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#9 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』書かずにはいられないネタバレ感想!!!

昨日、観てまいりました。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』。
劇場は一席飛びでディスタンスを保ちながらもほぼ満席でした。

Twitterではネタバレを含む感想は自粛されているようなので(映画ファンの鑑ですね)、ここにひっそりと雑感を残しておきます。

---この先はネタバレありです---

考察云々は他のコアなファンに任せるとして、ここでは私の受けた衝撃を荒削りのまま書き綴っていきます。

エンドロールが終わり、劇場を出たときの感想は
「こんなに丁寧に整理されたらもう終わりってことじゃん」
私は今回の劇場版も終わると言っておきながら、まだ続く余地を残すものかもしれないとたかを括っていた。
しかし、これまでアニメシリーズ版から続いてきた人間関係のわだかまりが一つずつ丁寧に解消されていき、登場人物みんながそれなりの納得をもって去っていく姿を見て、今度こそ本当に終わりなのだなと噛み締めた。
私は15年近くエヴァとともに生きてきた。もちろん生活の中心ではなかったが、かならず頭の片隅にあって自分と一緒に成長してきた。
ゲンドウの「成長したのだな」の一言に泣きました。
そうだよ、シンジはこんなに立派になったよ。初めてエヴァを観たときの私も未熟だった。私も成長したよ。

希望に満ちた終わりでよかった。
この終わり方、終わりへと向かっていく演出、ありふれたもののように感じられることもある。目新しさのない、他の作品で何度となく見てきた光景と思う人もいるだろう。
しかし、私は、それが良かったと思う。エヴァンゲリオンでこの終わり方を見せられるというのは、監督の限界というよりも誠実さによるものだと感じる。

ありがとう。さようなら。
あまりにきれいな終劇は、エヴァンゲリオンという世界を急速に遠ざける。そう、ずっと遠い山々の稜線のようにかすんでよく見えない。
でもそれでいい。役目を終えた世界は忘れられる。色褪せる。
だから、最初で最後のこの鮮烈な感情があるうちに、きちんとお別れを言っておかないと。

ありがとう。さようなら。
ずっと好きでした。

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