今井雅子作 「膝枕」 冒頭部分 ふりがなver.

短編小説「膝枕」とその派生作品をclubhouseで朗読する「膝枕リレー」と、日本語を勉強している人と日本人のコミュニティ「にほんごではなそう」とのコラボ企画。「膝枕リレー 体験knee部」用に、ルビを振った原稿を用意しました。
お試しで読んだ後は、ぜひ他のお話も読んでみてください!!

今井雅子いまいまさこさく膝枕ひざまくら

休日きゅうじつあさひと恋人こいびともなく、める趣味しゅみもなく、その予定よていとくになかったおとこは、チャイムのおとました。

ドアをけると、宅配便たくはいびん配達員はいたついんがダンボールばこかかえてっていた。オーブンレンジでもはいっていそうなおおきさだが、りのサインをもとめられた伝票でんぴょうには『まくら
かれていた。

まくら

おとここえよろこびにふるえた。


ってもらって、いいっすか?」

配達員はいたついんかされ、おとこは「取扱とりあつかい注意ちゅうい」のラベルがられたはこ両腕りょううでめると、お姫様ひめさまだっこの格好かっこう室内しつないはこんだ。

はやる気持きもちをおさえ、つめでガムテープをはがす。カッターできずをつけるようなことがあってはいけない。はこあけけると、おんなこしからした正座せいざ姿勢しせいおさめられていた。とどいたのは「膝枕ひざまくら」だった。ピチピチのショートパンツから膝頭ひざがしらふたつ、かおしている。

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https://note.com/masakoimal/n/ne0dd89815d75

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