不動産ブローカー
引き続き、コンドミニアムなどの住居を個人で借りるケースについて書いていきます。
賃貸契約書を結ぶ際、オーナーと直接やり取りができれば良いですが、そんなケースは多くなく、実際は不動産ブローカーが間に入ることが多いのが現状です。
(ブローカーと聞くとあまりいい印象がないのは僕だけでしょうか💦)
不動産ブローカーには大きくわけると2パターンあります。
1. 不動産会社に勤めている
2. フリーで働いている
1は明白ですね。では2の「フリー」とは一体どういうことでしょうか?
不動産業で賃貸や売買仲介をする際、本来はライセンスを持っていなければなりません。会社であれば社員1人がライセンスを持っていれば、会社全体が持っているとみなされ、他の社員にも適用されます。しかし、「フリー」で働いているブローカーさんの場合、持っている人と持っていない人がいます。
では持っていなければ物件紹介ができないのかというと、実はそうではありません。
なぜなら誰もライセンスの確認をしないからです。
どのブローカーが良い人なのかどうか、初めて物件を借りる日本人にとって、見分けることが非常に困難です。
そこで、今回は不動産会社に勤めるブローカーの僕が、実際にフリーのブローカーに物件調査、内覧を依頼した実例をご紹介いたします。
2019年12月、僕が借りていた部屋のフィリピン人オーナーが中国人に部屋を売ったことにより1ヶ月で引っ越しを余儀なくされたことから始まります。
★ブローカーとの待ち合わせ
時間がない中、同じコンドミニアム内で引っ越しができないか、コンドミニアム内にあるサリサリストアやラウンドリーショップに貼ってある貸出情報を探していました。それと同時にインターネット上での物件を探し、幾人ものブローカーと連絡を取っていました。
その中で面白かったのは誰一人として時間通りには来ないことです。いつも1~2時間はブローカーが来るのを待っていました。しかし時間を守ることは渋滞時間が読めないフィリピンでは当たり前の事。これぐらいは毎回許容範囲と気長に待っていました。
★第一印象
実際に会うことが出来ればすぐに内覧へ移りますが、この時の第一印象はとても大事です。身なりや言葉遣い、態度などをよく見てみましょう。
身なり・・・清潔感があり、お客さんと会うのに適した服装をしていますか?
言葉遣い・・・自分の主張ばかりを話す人ではありませんか?自分の意見にも耳を傾けてくれていますか?
態度・・・友達感覚のように接してくることはありませんか?もしくは威圧感を感じたりしませんか?
この辺りをしっかりしている方は第一関門は合格です。ここでつまづくようでしたら、いくらお部屋が良くても考え直した方がよいです。
理由については後で書かせていただきますね。
★内覧
私が住んでいたコンドミニアムでは中国の方が多く、内覧する物件も中国の方が住んでいたお部屋がメインでした。
しかし、引っ越し後でもあるにも関わらず、掃除もなされていない状態。つまりオーナーまたはブローカーはテナントの退去時の作業を全くしていない状態でした。
通常、お客様を部屋へ案内する際は事前に退去直後である旨を伝えておく必要がありますが、そのような細かいことが出来ないブローカーさんは注意した方がいいです。
私の内覧時には部屋がひどい状態、どういえば話せば伝わりますかね…
部屋中にゴミが散乱し、マットレスはシミだらけ。キッチンは脂汚れがひどく生ごみの匂いが充満しているお部屋が多くありました。少なくともお客さんへご紹介できる状態でないことはお分かりいただけると思います。
★セールス
洋服を選ぶときに店員さんがずっと付きまとい、一人にして欲しいと思う。誰もが一度は経験されていると思います。内覧時も同様で、僕も必要最低限の事をお客さんへ伝えた後は、静かにすることが多いです。
とある女性ブローカーは僕に向けていかに良い部屋か、いかに安いか、ここを逃したら絶対に見つからないと脅しのようなセールスをしてきたことがありあました。その人は他にもチャラチャラした知り合いを2人連れてきて、3人で一斉に話しかけるので辟易して記憶があります。
以上が僕の経験になります。
もちろんこれらは入口に過ぎません。
次回はさらに詳しくブローカーの仕事についてみていきましょう。
それでは。