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名曲揃い!スマブラSPアレンジ曲 私のお気に入りベスト10

Nintendo Switch専用ソフト「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL」(以下、スマブラSP)は、主にオールスターとも言える古今東西さまざまなゲームキャラクターを操って、互いにふっとばしふっとばされながらワイワイ楽しむ大乱闘ゲームですが、と同時に、キャラクター同様さまざまなゲーム音楽が収録されていることも大きな魅力となっています。

BGMとして楽しめる曲、その数1,000強。スマブラ歴代作品のオリジナル曲や、多数の名作ゲームで使用された楽曲の原曲、また対戦のBGMとしてマッチするようアレンジされた曲やメドレーなど、実に多彩なラインナップとなっています。そして、原曲が素晴らしいのはもちろん、アレンジ曲もいわゆる「神アレンジ」と称したくなる名曲だらけ。「サウンドテスト」モードでシャッフル再生を垂れ流しにして聴いているだけで、価格分の元が取れてしまうだけの価値があります

そんな粒揃いの収録曲の中から、アレンジ曲のみにしぼり、私のお気に入りベスト10を考えてみました。順位付けしたのは、決して優劣をつけたいわけでなく、「どっちが好きかな〜」とあれこれ悩むこと自体が楽しいからです。この作業のおかげで、それぞれの曲の新たな魅力を発見することにも繋がりました。皆さんもこのランキングを見た後、自分のランキングを考えてみてください。対戦ばかりに目が向きがちなスマブラSPですが、音楽面にも再びスポットライトが当たり、盛り上がったら嬉しいと思っています。

※曲名の末尾に付与した「[○○]」は、その曲が初出したスマブラのタイトルを表しています。
※紹介する曲はYouTubeにアップされているものもあるようですが、公式の投稿動画ではないため当記事では引用を控えます。
※私は音楽にそれほど明るくないため、曲の良さを表現する語彙が貧弱です。誤りもあるかも。ご容赦ください。


■10位:「けっせん!キャプテンクルール」[SP]

出典タイトル:スーパードンキーコング2
編曲担当:阿部壮志

スーパードンキーコング2でのラスボス、キャプテンクルール戦の曲のアレンジです。スマブラSP購入後、しばらくこの曲の存在に気づかず、ある日サウンドテストで発見したときには大喜びして何度もリピート再生しました

スーパーファミコン(以下、SFC)のスーパードンキーコングシリーズの作曲を手がけたデヴィッド・ワイズ氏の楽曲は、どれも素晴らしく大好きなのですが、この曲も例外ではありません。そしてこの編曲は、原曲の魅力をさらに引き上げる神アレンジでとにかくかっこいいのです。原曲の音源がSFCですから、音の印象もだいぶ豪華に感じますね。

イントロのリズミカルなストリングスと、クルールの重厚感を想起させるパーカッションから引き込まれて、原曲の良さを活かしながら進んでいくのですが、グッと惹きつけられるのが、時折流れるエレキギターのねっとりとしたソロ。これ、本当にたまらないです。曲の終盤には、スーパードンキーコング2のあの印象的なタイトル曲のアレンジがメドレー的に割り込んできて、この意外性も興奮してしまいます。

スマブラSPでは最初から聴くことができるのに(違っていたらすみません)、一度も聴いたことがないという方もいるのではないかと思います。今すぐ聴いて欲しい1曲です!


■9位:「ロックマン2メドレー」[for3DS,WiiU]

出典タイトル:ロックマン2 Dr.ワイリーの謎
編曲担当:濱本理央

スマブラfor発売前、ロックマン参戦発表時に公開されたムービーでお披露目されたあの曲です!当時スマブラに参戦した他社(任天堂以外)キャラクターは、スネークとソニックのみでしたから、さらなる他社キャラクターの参戦、しかもそれがロックマンというサプライズは相当な衝撃でした。またこの曲もその衝撃とともに深く心に刻まれています。

重厚な音で「デンデケデンデケ…」と刻まれるエレキギター(とベース?)のリフに、ファミコン音源と思われる主旋律が重なって、なんとも心地が良い。曲の中盤からは「ワイリーステージ1」の曲に移行し、一気に最高潮へ!元の曲も良いですが、某動画サイトで一世を風靡したあの熱いボーカル曲も想起して、テンションMAXになってしまいます。


■8位:「地上BGM(スーパーマリオブラザーズ3)」[SP]

出典タイトル:スーパーマリオブラザーズ3
編曲担当:高田雅史

マリオ3の地上曲、有名ですね。アレンジ曲はすでにスマブラDX(ゲームキューブ版)で収録されていましたから、新たなアレンジが追加されたことは嬉しい驚きでした。実はわたし、この曲も最初は存在に気づかず、のちのち発見したのですが、予期せぬサプライズとそのアレンジの仕上がりの良さに、目をきらきら輝かせてしまいました。

もともと軽快な原曲が、さらに軽快さを増したアレンジに生まれ変わっています。曲の中盤にいったん静かになり、ほぼ原曲に近いファミコン音源と思われるメイン旋律がはじまります。そこへジャズのようなピアノのソロが重ねられたり、楽器の音色がころころ変わったり、後半はステージクリアSE、マップBGM、ステージに入るSEなどがインサートされ、まるでオモチャ箱のようにワクワクするメドレー仕立て。原曲の良さを活かしつつ懐かしくも新しさを感じさせる楽しい編曲です。


■7位:「JUNGLE LEVEL」[X]

出典タイトル:スーパードンキーコング
編曲担当:桜庭統

またまたデヴィッド・ワイズ曲。スーパードンキーコングのメインテーマというべきか、同シリーズで最も著名な曲ですね。このアレンジ曲は、64の初代スマブラ、ゲームキューブのDXにつづき、3度目のアレンジとなります。前の2曲が原曲に忠実な方向性でのアレンジだったからか、Wii版のXで収録されたこの新アレンジ、豪快に弾けまくっています。むしろ狂乱

イントロはジャングルを彷彿とさせる打楽器と、どこかの民族の掛け声らしき謎のボイスでゆっくり静かに始まるのですが、直後、一気にハイテンポに。唐突!ハードなエレキと激しいシンセで、あの名曲「JUNGLE LEVEL」が大暴れします。これぞ桜庭節(編曲担当)の真骨頂。曲の半ば、いったん落ち着きを取り戻してから、また徐々にギアを上げていきクライマックスに向かう際の奔放っぷりと、途中はさまれるキーボード(?)の狂気じみたソロも熱いです。さながら「狂宴版JUNGLE LEVEL」


■6位:「トンネルシーン(X)」[X]

出典タイトル:X(エックス)
編曲担当:高濱祐輔

この曲との出会いは、Wii版スマブラ(スマブラX)のプロモーションサイト「スマブラ拳!!(リンクつけています)。原曲を聴いたことはおろか、元のゲームであるゲームボーイ専用ソフト「X(エックス)」を遊んだこともありませんでした。未だにないかも。

上記リンク先でディレクターの桜井氏が記している、「完全に趣味による曲選択」「曲が良ければ、イイのです」の言葉を読みつつ初めてこの曲を聴いて、「なんてかっこいいんだ!!!」と感動したのを覚えています。曲は、宇宙やサイバー世界を感じさせる、電子音の……いや、表現しようがない!知らない方はとにかく聴いてみてください!


■5位:「トキメキ☆ボムラッシュ」[SP]

出典タイトル:スプラトゥーン
編曲担当:大谷智哉

私は「スプラトゥーン」はプレイ済みですが、この曲は特殊なシチュエーションで追加されたため、原曲を聴いたことがありませんでした。出会いは、スマブラSPの公式サイトでの試聴ページ(2024年3月現在公式サイトにて試聴可能→リンク)。聴いた瞬間、心を撃ち抜かれ、何度もリピートしました。

スプラトゥーンらしいユーモラスでポップな曲で、とにかくノリノリ。電子音、パーカッションが賑やかかつ時には変則的に打ち鳴らされるのが終始楽しく、さらにそこにアオリ(スプラトゥーンのキャラ)のボーカルが花を添えています。いやー今改めて聴きましたが本当に楽しい!まだまだいくらでもリピートできますね!


■4位:「Snake Eater」[SP]

出典タイトル:メタルギア ソリッド3 スネークイーター
編曲担当:戸田信子

記憶が不確かですが、MGS3のメインテーマ的存在で、オープニングやラストバトルなどの重要なシーンで使用された曲だったかと思います。原曲がスローテンポでウェットな調子なのに、この編曲、ハイテンポにしてもなお違和感なく、かつかっこよく仕上がっていて秀逸すぎます。こちらもゲーム発売前、公式サイトの試聴ページ(2024年3月現在公式サイトにて試聴可能→リンク)で初めて聴いたのですが、何度もリピートしました

イントロから大好きで、ベース音が映画007のジェームズボンドのテーマを彷彿とさせてとにかくかっこいいんです(そう感じるのは私だけかもですが)。そもそもメタルギアソリッドシリーズは、映画狂の小島秀夫監督によって映画オマージュが多数盛り込まれていて、当然ながらスパイ映画の金字塔である007のエッセンスも多分に含まれていると思うのです。だからこそこのアレンジは深い意味をもつのだと、勝手に感動すら覚えていました。

また、サビ(と言っていいかわかりませんが)前の「ジャーン、チャラッチャチャーン」(このリズムは曲中に頻出しますね)でグッと込み上げるものがあり、そこから入るサビのノリノリなエレキの旋律も最高なんですよ。この曲をかけて、MGS3でビッグ・ボスとザ・ボスが対峙したように、スマブラでタイマン対戦すると熱くて最高ですね。さっきから「最高」ばっかり書いてますね。もともと心許ない語彙力がさらに失われていく……。


■3位:「JUNGLE LEVEL Jazz Style」[forWiiU]

出典タイトル:スーパードンキーコング
編曲担当:川田宏行

まさかの「JUNGLE LEVEL」アレンジ曲、2つめのランクイン。すみません、本当に好きなんですよ。またデヴィッド・ワイズ作曲としては3曲目ですね。先にも書いたとおり、「JUNGLE LEVEL」は既に複数アレンジ曲が作られていたのですが、なんとWiiU版ではさらにこの「Jazz Style」ともう一つ「Ethnic Style」の2曲が新たに追加されました。これはもうきっと、「JUNGLE LEVEL」フリークが私以外にも大勢いるってことなんでしょうね。

「Ethnic Style」も相当よいアレンジなのですが、この「Jazz Style」はもう神of神の域です。昇天しちゃう。その名の通り、ビッグバンドジャズ風のアレンジで、ピアノの速弾きやパワフルな管楽器の音があり、映画『バビロン』での冒頭のパーティーを彷彿とさせる狂宴感が楽しめます。途中、ラグタイム調のピアノソロが挟まれていてそれがまたたまらんのですが、これが良い外しになっていて、曲全体の魅力をさらに引き上げています。スマブラSPでは隠し曲扱い(ショップで購入できるはず)なのでややアクセスしづらいですが、是非いちど聴いて欲しい一曲です。


■2位:「デデデ大王のテーマ」[forWiiU]

出典タイトル:星のカービィ
編曲担当:石垣秀基/尾上秀樹(HIDE+HIDE)

おそらく、スマブラSPに収録された全アレンジ曲のなかで、最もとがったアレンジ曲かもしれません。「星のカービィ」の「デデデ大王のテーマ」、まさかの「尺八&三味線オンリーの和風アレンジ」です。これがね、もうたまらないのですよ、かっこいいのですよ、そしてたのしすぎるのですよ!

おそらくこのコラボ、ディレクターの桜井政博氏がかつて企画していたゲーム音楽オーケストラコンサートで繋がったご縁が発端だと推察されるのですが、もともと和風の楽曲ならまだしも、バリバリ電子音(ゲームボーイ)の原曲を究極の和風に仕上げてしまうの、斜め上すぎて最高です。しかし改めて思えば、デデデのコスチュームには和のモチーフがありますし、元々桜井氏の頭の中には和で展開する構想があったのかもしれませんね……。曲の最後にやられ音(もちろん尺八&三味線)がインサートされる遊び心も大きな魅力です。是非聴いてみてください!


■1位:「THE PIRATE SHIP」[SP]

出典タイトル:スーパードンキーコング
編曲担当:ACE(工藤ともり/CHiCO)

なんと1位もデヴィッド・ワイズおよびスーパードンキーコング曲!好きすぎるでしょ私!知る人ぞ知る、SFC「スーパードンキーコング」のラストステージの曲です。原曲からして大好きだったのですが、この超絶アレンジ、さらに大好き。初お披露目は、スマブラSPでのキングクルール参戦ムービーで、その演出やCGアニメーションとともに強烈に記憶に焼き付いています。また、発表直後に公式サイトで試聴できるようになりましたね(2024年3月現在公式サイトにて試聴可能→リンク)。

のっけから高らかに鳴らされる管楽器(トランペット?)から始まり、原曲ではアコーディオンだった主旋律はそのまま管楽器が担当し、高揚感を持続させながら、曲の大半で刻まれるベースの「デデッデッデッデッ」というリフがノリノリにさせてくれます。途中、ドンキーたちのラップに対抗するようなラップがあったり、「ラーララ,ラーララ,ラララララー」という男性の不思議なコーラスが入ってきたり、多数詰め込まれたネタが楽しませてくれます。そして極め付けに、終盤の転調とエレキギターの参加、これがあまりに熱すぎる!血が沸る!!!


まとめ

以上10曲でした。みなさんも自分のベスト10、悩んで決めてみてください。スマブラSPの音楽、またゲーム音楽がこれからも愛され続けますように。

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