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7月4日(土) J1リーグ第2節(A)vs浦和レッズ戦 プレビュー

近年のアウェイ埼玉スタジアムでの対戦成績


2019年 4月5日 0-3 ○
2018年 3月18日 0-1 ○
2017年 12月2日 0-1 ○
2016年 11月3日 1-1 △
2015年 4月18日 2-1 ●

予想スタメン


横浜FM
GK
梶川裕嗣
DF(右から)
松原健
實藤友紀(チアゴ・マルチンス※怪我の影響によっては欠場の可能性あり)
畠中槙之輔
ティーラトン
MF
喜田拓也
扇原貴宏
マルコス・ジュニオール
FW(右から)
仲川輝人
エジガル・ジュニオ(オナイウ阿道)
遠藤渓太

浦和レッズ
GK
西川周作
DF(右から)
橋岡大樹
トーマス・デン
鈴木大輔
山中亮輔
MF(右から)
関根貴大
エヴェルトン
柏木陽介(※怪我の影響によっては柴戸海の恐れあり)
汰木康也
FW
レオナルド
興梠慎三

注目ポイント
・昨季MVPと対峙するのは元同僚のあの選手
・強力な2トップをどう止めるのか
・中盤のつなぎ役と司令塔を自由にプレーさせない方法とは

・昨季MVPと対峙するのは元同僚のあの選手

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右WG(ウィング)に位置するであろう横浜FMの仲川と左SB(サイドバック)でのスタメンが予想されている元横浜FMの山中が右サイドでマッチアップすることが予想されるのではないだろうか。
仲川は自身の持ち味であるスピードとドリブルを活かしてのプレーが得意である。
一方、浦和レッズの山中はSBでありながらも攻撃力の高さだけでなくロベカル級とも称された悪魔の左足を武器に持つ選手。
しかし、彼の弱点はその守備力。昨季は3-5-2のシステムであり、山中の主なポジションは左WB(ウィングバック)だった。だが、攻撃力はあるものの弱点である守備力のなさが目立ってしまい、公式戦出場が少なかった。
システム変更により、今季は4バックの一角として左SBで開幕戦湘南戦にスタメン出場をしていた。
横浜FM時代にも左SBとして起用されていたが、攻撃は良し。だけれど、守備は…というのが当時の山中への印象だった。

ーなぜ、守備力が弱点とされているのか。ー


山中が攻撃参加をした際には自陣へと戻るのが遅く、守備力の低さを露呈してしまう結果に。
また、裏を取られるプレーが多いため彼の背後のスペースが空いてしまいがちに。
横浜FMとしてはその弱点を突くための鍵となる選手は、先程も挙げたがスピード力のある仲川だ。彼が山中との1VS1での駆け引きをしつつも、背後のスペースを物にしてしまえば、一気にチャンスシーンもしくは、ショートカウンターへと繋がるのではないだろうか。

そんな山中のプレーで気をつけなければならないことは?


山中が攻撃参加をした際におけるクロサーとなる彼への対応。もしくは、1VS1での駆け引きを疎かにしてしまうと足元もある山中を簡単にやらせてしまう結果になる。
その為右サイドで組むことが予想される右WGの仲川、右SB松原は警戒をしなければならない。
かといって、サイドだけでのプレーに気をつければいいかと言えばそうではない。
山中自身、ポステコグルー監督の元で一年間プレーしていた為戦術面の弱点等は把握しているかもしれない。
それに、偽サイドバックとして中央でのプレーを経験している為、システム変更が行われた浦和レッズでも似たようなプレーがあるかもしれない。なので、そこもまた気をつけなければならない。

また、横浜FM自陣内でファウルを与えてしまうと、山中の持ち味でもあるFKを活かしてしまうことになるので、なるべく与えたくないところである。

・強力な2トップをどう止めるのか

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浦和レッズは横浜FM戦でも恐らく、湘南ベルマーレ戦同様レオナルドと興梠のツートップが予想される。
レオナルドは2018年ガイナーレ鳥取で24得点を挙げ得点王に。翌年19年にアルビレックス新潟で28得点を挙げ得点王に。
日本に来るまではブラジルの名門サントスFCのアンダーカテゴリーに所属していた際には出場機会に恵まれなかったのもあるが、得点こそ今みたく挙げていなかった。

しかし、日本へ来日2年で得点を量産。
まさに、眠れる獅子が日本で目覚めたといっても過言ではないだろう。
2シーズン連続で得点王になり、またJ3・J2両カテゴリーで得点王を獲得した事からJ1の舞台へとやってきたレオナルドへの期待値は高いものだろう。

そんなレオナルドと相棒を組むのがベテラン興梠。
今も尚最前線でプレーし続けるエースストライカーは、昨季9月1日に行われた第25節の湘南ベルマーレ戦にて、8年連続2桁得点を達成した化け物だ。

DFにとって嫌なプレーをする興梠。

そんな彼は2013年に浦和レッズへと加入。しかしながら意外にも2013年から2019年までの間では横浜FM相手に未だに無得点(浦和在籍時のみのデータ。)
得点こそはなくも、チームの為に貢献できる動きをする事もできる選手であるが、若しかすると横浜FM相手に苦手意識があるのかもしれない。

ー結論としてそんな強力ツートップをどう抑えるべきか。ー


レオナルドとマッチアップする事が予想されるのは畠中。一方、興梠とマッチアップする事が予想されるのは怪我の影響で出場が不透明なチアゴ。出場する可能性がある伊藤、實藤辺りではないだろうか。
レオナルドに対してまず、前を向かせてシュートを打たせないこと。なぜならば、彼は圧倒的な得点感覚を持っている選手である為、気をつけなければならない。またフィジカルを活かしたプレーをさせないこと。
マッチアップが予想される畠中に求められるのは集中力を切らさずに、レオナルドに対して完全密着をし、CB(センターバック)としてFWの嫌がるプレーを心がけることが大切。

そして、興梠に関しては動き出しが上手な選手である為相手DFの視界から消える動きも兼ね備えている為油断ができない。そして、彼に仕事を絶対にさせない事。得点を取る事がFWとしての仕事ではあるが、彼においてはポストプレーができてしまう為そこにも気をつけなければいけない。
だからこそ、浦和レッズの攻撃陣において1番気が抜けない選手といっても過言ではないだろう。
興梠とのマッチアップ相手は誰かは予想しにくいが、レオナルド同様集中力を切らさずにプレーする事が求められるのではないだろうか。そして、自陣付近でファウルを絶対にあたえないこと。

結論としてまとめると。。。


・仕事をさせない事(例:得点を決めさせない。ポストプレーをさせない。)
・徹底マーク(※自由にやらせてしまうと、流れが浦和レッズへと傾いてしまうから)
・自陣内で簡単にファウルを与えないこと(※直接FKからの得点の可能性がある事も頭の中に入れておかなくてはならない)
・駆け引きに負けないこと(例:マークする相手との1VS1対人戦。心理戦を含む)
・シュートコースを作らせない(※コースを限定させないと、簡単にシュートを決められる可能性が高い為。)

上記の5点がマリノス守備陣に求められる事ではないだろうか。

・中盤のつなぎ役と司令塔を自由にプレーさせない方法とは

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浦和レッズというチームの心臓とも言える柏木。そして、技巧派という表現が合っているエヴェルトン。
柏木は昨季17試合、トップ下として出場を記録したものの怪我などによるコンディション不良によって自己ワーストの出場試合数を記録してしまう。しかし、浦和の司令塔である彼はゲームメイクをしながらも、味方の得点を演出。そして得点を自ら奪うことができてしまう選手。
また、「走るファンタジスタ」とも称されている。

そんな柏木を自由にさせない為にはどうすべきか。
まずは、横浜FM陣内で自由に攻撃の組み立てをさせないこと。
そこで鍵となるのはボランチを組むことが予想される喜田と扇原。
彼らの実力であれば、抑えることは可能かもしれないが油断は禁物。

なぜならば…
そんな「走るファンタジスタ」こと柏木とボランチを組むことが予想されている技巧派エヴェルトン。
昨季、ポルトガル1部の名門FCポルトから期限付き移籍で加入すると、今季も期限付き移籍期間を延長。また、12歳の頃にサンパウロFCジュニアチームで同僚のマウリシオとチームメイトだった。
エヴェルトンは、自陣でのパス回しに参加しつつも攻撃を組み立てるボランチとしての役割を任せられている。そんな彼は、「つなぎ役」としてピッチ上で攻撃を組み立てつつも、チャンスとみれば1列目へと侵入してくる選手。
そんな彼に近い選手として挙げるのであれば、FC東京所属の橋本拳人。ボール奪取力において、橋本に劣ってしまうが攻撃センスにおいてはリーグトップクラスの実力を持っている。

じゃあ、そんな選手をどう気をつければいいのか。
答えは難しいが、簡単にまとめるのであれば2列目からの飛び出しを簡単に許さずに仕事をさせない。そして、攻撃の組み立てを自由にやらせないこと。それが1番だろう。
エヴェルトンを止める鍵となる選手は先程同様ボランチ2枚(喜田・扇原)とCB2枚ではないだろうか。
中盤(※ここでは、CBとボランチの間を指す)への侵入を意図も簡単に許してしまえば、必ず彼は仕事をしてしまう。もしくは、得点に繋がるプレーをしてしまう。
だからこそ、ボランチ2枚とCB2枚で封じ込める事が鍵である。また、トップ下のマルコス、恐らく1トップに入ると予想されるエジガルもしくは、オナイウには前線からのハイプレスを徹底していって欲しいものだ。

試合展望


両チームお互いに攻め合いになる可能性が高く、先制点をどちらが先に取れるかが重要である。
またこの中断期間にトレーニングマッチでどれ程チームの連携や戦術面を高めていけているのか。それが試されるのではないだろうか。
結果はもちろん。リーグ戦である以上大事だが、J1が中断明けとなったこの再開初戦の浦和レッズ戦では内容が特に重要視されるのではないか。(※選手の体のキレやチーム全体に戦術面が落とし込めているのかなど。)

また、前後半30分前後に実施されるクーリングブレイク(飲水タイム)によっては試合の流れが左右されるのかどうかにも注目が集まる。
そして、選手交代枠が3枚から5枚に変更された中断明けのJリーグ。その5枚のカードをどういうタイミングで使うのか。また、使い切らないのか。両監督の采配にも注目が集まる。

注目選手

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浦和レッズ レオナルド
横浜FM 仲川輝人
この2人がどのような活躍をプレーで見せるかによっては試合展開が変わってきたりするのではないか。
ストライカーレオナルド対ドリブラー仲川輝人
得点を取るかどうかにももちろん、注目を集めるのがレオナルド。本人としては浦和レッズ加入一年目である今季、公式戦2試合目を迎えるであろうこの一戦。
一方、仲川は昨季J1MVPを受賞した事から注目度や期待度が高い中でいかに昨季のようなプレーを継続しつつも、新たな武器を手にしているのかに期待したいところだ。

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