見出し画像

(2024/6/18 修正)【5e】なるべくお金をかけずにD&Dを遊ぶ方法【世界で最も偉大なRPGの第5版】

※WotC日本法人によるD&Dベーシックルール公開再開に伴い、いくつかのデッドリンクを修正しました。

注意:本記事は全編無料です。応援いただけると軽率に買ったサプリメントの翻訳や利用、感想とか捗るので、ちょっと試験的に販売ボタンをつけてみます。

お金、大事ですよね。昇給額がしょっぱくてしんどい人生を送っているおっさんmashです。だいぶん5eに関していろんなPDFを買ったりKickstarterでKICKしたりしているのですが、D&Dをはじめるコストはホントは低く抑えられるんですよ。本当に、いろいろなやりくりでいくらでも安く出来ます。


基本ルールが無料

現状、ダンジョンズ&ドラゴンズというゲームは「基本無料」のゲームです。ルールブックと最低限のデータは現在無料で手に入れることが出来ます。日本語で。それがこの「ダンジョンズ&ドラゴンズ ベーシックルール」です。プレイヤーとマスター用であわせて200ページ弱のボリューム。これだけでも頑張れば(頑張れば、ですが)一生遊べます。一生です。ライフタイム全部です。一生一緒に居てくれます(無料でダウンロード出来るので)。

少しだけD&D世界の記述が存在している基本ルールはこちら。種族は人間・エルフ・ドワーフ・ハーフリングの4種、クラスもファイター・クレリック・ウィザード・ローグの基本4種だけですが、これを20レベルまで扱うことが出来ます。モンスターデータやマジックアイテムのデータはダンジョンマスターズガイドの方に掲載されています。これをダウンロードして、100均でTRPG用ダイス(セリアで売っている!)を購入し、シナリオ「腐敗の影」をダウンロードすれば、すぐにでも友人を集めてプレイ可能です。

ここに更に「フィフスエディションRPG」として配布されているモノを取り入れると、種族も暮らすもグンと拡がります。これは自分の記事でも紹介した「SRD5.1」のだいたい翻訳版です(全部ではなかったはず)。

正直、このルールブックだけでも一生遊べるんです。初期投資はダイスと書き付けるノートと筆記用具ぐらいあれば良い。でも、更に無料のリソースはあるんです。英語の資料もDeepLを使うと無限にあると言っても良い。

キャラクターデータベース

英語環境ならD&D BeyondというWtoCが提供しているサービスを使うと、キャラクター作成がすこぶる楽になるのですが、日本語には非対応。でも、作成したキャラクターをネット上に公開するサービスは日本にもありまして。それがこのD&D5版キャラクターデータベースです。

このサイトには、自分で作成したD&Dのキャラクターデータを記録することが出来まして。これは特にオンラインセッションで必要不可欠なモノでして。他のプレイヤーやマスターに自分のキャラを見せるときにはだいたいこれを使っていますね。

こんな感じに記録できる

バーチャルテーブルトップ環境

オンラインセッションに使用するバーチャルテーブルトップ(VTT)環境がありますが、無料で使えるモノの中でD&Dと親和性が高いのはユドナリウムですかねぇ。僕は特にユドナリウムの機能追加版ユドナリウムリリィをお勧めします。

ユドナリウムリリィは「マップマスク」機能に「スクラッチ」機能が加わっているので、マスクの形からダンジョンマップの中身が推測できちゃう、なんてコトが減って、よりプレイのクオリティをアゲられるようになったんですよ。非常によい。最近このバージョンでプレイヤーをやらせていただいたノですが、快適で没入も出来て楽しかったですね。
あと、ユナドリウムはD&Dキャラクターデータベースのデータからキャラクターの駒を作る事が出来るし、SRDのモンスターデータもそろっているのでプレイに必要な手間がだいぶ減るんですよ。これがデカい。

バトルマップ

戦闘時のマップなどはどう確保するか、これは二通りある。自分で描くか、出来合いのものを使うか。どちらも無料で使えるツールが用意されている。

マップを自分で描く

まず、ダンジョンマップは無料で描くサービスが結構ある。自分がお勧めするのは「Dungeon Scrawl」だ。

このサービスは非常に直感的にダンジョンマップを作成することが出来て、簡単に画像ファイルでエクスポートできるから便利です。ここで作ったマップをユドナリウムのマップに使ってもいいです。

こんな感じに壁とオブジェクトを直感的に配置出来る

出来合いのものを使う

出来合いのバトルマップも、ちょっとネットで探し回れば無料のモノはいくらでも見つかる。シナリオに合わせたバトルマップやダンジョンマップを探してみよう。もしくは、思いついた橋から片っ端にローカルに保存して、マップからシナリオを作るのもよい。
例えばダンジョンカリグラファーの製作したダンジョンマップをフリーで公開している Dyson Logos。ここはバリエーションも豊富だし、プリントアウトして使うもよし、このままVTT似使用してもよし。ここのマップは商用利用も可能なので(著作権はある)安心して配信とかにも使ってみてほしい。

野外マップも結構フリーのものが多く、BattleMap freeで検索するといろんなサイトが出てくる。例えばここからダウンロードして、いったんストックして、マップを見ながらインスピレーションを得てそこからセッションを構築していくのもお勧めのやり方です。

モンスターデータ・スペルデータ

以前自分の記事でも説明したが、ダンジョンズ&ドラゴンズのコアのルールはOGLという規約を守っていれば、好きなだけ参照して自分のコンテンツに組み込んでもいい。このルールがあるから、非常に幅広く大量のサードパーティーのサプリメントが出版されている。

で、このOGL規約では「勝手に公開してはいけないPrivate Content」と「規約を守れば勝手に公開して良いOpen Content」の二種を分けていいってルールになっており、一部のパブリッシャーはモンスターデータや種族データの一部をOpen Contentにしているものもある。そんなOpen Contentを1カ所に集めて閲覧可能にしているサイトがある。

それがこのOpen5eだ。もちろん全部英語なのだが、モンスターデータやアイテムデータの出所なんてプレイヤーは気にしない。気に入ったモンスターがいれば機械翻訳で使ってみよう。ただ、伝承部分とかモンスターアートとかはOpen Contentではないから「どんなモンスターかよく判らん…」ってコトになるかもしれないが、それはそれ。君が勝手に伝承をくっつけていっそ名前も変えてしまうとかもありだ。もう一度言う。プレイヤーはモンスターデータの出所など気にしない。君がこのテーブルの王だ。王は多少横暴に振る舞ってもいいのだ、民たるプレイヤーから革命を起こされない程度には。
このOpen5eというサイト、モンスターだけでもSRD掲載のモンスターに加え、Kobold Pressのモンスターデータ本4冊に、Advanced5e のモンスターデータからも掲載誌、その結果総数2000種類弱のモンスターデータが無料で手に入る。
更に、Kobold PressのDeep MagicとVault of Magic、Tome of Heroes のOpen Contentのデータも追加されているので、スペル・マジックアイテム・種族のデータまで追加で手に入る。ここのデータを訳して自分の卓に持ち込むと更に世界に広がりが増すぞ!

頑張れば無料でここまでのデータが手に入る

自分の心の中に再現したいファンタジー世界があり、それに乗っかってくれる友人がいるなら、D&Dは本当に初期費用を下げてプレイ開始することが可能だ。基本ルールが無料なので、極論一銭も金をかけずにD&Dを遊ぶことも出来る。
ただ、ここまで提示したデータを使いこなすろなると「相当頑張らないと」いけない。頑張らないといけないモノは普及しないし、お金を出すと質が保証されたテキストがちゃんと手に入るわけだ。この辺は君がどこまで頑張れるか、にかかっている。

さて、あまり極端に頑張りたくない僕たちは、素直に市販のソースブックを買おう。8月にはターシャの万物釜が発売されてPCもDMも環境が激変する。しかし激変した環境の方が面白さが増すぞ!みんなも期待して8月を待とう!!


ここから先は

0字

¥ 150

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?