2023 JDDの予想

大井11R
2000m  20:10発走

まず5月以降の大井競馬に触れておきます

3歳OPクラス以上並びに
4歳以上A2以上の結果の振り返り
※内回り1600mと少頭数1000mは除く


5/9 神田川オープン 1400m 8頭
1.24.3  重 1-3-6 (番手は3,逃,6)
勝ち馬 ボンディマンシュ/矢野貴

5/10 羽田盃 1800m 16頭
1.50.9  稍重 6-8-9 (番手は2,6,16)
勝ち馬 ミックファイア/御神本

5/11 東京プリンセス賞 1800m 12頭
1.53.4  良 9-7-1 (番手は3,2,5)
勝ち馬 サーフズアップ/御神本

5/22 東京ダービートライアル 2000m 16頭
2.07.6  稍重 2-3-8 (番手は6,逃,8)
勝ち馬 ナンセイホワイト/笹川翼

5/23 J交 メトロポリタンM 1200m 16頭
1.11.1  不良 14-3-2 (番手は9,4,10)
勝ち馬 ロードラズライト/本田重

5/24 大井記念 2000m 14頭
2.05.2  重 1-5-4 (番手は5,逃,3)
勝ち馬 セイカメテオポリス/吉原寛

5/26 さつき賞 A2 1800m 10頭
1.52.6  稍重 8-5-9 (番手は9,3,6)
勝ち馬 ブリッグオドーン/本田重

6/5 ジューン賞 A2 1400m 13頭
1.24.7  重 4-6-5 (番手は2,4,9)
勝ち馬 リコーシーウルフ/今野忠

6/7 東京ダービー 2000m 16頭
2.04.8  重 12-3-6 (番手は2,7,5)
勝ち馬 ミックファイア/御神本

6/8 若竹賞 3歳 1800m 14頭
1.55.0  稍重 5-11-8 (番手は8,3,13)
勝ち馬 ドラケン/菅原涼

6/9 スポーツ報知賞 A2B1 2000m 13頭
2.06.0  不良 7-11-3 (番手は5,6,10)
勝ち馬 コバルトウィング/森泰斗

6/27 優駿スプリント 1200m 16頭
1.11.7  良 13-7-15 (番手は3,2,4)
勝ち馬 フジコチャン/森泰斗

6/28 帝王賞 2000m 12頭
2.01.9  良 4-2-1 (番手は9,3,5)
勝ち馬 メイショウハリオ/浜中俊

6/30 サジタリウス賞 A2B1 1200m 13頭
1.11.4  良 10-1-6 (番手は5,7,逃)
勝ち馬 マックス/矢野貴

7/11 ルビー賞 A2B1 1800m 15頭
1.52.2  良 11-4-14 (番手は4,逃,15)
勝ち馬 ハデスキーパー/森泰斗


[一連の大井の馬場傾向]

Twitterなどでイン前が完全有利とよく見かけるが果たしてそうか?


対象15レースのうち
①道中ポジションが前々のみの決着
(1〜3着馬が半分より前のポジション)
→→→ 4/15例と少ない


②1,2着が逃げ〜6番手まででの決着
→→→10/15例と多い


③対象15レースの枠順分布
→→→1〜3枠 20/45頭
→→→4〜6枠 15/45頭
→→→7,8枠  10/45頭

※スタート地点における有利不利もあるので一概には枠要素は言えない

(例)完全ワンターンの1200mと鋭角に2コーナーに向けた進入が必要な1400mでは求められる適性も変わる→外枠は1200mの方が馬券内率は高くなりやすい

※もっと細かく言うと後方から運んだ馬の4角進入経路(内or外)まで加味するとこれまた話は変わってきますのでそこまではやりませんが・・

まぁ、確かにイン前有利であるという傾向に異論はありません😊

注目度の高かった帝王賞や東京ダービーが前々で運んだ馬やイン差し勢が好タイムで走破しており、レース動画を観た人には視覚的な印象も非常に強く感じますね😅


注目すべきはとにかく速い時計水準

走破時計がすんごいことになっています


羽田盃の1.50.9
東京ダービーの2.04.8

ミックファイアが記録したこの二走のパフォーマンスはまだ余裕も感じるくらい素晴らしかったですし、実際に羽田盃、ダービー共にレース史上の過去最速を更新😦😵
(ビックリシタナモー🤔)

また、帝王賞の2.01.9はスマートファルコンが記録した2.01.1に次いで走破時計として過去2番目の記録✨

JDDの過去最速は2007年
フリオーソが不良馬場でマークした2.02.9

良馬場開催が見込まれる今回でも昨日のメインレースの時計を踏まえるとそれくらいの水準の時計が出ても不思議無し

今年は11頭立てとなったがあまりペースが緩みそうにない点も見越して消耗戦になるイメージも強い

前、インが有利なのは頭に入れつつ
各馬の脚質や戦法を踏まえれば前ばかりで決まるイメージは湧きにくい



[JRAvs南関の勝利比率]

JRA 18勝
船橋 5勝
大井 1勝

今年はJRAから7頭と南関から4頭
大井3頭と川崎1頭という地方勢は登録段階と比較すると頭数がやや物足りない感は否めない

そんな中で最大の注目は2002年のレース体系の整備で新たにJDDを対象として三冠最後のレースに指定されてからは出てこなかった三冠馬が誕生なるかというところ

過去に羽田盃・東京ダービー・ジャパンダートダービーの3競走を制したのは

1999 オリオンザサンクス
2001 トーシンブリザード

がいるが

オリオンザサンクスに関しては当時三冠対象がJDDではなく東京王冠賞だったために【変則三冠馬】として扱われるため、純然たる三冠馬については東京王冠賞も含めて四冠を達成したトーシンブリザードのみとなっている

第一回のJDD覇者であり大井所属だったオリオンザサンクス以来の大井所属馬による最後の現体系での三冠馬の誕生となれば既にレジェンドホースの域に達している感のあるミックファイアは延々と語り継がれる伝説になりそうだ


とはいえJRA勢は万全の7頭体制で逃げ・先行・差し・追込と多士済々

ゴール前でミックファイアが捉えきれない、もしくは差し切られるシーンには画面越しに悲鳴を聞く可能性もある

展開面からどんな手を取るのか御神本Jの手腕に注目したい



[展開面]

逃げたいテーオーリカードとミトノオー
この2頭を見る形でユティタムとミックファイア

隊列はここからかなり離れてJRA勢が続きそう
ゴライコウ、キリンジが5,6番手でオマツリオトコはもう一列後ろで南関勢が続く

鞍上の団野Jも中途半端な位置ではなく思いきって控えきるオーロイプラータとライズゾーンが後方から


テーオーリカードは内枠の奇数番で枠の入り順によってはゲートの心配があるものの、何が何でものタイプだけにハナが切りたい

一方でゲートの出に不安がないミトノオーはこの3走で逃げを選択し続けているだけに番手🆗のクチでも主導権は握ってペースのコントロールはしたい

ここにインでクラウンプライドを勝利目前まで導いた川田Jのユティタムが虎視眈々でミックファイアはこれを見る形を選択しそう

ユティタムとミックファイアがギアを上げる4角の進入もユティタムはイン突きでミックファイアは外へ持ち出すことが考えられるので先行している2頭がどこまで踏ん張れるか

キリンジも4角では圏内近くまで進出しており、脚を溜めに溜めたオーロイプラータは一気にスパート

ゴール前では粘り込むミトノオー、内のユティタム、真ん中のミックファイア、外からキリンジとオーロイプラータが順に襲いかかる形を想定する



[人気分布]

1〜5番人気が3着内25/30頭と圧倒的に好成績で人気戦の傾向が強い

→3番人気馬はやや不振で勝率は0%で3着内率も40%

過去10年の三連単配当
55万,77万という高額配当が2回
2万円台の小波乱配当が2回
あとの6回は27倍〜80倍の4桁配当

平穏まれに大荒れのイメージ


☆1番人気を裏切った2頭☆

2021 スマッシャー 4着 3.3倍
2020 カフェファラオ 7着 1.1倍

2頭の共通点はユニコーンSで強い競馬をしてきたこと


特に1.1倍を裏切ったカフェファラオについては新馬戦で中山1800mの勝利経験はあったもののローテーションも含めて疲れがあったかもしれないし、大井2000mというタフなコーナー4つの条件がまるで合わなかったことも挙げられる


スマッシャーは最終的に1番人気に押し出される形で2番人気のゴッドセレクションが3.5倍でタイム差も無かったことから妥当な結果となったとも言える


4番人気馬は2-4-0-2と連対を確保することが多い

勝ち馬のノットゥルノ、キョウエイギア以外の2着の4頭はJRAでのレース実績が抜群だったとは言いかねるものの地方馬場の適性や展開面がハマると見込めば十分に上位評価がつけられそう

サンライズソア、オメガパフューム、デルマルーヴル、ダイメイコリーダの4頭が4番人気として4年連続で2着になった過去あり



[枠順別の分布]

1着馬 
1〜4枠 3頭
5〜8枠 7頭
脚質別では(逃1・先4・差3・追2)

2着馬
1〜4枠 1頭
5〜8枠 9頭
脚質別では(逃3・先4・差3・追0)

3着馬
1〜4枠 4頭
5〜8枠 6頭
脚質別では(逃0・先3・差5・追2)


あくまでも過去のレースという前提にはなるが内枠馬の苦戦が目立つ

1枠からの勝利は圧倒的な強さを示したルヴァンスレーヴのみ

過去10年の勝ち馬のうち大敗後の巻き返しは2020年のダノンファラオ(鳳雛S14着)のみで残りの9頭は前走クラスにかかわらず8-1-0-0と9頭全てが連対している

※2012〜2020まで延べ9頭の前走着順は1着



[予想]

南関勢とJRA勢の力量比較についてはまだまだ不透明なところが大きいが世代レベル自体は高い世代であるのは間違いなさそう

南関からJRAに挑戦したヒーローコールを物差しにすると伏竜Sの3着は他馬より1kg重い斤量を背負って道中捲っていく形でミトノオーからは0.8秒差と善戦

そのヒーローコールと雲取賞で接戦を演じたマンダリンヒーローはケンタッキーダービーにも出走し、その前走のサンタアニタダービーで2着に入る大健闘を見せるなど今年の南関勢は全体的に強いと言える

そのヒーローコールを子供扱いし続けているミックファイアが主力視されるのはごく妥当な人気と言えそう

ただ、勝ち馬のミトノオーは別としても伏竜Sのレベルそのものには疑問が残るのも事実でヒーローコールから0.1〜0.2圏内の4着のアイファーテイオーと6着のカレンアルカンタラが鳳雛SとユニコーンSで続けて惨敗を喫しているのは気になる材料

5着のオーロイプラータはレースに派手さがありハマれば強烈な個性を団野Jも手の内に入れた感があるが果たして実力がこの上位相手に通用するかどうか、4番人気馬で追込脚質とあって買いたい馬にはなるがローテ的に感覚が詰まりすぎている心配はある


・ローテ面
◎ユティタム、ミトノオー、キリンジ
◯ミックファイア
▲テーオーリカード、オマツリオトコ
△オーロイプラータ
×ゴライコウ


・前走パフォーマンス
◉ミックファイア
◎ユティタム、ミトノオー
◯オーロイプラータ、テーオーリカード
▲キリンジ


・地方砂(大井優先)適性
◎ミックファイア
◯ミトノオー、オマツリオトコ
▲キリンジ
△ゴライコウ
?ユティタム、オーロイプラータ


これらを総合的に踏まえて印をつけました



◎⑥ミックファイア
慢性的な爪の不安が唯一の心配材料
北海道サマーセールで誰も手を上げなかった500万円という格安馬が南関三冠として行われる最後のJDDを制覇するとなると感動が大きい

これまでにスピードの持続力、終いのまとめ方と非の打ち所がなく時計の出る今の大井コースと言えども過去のレースレコードを更新し続けてきてなお余力も残している

非常に暑い気候という点で発汗の目立ちやすいこの馬の夏場に関しては不安がないこともないが、余裕のある勝ち方を示してきたという意味ではJRAの2頭をゆうに凌ぐレベル

現体系となって最初で最後の無敗の三冠馬の誕生に期待したい
※御神本Jはトリプルティアラで二度三冠を逃した経験もあり燃えているはず


◯⑤ユティタム
初のナイターをクリアするという課題はあるものの地方どうこういうレベルの馬ではなく世代屈指の能力は前走の余力ある勝ちぶりを見れば明らかでどこからでも競馬ができる強みを活かしたい

インをロスなく立ち回り前のミトノオーを交わして外のミックファイアとの一騎討ちに持ち込む前に出し抜いてセーフティリードをつければ逆転も十分

サマーで500万のミックファイアに対してこちらはセレクトで2億の馬と生まれの格差を見せつけるのかはたまた雑草魂が凌駕するか注目したい

※気持ちの上では2番手は▲の馬なのですが、どうしても軸向きタイプはこちらなのでこちらに◯という印をつけています


▲④オーロイプラータ
最近、鞍上めちゃくちゃ乗れてますよね?
ジェラルディーナの乗り替わりは色々あって残念でしたが重賞6勝の内訳は5,7,7,7,8,12番人気で穴党には堪らないタイプ

11頭と捌きやすい頭数で直線走路の長い大井コースで全く追い込んでこないイメージ湧きにくく、ミックファイアの最大のライバルは一気に詰めてくるこちらなのかな?頭まであっても良いんじゃないかな?という思いで単穴としての▲にしましたが割と◎にするかまで悩みました

不安は前述のように中3週→1週半というローテーションですが、古馬との初対戦を素晴らしいキレ味で追い込んだあの脚は大井コースでかなり活きそう


△△⑪キリンジ
ミトノオーが単騎の形を取れればミトノオーが一気に怖い存在となりますが、ミックファイアとユティタムが3,4番手の隊列ならば5,6番手で運んで上がりのあるこの馬の方を上位に取りました

兵庫CSもあの内容ではありつつも園田コースであの内容なら昨年のノットゥルノのように期待できそうという評価としました


△⑦ミトノオー
単騎で行けてしまえば勝たれても仕方ないレベルの馬だとは思いますが、ミックファイアとガチンコで対決したらミックファイアの方が強いと思っています

今回はどこまで後続を離しながら直線に向けるかという点に期待する手もありますが、園田や中山のようにコーナーで整えながら後続を完封する方が向くと思うのでスタンド前も向正面も直線走路の長い大井で前走ほどのパフォーマンスが出るか?となるとやや疑問が残ります


11頭立てでもありますし◎〜△△の4頭による争いと考えておりますが


あえてあと一頭挙げるなら
追走いっぱいになる可能性が高いですが内でじっと我慢して溜められた場合の

注①ブルマリンシェールにします


まぁ、これは買うとしても100円抑えるかどうかですし基本は買う予定はありません

現実的にはゴライコウが6番手として妥当だと思ったのですが、個人的にJBC2歳優駿で活躍したJRA馬は伸び悩む傾向があると思っているので前走海外からの若駒の転戦は厳しいと判断しました


⑥→④⑤→④⑤⑦⑪  6点 本線
⑥→⑪→④⑤⑦  3点
④⑤→⑥→④⑤⑦⑪  6点
④⑤→④⑤⑪→④⑤⑥⑦⑪  12点

三連単で強弱つけますしミックファイア外しの馬券は買わないかもしれませんが爪の爆弾が爆発したらと考えると軸として絶対安心とは言いません

それでは南関三冠レースとしては最後のジャパンダートダービーを楽しみましょう☆

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