Non-binary / それは「性別に囚われずに一人の人として私を見てほしい」という意思表示
最近、「女」という枠組みにカテゴライズされることに明らかに違和感を覚えるようになったので、この文章を書くことにしました。
"Non-binary" という言葉を初めて聞く人も多いかと思うので説明しておくと、
のことを言います。
私の場合は後者で、男女どっちでもない…自分の性表現をどうしたらいいの?と感じるよりは、
「男」「女」というフィルターじゃなくて
私自身を、人間性や価値観といった観点から純粋に一人の人として見てほしいという気持ちがあるからです。
だから、「私」という一人称を使うことや女子トイレや女湯に入ることに違和感は感じないし、生物学的な面で女性に当てはまることに関しては「女性」と捉えられて相手から話をされても嫌だとはあまり思わないです。
じゃあ、なんでこのnoteを書いたの?
というところですが、
私と同じく男女のフィルターでカテゴライズされたり、意見を問われることに違和感を感じている人に、そういう理由でも "non-binary" と宣言できる、している人がいることを知ってもらいたいから
もうそろそろ「男 or 女」の2択しかない書類を作るのやめません?一人として同じ人はいないのだから、生物学的な性が必要ない場で2択にこだわるのがナンセンス!と世間に主張したいから
の2つがあります。
ここからは、私が non-binary と宣言するに至った経緯や non-binary になってから変わったことなど、私の価値観のお話をしたいと思います^^
違和感を感じていること
基本的に、女子限定、女性の先輩と話せる〜
という文言のイベント等には行かないです。
その分野や団体に女性の割合が少なかったり、相談しやすくするために女性限定としているのだと思うのですが、結局そのコミュニティの雰囲気を知るためには、性別関係なくそこにいる様々な方と関わった方がバイアスなく知れるのでは?と私は思っています。どんなに考えてもしっくりこないので、私は参加しません笑。
また最近驚いたものだと
「あなたの好みに合わせた情報を配信するため、男性・女性のどちらかを選択してください」というアンケート。
え、じゃあ私に合う情報ないじゃん。
と思って画面を閉じました👋
フェミニズムも少し苦手で、女性の権利向上の動きが世界中で高まってきているのはとてもいいこと!なのですが、
じゃあ、non-binary の権利は?そもそも non-binary ってアイデンティティの選択肢の中に含まれてなくない?と感じてしまって、すっごい疑問というか違和感というかを感じるんです。
女性の活躍にスポットライトを当てようという動きが高まれば高まるほど、その議論の中ではアイデンティティの二元論化が無意識のうちにされて、non-binaryであることを伝えにくい空気感があるのを私は感じます。
Non-binaryになって変わったこと
内面では、特にないです。
non-binaryだろうが男だろうが女だろうが、私自身の性格や今までの経験から形成された価値観は変わらないからです。
あくまでも私が non-binary と言ってるのは、「性というフィルターを通じて私を見てほしくないから」。そんなフィルター取っ払って私という人を見てほしいです。
行動面では、
性別欄が男女しかないのに選択必須の書類や手続きの登録を渡される度に、「男女以外の項目を作ってください」と言うようになりました。
なぜなら、non-binary の存在を周囲に主張しないと、いつまで経っても non-binary などの 男 or 女 以外のアイデンティティが認められる社会にはならないと思うからです。
だから男女欄選択必須の書類には、真ん中の丸ポチに○をつけたり、学校や試験等の作成機関に電話やメールで男女以外の項目を加えてくださいと毎回伝えてきたし、これからもそれを続けます。そうやってひとりひとりの小さな主張が積み重なることで、性別じゃなくて、その人の価値観や性格にフォーカスできるような社会に近づけばとっても嬉しいです!
さいごに。
すべての人が少しでも自分らしく生きられる社会になりますように!
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