書き取りの練習帳が作れるようにすると便利です。

キクタン上級編をまとめたエクセルファイル

ぼかしてるので見づらいですが、一番左が番号、次に中国語、ピンイン(自動入力機能があります)、日本語、空欄という風に作成しています。

PDFにするときに穴を開けたいところを非常に薄いグレーにしておくと、よく見れば解答がわかる穴埋めテストになるのでおすすめです。

キクタン、トレーニングブックの成語

成語はこれまでほとんど覚えたことがなかったので苦労しました。正確には成語だけでなくことわざのような表現も含みますが、僕の暗記したリストには約1000個の表現が収録されています。

成語は1日に20個暗記します。こちらももちろんAnkiですが、それをやる前に毎回20個1回ずつ漢字を書くようにしました。時々打ち込んだ字が間違っていることもあり、かつ成語は端的な意味だけ見ても理解ができないことが多いため、最初に辞書やネットを使ってもう少し詳しい意味を調べつつ書くようにしました。

ちなみに:トレーニングブックの使い方について

キクタンは音声が付いているので聴きながら書き起こしもできます。しかし、トレーニングは音声がないのでそうはいきません。

また、問題集という性格上、先に問題を解いてしまう人が多いのですが、何も知らないうちから問題を解いても全く意味がないため、まずは索引を見ながら準一級のページにある成語を全て書き出しましょう。

僕はiPadでgoodnoteに移してから語彙をマークしていきました。マークした表現からキクタンと重複するものを除いて、残ったものをエクセルに書き起こします。意味は索引に掲載されていないため、書き起こした後解説のページを開いてから1つずつ探して入力しました。時間の無駄のように思う人もいるでしょうが、この作業が終われば最強の学習ツールになるので頑張りましょう。

一度覚えてからトレーニングブックの問題を解くと、大体9割正解できます。「1割間違えているんだから覚えてないじゃないか!」といわれたらその通りですが、似た意味の単語は日本語の意味を覚えても違いが分かりにくいことがあったり、思っていたニュアンスと違っていて間違えることがあるため間違えます。

100個完璧な語彙を身につけるより、中途半端でも300個知っている方が学習した語彙に出会う確率も高くなり、勉強が楽しくなります。中検準一級に関しては質より圧倒的に量が重要なので、僕はこの方法を取りました。

キクタン慣用句編の語彙

ある程度成語を覚えて問題を解くうちに、意外と成語より慣用句で間違えるということに気づきました。キクタン慣用句を使ったのは試験の約1ヶ月前でしたが、収録数は392個しかない(感覚が麻痺しています、、)ため1日30個やれば13日で1週、残り17日復習に回せます!

慣用句も成語とほぼ同じく、まずはノートに1回ずつ書いてからAnkiをやります。似た言葉が非常に多いため、同じ訳語や似た訳語のものはキクタンの意味+αを辞書から調べて掲載しました。

トレーニングブックSTEP1、2の問題

トレーニングブックは語彙問題のSTEP1、2を主に使い、他はほとんど触れませんでした。

学習を始めたばかりの時に成語を除いた部分を普通に解いたところ、正答率は60%程度でした。正直全く太刀打ちができないと感じて、「今回は記念受験だな〜」と思いながら勉強してました。。

1回解いて無理だと確信したため、解説を読みながら怪しい単語はこちらもエクセルに入力し、Ankiにぶち込みました。ただ、慣用句でも成語でもない語彙を無限に集めてもキリがないため、慣用句だけの収録でもいいと思います。

また、STEP1については半分くらい例文をノートに書き写しました。漢字の練習と語彙の習得の両方が期待できると考え、実際2回目に問題を解くときはだいぶ正答率上昇に役立ちました。しかし、時間がかかりすぎるので挫折しました。

2回目に解いた時は大体8割正解することができました。STEP2は怪しいものが多かったため、間違えた問題を今度はワードに打ち込みました。

問題をそのまま入力し、解説はシンプルに作り直し短時間で全部見られるようにしました。また、二字熟語は同じ漢字が含まれる(多分かなりマイナーな単語)選択肢がたくさん出てくるので、それを見越して同じ単語を含む語彙を辞書で一気に調べ、何となく出そうなやつを5個ほどメモしておきました。

以上が、目標に合わせた学習法です。癖が強い勉強の仕方で、万人受けはしないでしょうが、誰かの役に立つと嬉しいです!

次は過去問の扱いについて書こうと思います。

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