横浜FCの集中力(vs神戸 2023/8/6)

7月下旬の夏の中断期間。
毎週あったはずの試合がなくなると、文字通り空白感に襲われる。

その何か心にぽっかり穴が空いたような気持ちは、試合がないことだけではない。

昨年のJ2得点王 小川航基
身体能力超人 サウロミネイロ

2人が海外に移籍したことで、CF不足が発生し得点パターンの選択肢が減ってしまった。
夏の移籍ウインドーとも呼ばれるこの期間は、移籍市場が活発になるが、私調べでは放出の情報しかない。

シーズンの前半戦は得点が入らずに勝ちきれなかった試合が多かった。そんな中の攻撃陣移籍に不安な声は多い。(私調べ)

永井 & ブローダーセン


試合開始2時間前、スターティングメンバーが発表される。その時間より少し前、いち早く情報をみつけたサポーター仲間が、Twitterで共有してくれる。その情報を得ると、私はいつものルーティンとして妄想タイムに入る。戦術や交代枠の使い方など、パターンを変えてシミュレーションしていくのが楽しいのだ。

しかし、今回のメンバー発表で考えたことは、なぜブローダーゼンが外されたのか。答えが出ないそのことを、必死に考えていた。
考え方は、「なぜ永井が選ばれたか」ではなく、なぜブローダーセンが外されたのか。

・サブに入っているので、怪我は考えにくい
・中断期間に体調を崩して病み上がりかも
・広島戦で背後からのボール奪取を許してしまったせいか

やはり答えはでない。

思考タイムが終わったのは、永井目線で考えたとき。

シーズン序盤で勝ちきれない試合が続いた中、自身のミスによる失点も出てしまっていた。
この機会が訪れたのがどんな理由にせよ、スターティングメンバーとして出場するからには、気合いが入らないはずがない。
ブローダーセンより勝っている 「足元」で魅せてほしい。

個人的には、永井のシュートストップはそこまで不安はない。
今節でも武藤の決まってもおかしくないシュートを好反応でセーブ。

永井の弱点

ただ唯一の弱点は、深視力の悪さ。
正面からの速いシュートへの対応はいいものの、GKとDFの間を狙ってくるクロス対応に難がある。
実際に前半9分のFKでは、上がってきたクロスに少し迷って飛び出すが、前に入られた相手にヘディングされあわやというシーンもあった。
前に出るなら触れてほしいし、触れられないなら前に出ない。
この駆け引きがブローダーセンと大きく差がある部分だと思っている。

しかし、永井自身の危なっかしいシーンはそれだけ。

永井の得意のパントキックやフィードでは高さを蹴り分けるなど、素晴らしい活躍。
今節は永井で正解だったと四方田監督采配を褒めるしかない。

守備時 〜全員で集中して守る〜

誰が守備の中心かなんてこともなく、全員が最後まで集中力を切らさなかったことが勝因。
ビルドアップ時のパスミスもほぼなく、カバーリングもできていた。
序盤は大迫へのプレスでファールになっていたボニも、すぐに順応。それ以降 無駄なファールはない。

あれだけボールを保持された上に、大迫 武藤 ゆるき(漢字でない)の豪華3TOP。
いつかやられるんじゃないかとヒヤヒヤしていた。

ただヒヤヒヤはしていたのは、こちらが集中力を欠いていつからミスしてしまうのでは?という不安。
突破されて完全に崩されてやられるシーンは想像できないくらい全員で守っていた。サイドに散らされることもあったが強度高く集中できていた。

永井の活躍は、全員の集中力によるもの。こういう試合展開になるならブロより永井を使いたくなる気持ちもわかる。

攻撃時 〜一瞬のチャンスを見逃さない〜

攻撃は守りきってのカウンターの一択。
マルセロヒアンにはおさまらず、セカンドボールを拾えず、責められ続ける状況が続いた。

マルセロヒアンにおさまった後の攻撃、そこからセカンドボール奪取。どちらも試合では数えるほどしか見られないシーンであった。その数回しか訪れないチャンスを一発で仕留められた井上潮音のスーパーゴール。最高の瞬間だった。
仕事帰りに電車内でDAZN観戦してたけど、「おぉっ」って声でた(笑)
今節のゴールもうつくしい。
井上潮音って王子様感あるよな。

一方で、左サイドは山下原付専用道路。
個人的な憶測ではあるが、マルセロヒアンは右寄りにポジションをとることが多く、左サイドをガラリと空けてスペースを確保したような戦術。
山下はそのスペースへのカウンターを虎視眈々と狙っている。
あのスピードは分かっていても止められない。

2点目は、神戸DFの集中力のなさが顕著に出ていた。そこに飛び出せる山下。そこに出せる岩武。
横浜FCの集中力で勝った。

終盤の時間稼ぎ帯では、攻撃時に集中力が途切れる姿も散見されたが、試合はもう動く気配はなかった。
最後まで集中して守った横浜FCの快勝!
リーグ戦で2点差以上勝利は、今季初?

首位撃破という最高のスタートを切った後半戦。

あー、写真が1枚もなく、稚拙な文章。
だけど、時間かけて書いたから公開だけしとく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?